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最新台湾ドラマ|リー・ミンシュン、ウー・カンレン出演「親密之海(原題)」ティザー映像・ポスタービジュアルが解禁

ニュース提供元:CATCHPLAY


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CATCHPLAY傘下の影響原創影視が製作する、期待の台湾ドラマ「親密之海(原題)」が10日、ティザー映像とポスタービジュアルを解禁した。原作はフー・チンファン(胡晴舫)の人気小説『群島』で、シンガポール人のリュー・ジーユエン(呂吉元)と、演劇界の鬼才ツァイ・ボージャン(蔡柏璋)が共同監督を務める。キャストは、リー・ミンシュン(李銘順)、ウー・カンレン(呉慷仁)、リマ・ジダン(瑞瑪席丹)、ユー・ズーユー(于子育)、ツァイ・ガンユエン(蔡亘晏)に加え、国境を超えて活躍する日本人俳優の福地祐介ら実力派の豪華キャストが集結。現代社会におけるジェネレーションギャップなど、複雑な感情を巧みに表現する。

1、2話が先行上映された金馬ファンタジー映画祭後には、ネット上に次々に感想が寄せられた。「繊細で都会的な雰囲気がある、台湾ドラマとしては珍しい作品」、「まるで海に浮かんでいるかのよう。親しい間柄に充足感を渇望している」、「これほど間テクスト性に富んだ作品があるだろうか」、「普通ではない恋愛関係、大胆なエロティックなシーン、その中にある文学性を掘り下げた作品。内外で注目と議論を呼ぶだろう」など、好評価が相次いだ。

2023年初めにクランクインした「親密之海」は、台北と花蓮でのロケに加え、米ニューヨークやアラスカのマタヌスカ氷河でも撮影が行われた。その後ポストプロダクションに2年の月日が費やされ、ついに近日その努力の結晶の全貌が明らかになる。予告編では、リー・ミンシュン演じる成功した実業家・李憲宏を中心に、もつれあう恋愛関係が明らかに。ウー・カンレン演じる阿榮は、李憲宏に秘めた想いを抱いている。リマ・ジダン演じる莉蓮は、情熱的でコントロールし難いタイプ。李憲宏の人生に突如現れ、抑えきれない欲望と困惑の渦に巻き込む。ユー・ズーユー演じる曉雯は、李憲宏のビジネスパートナーであり、切っても切れない恋人。物静かな外見の下に、言葉では表せない燃えるような愛情と欲望を隠している。ある日、若い世代に対する考え方が異なる李憲宏は、意図せずネット上で激しい批判に遭い……。


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「親密之海」では、複雑に絡み合う恋愛感情、世代間格差のほか、20年来の台湾の変化、特にSNSの影響拡大の中、孤独でありながら結びつく人間関係を深く抉る。監督のリュー・ジーユエンは、「親密之海」がこれまで手掛けた中で最も勇敢で詩的な作品だとした上で、「愛情をテーマの中心として、人との距離感を探りました。恋人、友人、家族、そしてアイデンティティすら超えて、愛は共通の力となります。特に自らに挑み、この意義深い作品を完成させてくれた勇敢なキャスト全員に感謝しています」と謝意を示した。演劇界で長年活躍してきたツァイ・ボージャンは、初めて映像作品を監督するにあたり、「映像作品の制作スタイルと美学は、演劇界での経験とはまったく異なりますが、信頼を寄せてくれたキャストの皆さんにとても感謝しています。特にカメラの前で最も脆い面を晒してくれたことに感激しました。この作品の中に、視聴者の皆さん自身の人生の投影を見つけていただけると思います」と自信をのぞかせた。


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監督二人が太鼓判を押したほか、キャスト勢も作品について語った。リー・ミンシュンは「これまで出会った中で最もエロティックな脚本です。肉体的な接触を超えた欲望は、時に制御しがたいものです」と吐露。ウー・カンレンは「人間関係は目に見えるものが必ずしも真実とは限りません。人間性の描写が素晴らしい」と絶賛した。一方、ティザー映像で露出度の高いシーンを演じたユー・ズーユーは、「脚本を読むと、毎晩隣で寝ている人が果たして一番近しい人なのかと疑問を抱かずにいられません」と自身を顧みるきっかけになったと明かした。リマ・ジダンも「欲望が氾濫しているからこそ人間はこんなにも複雑なのでしょう。『親密之海』で語られるように、どう選択すべきかだと思います」と率直に語った。

「親密之海」は、7月18日からCATCHPLAY+(台湾、インドネシア、シンガポール)、CATCHPLAY電影台、台湾LINE TV、香港Now TVのほか、Amazonプライム・ビデオを通して世界240以上の国と地域に配信される。


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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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