Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

最新台湾ドラマ|「悪との距離2」、最新話更新日にアクセス集中でサーバーダウン

ニュース提供元:台湾公共テレビ(公視/PTS)

    

台湾の旗艦ドラマ「悪との距離2」の3、4話が14日、台湾公共テレビ(公視/PTS)、公視+などで放送・配信された。シーズン1配信時の状況を踏まえ、公視+ではあらかじめ回線容量を拡大していたが、シーズン2のアクセス数が想定以上に集中したため、配信当日は2回にわたってサーバーがダウン。さらなるスペックアップを図り迅速に対応した。台湾公共テレビは視聴者に不便をかけたことを謝罪し、今後は事前に対処する旨を伝えた上で、今回のストーリーも秀逸であることをアピールした。

最新話では、1、2話の伏線が回収されたほか、制作スタッフが施した「若返り特殊効果」によって、20年分の若さを取り戻したキャストたちが登場する。ヴィック・チョウ(周渝民)はF4デビュー当時の姿に、ニッキー・シエ(謝欣穎)は清楚なチアリーダーに、そしてヤン・グイメイ(楊貴媚)も野心的な未亡人の姿を披露している。

20代のマー・イーセン(馬亦森)役として、そのナチュラルな若返りぶりで視聴者を驚かせたヴィック・チョウだが、ニッキー・シエ演じるジョンミン(政茗)を守るために、地元の権力者ジェン・ジァーシン(簡佳鑫)に殴りかかろうとしたシーンも注目された。ジェン・ジァーシン役のマー・グオシエン(馬國賢)もかつて人気ボーイズグループのメンバーだったことから、まるで台湾の伝説的アイドルの対決「F4 vs The Boys(紅孩兒)」のようだと話題を呼んだ。

またヤン・グイメイ演じるガオ・ジャン・ユーミン(高張玉敏)の計算高さも熱い議論を巻き起こした。「悪者」、「ひどいおばさん」、「打算的」といった批判的なコメントが相次いだ一方、選挙事務所開きの打ち上げで県長にすっぽかされたユーミンが、ピリついた気持ちを切り替えるときの表情は複雑かつ繊細で人間の善悪両面を表現しているという好意的な意見も寄せられた。「ドラマの女王」と称賛されるほどの演技力で支持されるヤン・グイメイは、視聴者に嫌悪感を抱かせるほど見事に腹黒ユーミンを体現し、より作品世界に引き込む一翼を担っている。

「悪との距離2」はTAICCA文化内容策進院(台湾クリエイティブ・コンテンツ・エージェンシー)、台湾公共テレビ(公視/PTS)、CATCHPLAY、大慕可可の共同出資により大慕影藝が製作。Amazonプライム・ビデオで毎週土曜に2話ずつ配信中。


翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

台湾エンタメニュース 記事一覧

台湾でのドラマ・映画などのエンタメ最新情報をお伝えしています。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP