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最新台湾ドラマ|お仕事ドラマ「動物園」、アン・リー監督の労いに製作陣歓喜

ニュース提供元:南瓜電影

 
南瓜電影

4年の準備期間を経て製作された職業系恋愛ドラマ「動物園(原題)」が台湾時間19日、米ニューヨークでクランクアップを迎えた。同作は昨年10月にクランクインし、1月に台湾での撮影が終了。撮影チームは、ニューヨークでのロケ撮影のため先週から現地入りしていた。

主演は、ドラマ版「悲しみより、もっと悲しい物語The Series」以来の共演となるシャオ・ユーウェイ(邵雨薇)とワン・ポーチエ(王柏傑)。タイムズスクエア、マンハッタン5番街などニューヨークの名所を舞台に多くのシーンが撮影されたが、セントラルパークでの撮影時は、身を切るような風が吹く日で体感温度はマイナス1度。花びらが雪のように舞う様は、それが春の桜なのか、晩冬の雪の結晶なのか一瞬わからなくなるほど、格別にロマンチックな雰囲気に包まれたという。過酷な天候の中、感動的なシーンを無事撮り終えた製作チームだが、翌日、アメリカを拠点に活躍する監督アン・リー(李安)から食事に招待され、その労をねぎらわれた。興奮したスタッフは、我先にと握手したり写真を撮ったりし、ニューヨークでの忘れがたい思い出を刻んだ。なお、ニューヨークの体感温度は数日後に27度まで上昇。春は天気が変わりやすいとはいえ、製作陣もその落差には驚いたことだろう。

シャオ・ユーウェイが演じるのは、広告会社のクリエイティブディレクター。動物の飼育員の仕事に携わったことをきっかけに、職場と恋が交錯する日々が展開する。飼育員の専門性に説得力を持たせるため、キャスト全員が寿山動物園(高雄市)で最短でも3週間、インターンとして飼育員の実務を体験した。シャオ・ユーウェイは動物に餌をやったり、掃除したりと世話の仕方を学び、サイの肥溜めに足を踏み入れるのも厭わなかったという。一方、意欲的で信念を貫く飼育員を演じたワン・ポーチエは、サイと深い絆を築き触れることに成功。撮影現場でも動物たちへの細やかなお世話ぶりを披露した。二人がサイの肥溜めでロマンチックな関係を築くくだりは、忘れがたく味わい深いシーンとなっている。

癒やしの仕事と恋を掛け合わせたドラマ「動物園」は、プロデューサーをタン・ザイヤン(唐在揚)、監督をスー・ウェンシェン(蘇文聖)が務める。2026年放送予定。


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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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