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第8回 映画『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』から知る、台湾の占い事情

この連載では、台湾のドラマ(ときどき映画)を観て感じた小さな疑問をきっかけに、台湾のくらしや文化をご紹介していきます。 

教えてくれるひと:ローズさん
台湾・高雄生まれ、来日7年目。日本の映像系企業に勤務。台湾で10年間劇団に参加し、ドラマを観ることも大好き。言語と文化に興味を持ち、毎日日本人の旦那さんと日台文化の違いを楽しく体験している。将来の目標は台湾と日本の架け橋になること。


― この夏の台湾映画ラッシュのアンカーと言える『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』(以下、『恋の病』)を観に行きましたよ! とても面白かった!

ローズさん: 物語の展開がすごいよね! 私も面白くって何回も観てしまいました。あと、随所に台湾の日常風景が映っていて、台湾に帰ることができない今、とても懐かしい気持ちになりました。

― 台湾未経験の私でも、なんだかそれは感じました。特に印象に残ってるのはお寺や占いのシーン!

ローズさん:お寺と占い横丁のシーン、とても面白いよね! 何回観ても笑っちゃう(笑)。
 


『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』より


― 占い横丁?


ローズさん:台湾には「占い横丁」と呼ばれる占い師が集まる場所が何カ所もあるんですよ。『恋の病』は行天宮の地下道の占い横丁で撮影をしたようです。そこは日本人観光客にも人気だから、日本語が通じるお店もたくさんあるらしい!

― そういえば、占いのシーンで看板に日本人の名前が書いてあって不思議だったんです! 謎が解けました(笑)。
あと、主人公の2人がお寺でもらった御札を焼いて水に入れ、その水を飲んだり顔や服を拭いたのも実際にやることなんですか?

ローズさん:そうなんです。私も子どものころに経験したことがありますよ! 符を使うのは道教なので、道教の神様を祀るお寺だったら提供してくれるところが多いです。

―  映画の中にお寺や占いが自然に登場していて、台湾では日常の中に溶け込んだ大切な文化なんだと思いました。

ローズさん:仰る通り、宗教信仰は台湾人が重視している文化であり、台湾の特色でもあると思います。別のシーンで男性主人公・ボーチンには「求神問卜」というセリフがありますが、「神様に祈ったり、占いをしたりする」という意味です。困難に遭った時、宗教や占いなど神秘的な力に頼る台湾人も多いんじゃないかと思います。だから映画でそのシーンを観てすごく親しみを感じ、思わず笑ってしまいました。


『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』より ※占い横丁のシーンではありません。


― 台湾に行けるようになったら、私も占い横丁に行ってみたいな!

ローズさん:ぜひ! このシーン以外にも『恋の病』では、台湾らしいところがいっぱいあるから、気になることがあればまた聞いてね!

― ありがとう! じゃあもう1つ聞きたいんだけど…長くなりそうだからまた次回!(笑)

ローズさん:オッケー!(笑)

\「ドラマから知る台湾のこと」バックナンバーはこちら/


『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』
シネマート新宿・心斎橋ほか全国順次公開中!

重度の潔癖症の青年ボーチン。家では隅々まで徹底的に掃除し、自身も何度も手を洗いシャワーを浴びる毎日。外出する時はもっと大変!防塵服を着て手袋とマスクをするほどの完全武装!そのために彼は一般的な社会生活が送れず、他人から見るとまさに“偏人”であった。 ある日、いつもの完全武装で電車に乗っていると、同じ車両に同じような完全武装をした女性ジンを発見!ふたりは運命的な出会いを果たす。彼女も潔癖症で、さらに4時間以上外にいると肌に発疹が出るアレルギーの上、スーパーなどで万引きを重ねてしまう窃盗症まで持ち合わせていた。 「自分は一生、他人と隔絶してひとりぼっちで生きていくのだ」と運命に縛られていたふたりが、天の采配で出会い、清らかな恋愛がスタートする。それは「他人から疎外される」という恐れのない安心感に満ちた唯一無二の関係。何の希望もなく、暗かった日々が次第に色づいていく。 だが、この運命的な関係は突然破綻を迎える。ボーチンからこの厄介な症状が消えてしまったのだ。永遠にこの関係は続くと信じ合えていたふたりだったが、徐々にすれ違っていく…

監督/脚本:リャオ・ミンイー
出演:リン・ボーホン、ニッキー・シエ

2020年/台湾/カラー/100分/ビスタサイズ/5.1ch 
原題:怪胎 英題:i WEiRDO
配給:エスピーオー、フィルモット
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公式Twitter:@filmott 

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