横店影視城レポート|第1回 中国の映画スタジオ「横店影視城」基本情報&観光ちょこっとアドバイス
中国にある世界最大規模の映画スタジオ「横店影視城」。数多くの映画・ドラマが撮影され、華流ファンにとって「見たことある!」な風景がいっぱいの“横店”を、華流エンタメに精通したライター 小酒真由子さん&島田亜希子さんが訪問! 現地で取材した、横店の基本情報からエリアごとの見どころなど、全5回+番外編で紹介します。
※ご紹介している情報は、2025年6月時点のものです。
「横店影視城レポート」目次 ※順次掲載
第1回 中国の映画スタジオ「横店影視城」
第2回 秦代の宮殿がそびえる「秦王宮」
第3回 北宋文化を再現した「清明上河図」
第4回 明・清代の紫禁城を模した「明清宮苑」
第5回 水路に舟が浮かぶ「夢幻谷・江南水郷」
番外編 現代ドラマの舞台「上海」
第1回 中国の映画スタジオ「横店影視城」

横店影視城(横店)とは?
映画・ドラマの撮影所として世界最大規模を誇り、観光地等級最高レベルの国家5A(AAAAA)級の観光名所として知られる横店影視城。1996年に映画『阿片戦争』撮影のために広州街を建設したことから始まり、秦王宮、清明上河図、明清宮苑、夢幻谷、夢外灘 、夢泉谷、円明新園などの撮影景観地が建設され、映画レベルとテレビレベルのスタジオは100以上にも。
周囲には40軒以上のホテルもあり、2019年には延べ2,000万人近くの観光客と310組の撮影クルーを受け入れ、累計では1億7,000万人以上の観光客と2,800組以上のクルーを受け入れるなど、中国唯一の「国家級映画テレビ産業実験区」として多くの撮影が行われる場所となっている他、中国でも数少ない、年間1,000万人以上の観光客を受け入れるテーマパークの一つとなっています。
横店影視城への交通アクセス
浙江省金華市東陽市横店鎮にある横店影視城。日本からは行くには、いくつかの交通手段がありますが、今回は、日本からの飛行機の直行便も多く、現地での移動も比較的便利な《東京(羽田空港)→上海(虹橋空港)→地下鉄→上海虹橋駅(高速鉄道)→横店駅》のルートを利用。高速鉄道横店駅から横店影視城もしくは横店影視城付近のホテルまでは、タクシーで10~20分程度。横店駅前にタクシー乗り場などはないので、アプリ(滴滴出行 DiDi)などを利用して、タクシーを呼んで移動するのが早くて便利です。


横店影視城観光では、どんな楽しみ方がある?
施設内には多くの撮影スポットがあり、撮影中で侵入禁止となっている場所以外でなら、自由に写真撮影が楽しめます。施設入口や施設内では、有料で衣装の貸し出しや、カメラマンによる撮影付きのプランを提供する店もあり、コスプレをして観光することもできます。
この他にも、各施設内では時間ごとに体験型イベントが行われていたり、劇場での公演の鑑賞が楽しめる企画も。また、実際に撮影が行われている様子が見学できるチャンスもあるので、ぜひ場内をくまなくチェックしてみるのがオススメ。
アクティビティが充実している夢幻谷は撮影所の他に、観覧車やプールもある遊園地施設になっています。


横店影視城観光のちょこっとアドバイス
① チケットはまとめ買いや事前購入がお得!
施設入場のチケットは、ネット販売の他、各施設前の旅行客向け窓口にて当日券も購入も可能。
横店影視城の公式サイトからのチケット予約購入では、1日で選択した2施設の入場可能な(一日2景区)チケットが328元、3施設選択(一日3景区)チケット348元、2日間で選択した4施設(二日4景区)の入場可能なチケットが468元など、様々なコースがあります。
ちなみに、現地のチケット売り場で当日購入した場合は、一日2景区チケットは388元~となっており、購入する場所や、春節・国慶節などの繁忙期には値段の変動があるので、事前に購入方法や値段をチェックしておくのがオススメです。
横店影視城 公式サイト:https://www.hengdianworld.com/

② 広い場所はカートを借りよう!
施設の入口近くでカートの貸し出しがあります。施設によって置いてあるカートの種類は異なり、足こぎタイプから電動バイク型のものまで、色々なタイプが。値段はデポジット200元+一日利用160元(値段変動あり)。支払いはQRコードをスキャンして、Alipay(支付宝)かWeChatPayとなっています。目的地についてカートを停めておくときは、大きな鎖つきのカギを忘れずにかけましょう。


③ 横店名物のアイスもオススメ!
中国の観光地でよく見かけるご当地アイス。もちろん、横店バージョンもあり! 写真は秦王宮で購入したマンゴ―&コットンキャンディ味と、明清宮苑で購入したストロベリー味。施設によって形やフレーバーの違うアイスがあるので、いろいろとお試しするのも楽しい! 最初は冷えて固いけれど、とても溶けやすいタイプのアイスなので、炎天下で食べる際にはご注意を。


Text:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。


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