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「酒と祝日」8つの祝日と酒文化を解説|雑誌『和華』セレクション

中国ドラマ好きのための、雑誌『和華』セレクション

毎号1つのテーマを徹底的に掘り下げ、日中文化の魅力を再発見する雑誌『和華』。様々なテーマを取り上げてきた『和華』のバックナンバーから、読んでおくと中国ドラマ鑑賞がより楽しくなりそうな記事をピックアップして紹介します。
『和華』HP:https://visitasia.co.jp/waka/


《酒と祝日》
福を祈るときは酒を供えて酒をたしなむ

文・写真/『中國旅游』 翻訳/江瑞
『和華』第12号 特集「酒」より

春節しゅんせつ

漢の武帝の時、旧暦の1月1日を元旦とすることが定められた。辛亥革命の後、旧暦1月1日は春節と改められた。春節には、幸運、安楽、長寿を願って、 屠蘇酒とそしゅ椒花酒しょうかしゅ(椒柏酒 しょうはくしゅ を飲む。

春節のイラスト


元宵節げんしょうせつ

旧暦1月15日は三官大帝の誕生日なので、人々は天の宮殿に向かって福を祈る時、5種の動物、果物、酒を供えた。祭礼が終わると、家族全員で宴会をして、夜には灯りや花火を鑑賞したり、元宵(湯元)を食べたりした。

元宵節のイラスト


中和節ちゅうわせつ

旧暦2月1日は土地の神を祭り、豊作を祈願し、中和酒や 宜春酒ぎしゅんしゅ を飲む習慣がある。この日は耳の病気を治せるという俗説もあることから、この酒は「治聾酒じろうしゅ」とも呼ばれる。

中和節のイラスト


清明節せいめいせつ

太陽暦の4月5日前後。一般的に 寒食節かんしょくせつ と清明節を合わせて祝い、墓参りやピクニックをする習慣がある。この日はいくらでも酒を飲んでよいとされる。

清明節のイラスト


端午節たんごせつ

旧暦の5月5日。おおよそ春秋戦国時代あたりから始まった。人々は魔よけや解毒のために菖蒲酒や 雄黄酒ゆうおうしゅを飲む習慣があった。文献には、唐の光啓年間に「菖蒲酒」を飲んだ事例が記録されている。

端午節のイラスト


中秋節ちゅうしゅうせつ

旧暦の8月15日。この日は、一家団欒であれ親友らとの集いであれ、月見と酒は欠かせない。文献に記されている詩には中秋節の酒についての内容が多い。『説林』には「八月、きびが成り、酎酒とすべし」とある。

中秋節のイラスト


重陽節ちょうようせつ

旧暦の9月9日。漢代に始まった。9が二つ重なるこの日は、昔から山に登ったり、菊を鑑賞したり、酒を飲んだりした。その習慣は今なお続いている。

重陽節のイラスト


除夕じょせき

1年の最後の日の夜のこと。この日は年忘れの宴「別歳べつさい」や、徹夜で新年を迎える「守歳しゅさい」の習慣がある。こうして過去を振り返り、未来を展望するのである。

除夕のイラスト


『和華』
『和華』第12号の表紙

今回ご紹介した記事は第12号「酒」特集に収録!
様々な種類の酒を取り上げ、酒文化と酒造りを多彩な角度で掘り下げています。
発売中   763円(税込)
出版社:アジア太平洋観光社/星雲社発売   出版年:2016年
https://visitasia.theshop.jp/items/53229973

バックナンバー一覧:https://visitasia.co.jp/waka-backnumber
公式ショップ:https://visitasia.theshop.jp/categories/3856510

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