最新台湾ドラマ|「悪との距離2」、各チャネルでランキング首位続々
ニュース提供元:CATCHPLAY

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期待の台湾ドラマ「悪との距離2」が、早くも各放送局やプラットホームで好成績を叩き出している。初回2話が配信されるや否や、動画プラットフォームCATCHPLAY+では台湾、インドネシア、シンガポールでランキング1位を獲得、登録者数を約4倍まで増加させた。またiQIYI(愛奇芸)国際版では、週末2日だけで週間総合ランキング2位、台湾ドラマで首位をマーク。CATCHPLAY電影台での視聴率は、同時間帯の台湾ドラマで最高視聴率を記録した。台湾公共テレビ(公視/PTS)の視聴者数は32万4500人に達し、配信開始から1日足らずで公視+ランキングのトップに躍り出るなど、視聴率・再生回数ともに好スタートを切った。
「悪との距離2」は、ヴィック・チョウ(周渝民)演じる精神科医のマー・イーセン(馬亦森)が、放火事件により妻子を失ったところから始まる。シュエ・シーリン(薛仕凌)演じる立法議員のガオ・ジョングアン(高政光)、ヤン・グイメイ(楊貴媚)演じる地方派閥のユーミン(高張玉敏)、ニッキー・シエ(謝欣穎)演じる加害者家族のチェン・ヨウミン(陳又茗)と二人の子どもたちなど次々にキーパーソンが登場し、清雲県の物語が展開していく。2話ともに視聴者の評価も上上で、「6年待った甲斐があった」、「ゴールデンキャストの共演を堪能! 一人ひとりの演技に心を揺さぶられる」、「セリフから美術まで、台湾社会の現実を細部まで丁寧に表現した秀逸な縮図が、見る側をより没頭させる」、「脚本の緻密な構成、練られたセリフが素晴らしく、続きを見るのが待ちきれない」、「製作レベルの高さに感服。台湾ドラマはまた新たな領域を切り拓いた」との感想が続々と寄せられた。

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中でも話題を呼んだのは、親友役を演じるヴィック・チョウとシュエ・シーリン。二人が友情を深めた過程は描かれていないが、予想外の悲運に見舞われたマー・イーセンの家に夜食を手にしたジョングアンが上がり込んだり、幼い甥のためにイーセンに門番を替わってもらったりと、少ないセリフの中にも自然と寄り添う関係性がうかがわれる。ネット上では、視線のやり取りだけですべてを物語る二人を「政亦CP」と名付け、イーセンとジョングアンの独立したストーリーを見たいとの期待が高まっている。そんな二人を演じるヴィック・チョウとシュエ・シーリンの誕生日は、それぞれ6月9日、10日で奇しくも1日違い。スタッフが前倒しで誕生日を祝った初回配信日、二人は「誕生日の願い事」としてドラマヒットを祈願したという。

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最新のメイキング映像「悪との過程」では、監督のリン・ジュンヤン(林君陽)、脚本家のルー・シーユエン(呂蒔媛)、プロデューサーのリン・ユーリン(林昱伶)を中心に、創作過程に焦点が当てられている。ルー・シーユエンは、六家族の20年にわたる感情の変化を描くにあたり、一時代を2話ごとに設定した。全10話を通して、時代が交差し、登場人物の背景や絡み合う20年の因果関係をだんだん明らかにしていく。ルー・シーユエンは、判決文に着想を得た創作プロセスについて「犯罪は、事件の過程だけでなく、犯人の過去の出来事や体験も見ていくんです。そこで私たちも20年前まで遡ってみることにしました」と語った。リン・ユーリンは、「ルー・シーユエンは、PCのデスクトップに十数個のファイルを開き、判決文で理解すべき点を常に研究していました」と、4年を費やして脚本を書き上げた舞台裏の執念を明かした。

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台湾公共テレビでは、シーズン2の放送に合わせ、メンタルヘルス、法律、教育分野の各専門家や、精神疾患を持つ家族や患者自身を招きショートフィルムも製作。物語映像と専門家のインタビューを通して、「悪との距離2」の登場人物、彼らの経験や検討すべき課題について考察し、精神疾患や教育、公衆衛生、司法をより理解し、議論と対話を深めるきっかけ作りを目指す。
TAICCA文化内容策進院(台湾クリエイティブ・コンテンツ・エージェンシー)、台湾公共テレビ(公視/PTS)、CATCHPLAY、大慕可可の共同出資により大慕影藝が製作。シーズン1のコンセプトを継承しつつ、新たな視点で社会問題に切り込んだ「悪との距離2」は、Amazonプライム・ビデオで順次配信中。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
台湾でのドラマ・映画などのエンタメ最新情報をお伝えしています。


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