最新台湾映画|『夏日最後的祕密』のキャスト、撮影エピソードを披露
ニュース提供元:阿榮影業
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青春ラブストーリー『夏日最後的祕密(原題)』の監督チウ・ハオジョウ(邱晧洲)をはじめ、キャストのパトリック・シー(施柏宇)、ルゥルゥ・チェン(程予希)、リン・ズーホン(林子閎)、ジー・ブーシン(紀卜心)が15日、メディアの取材に応え撮影秘話を明かした。
ベストセラー作家チンツァイ(晴菜)の同名小説を実写化した『夏日最後的祕密』は、3人の主人公がそれぞれ言えない秘密を胸に抱えたまま、高校生から大人へと成長するまで、10年という長い年月の変化を繊細に描く。キャスト4人は、あらすじを知っていたとしても、やはり感情と心が揺さぶられる瞬間が積み重なって、胸が熱くなるし切ないと口を揃えた。同作を、愛と勇気をめぐる「秘密」の物語だと語るのは監督のチウ・ハオジョウ。きっと誰もが心の中に秘密を抱えている。それは口に出せない言葉だったり、忘れられない別れだったりするかもしれないが、この作品が、本心を言葉にする勇気をほんの少しでも後押しするきっかけになれば嬉しいと述べた。
学校一のモテメン顏立堯を演じるのはパトリック・シー。正義感溢れる熱血漢で、ルゥルゥ・チェン演じる蘇明儀のために、クラスメートを動員して校内で抗議活動を起こす。原因は、蘇明儀がジャージを着用するという校則違反をおかし、指導教官から罰せられたこと。ずっと優等生だったというルゥルゥ・チェンは、蘇明儀の行動に対し「堂々とジャージを履いて登校するなんて、私にはできませんでした」と、校則を破る勇気はなかったと述べた。女子学生のようにスカートを履いて抗議活動に参加した、より義理堅い程硯を演じるリン・ズーホンは「昼休みに話していた友達が先生に罰を受けたので、授業中ずっと友達に付き添って立っていたことがあります」と自身の学生時代を振り返り、同様に義理堅い面があることを示した。一方、パトリック・シーは「友達が悲しんでいるときは、夜通しでも気分が良くなるまで一緒におしゃべりに付き合います」と、気持ちに寄り添うタイプであることを明かした。
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新竹での撮影時にランニング仲間となり、毎晩のように夕食を共にするほど親しくなったというパトリック・シーとリン・ズーホン。しかし、クランクアップ後台北に帰ってからは、毎朝5、6時に走りに行くリン・ズーホンと一度もランニングできていないと、パトリック・シーが愚痴をこぼす場面もあった。
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キャストの中で一番年上のルゥルゥ・チェンが「高校生役は今作が最後になるので、恥ずかしさ満点です」と笑うと、キャスト3人は「これからも18歳を演じ続けられると確信しています」と太鼓判。その若々しさは、プライベートでも変わらないそうだ。実際のストーリーは10年にわたり、高校時代だけでなくその後の変化や、大人になってからの恋愛、友情、家族の問題も描かれている。ルゥルゥ・チェンは、「長い間心に秘めていたことに向き合うとき、蘇明儀は声を上げることを学びました。観客の皆さんが、彼女の成長から勇気を感じ取ってくれたらと思います」と語った。
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そんな蘇明儀を支える親友役を演じたのは、インフルエンサーのジー・ブーシン。映画初出演という重圧を背負うジー・ブーシンに対し、ルゥルゥ・チェンは撮影前に彼女に声をかけ、互いを知り合う機会をくれたという。そのおかげで、ジー・ブーシンはイケメン二人との共演シーンは少ないものの、役と同様、ルゥルゥ・チェンとは本当の親友のように、授業中も撮影の後も一緒に時間を過ごせる仲に。クランクインまもないころ、顏立堯の長所と短所について彼女に話すシーンがあったルゥルゥ・チェンは、彼をとても愛しているように演じなければならないが、まだ撮影が始まったばかりで皆をよく知らないため、やりすぎて不自然だったのではないかと心配するあまり、監督にそのシーンを「カットしますか?」と尋ねたというエピソードも明かした。
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リン・ティエングイ(林添貴)とホアン・ジーミン(黃志明)がプロデュースを務める青春ラブストーリー『夏日最後的祕密』は、4月30日から台湾で公開予定。
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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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