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【中国時代劇トリビア】第77回 「白蛇伝」ってどんな物語? ~「天命~白蛇の伝説~」より~


「天命~白蛇の伝説~」©H&R Century Pictures Company Limited


「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」ヤン・ズー×「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」アレン・レンが主演を務め、視聴回数、人気度、話題性の三冠王を獲得したドラマ「天命~白蛇の伝説~」は、中国四大伝説「白蛇伝」を大胆にリメイクした作品。

今回から3回にわたり、「天命」をはじめ幾度となく映画・ドラマ化され、近年は最新アニメーションにもなって話題となった「白蛇伝」についてご紹介します。 

「白蛇伝」ってどんな物語?

「白蛇伝」は、古くから中国に伝わる民間伝説で、「牛郎織女」(織姫と彦星の物語)「孟姜女」、「梁山伯と祝英台」と共に、男女の愛をテーマにした四大民間伝説の一つです。

「白蛇伝」は、“化けた蛇が若い男性を食べてしまう”という最初の民間伝説に、時と共に様々なストーリーが追加され、やがて蛇と人間の悲恋を描くラブストーリーになった物語で、じつは色々なバージョンを持つ物語となっています。

よく知られているあらすじは「南宋時代、峨眉山で1000年の修行を行った白蛇・白娘子は人間に変身して西湖の辺りで遊んでいたところ、書生の許仙と出会う。2人は相思相愛の仲になり、幸せに暮らしていた。しかし、白娘子は金山寺の高僧・法海和尚に正体を見破られ、雷峰塔に封じられてしまい……」というような、蛇の化身と人間の恋を描いたストーリーが定番になっています。

17世紀までの古い白蛇伝は「若者が、白い蛇の妖怪に魅入られるが、仏教の高僧のおかげで救われる」というふうに、白蛇が悪役として描かれ、18世紀からの新しい白蛇伝での白蛇は、「愛をつらぬき、邪魔をする僧と闘う正義のヒロイン」へと変化していきます。

宋元時代の説話から明代の小説へ、そして清代では京劇をはじめとする舞台芸術で演じられる作品へとなるにつれ、内容にもこうした様々な変化が生まれていったそうです。日本でも、江戸時代には上田秋成の「雨月物語」によって翻案化され、現代ではアニメや映画、ドラマによって、よく知られる物語となりました。


「天命~白蛇の伝説~」©H&R Century Pictures Company Limited



翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

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