台湾最大級の漫画・アニメの祭典「漫画博覧会（コミック・エキシビジョン）」のファンイベントに、7月28日、VBLシリーズの1作目「Stay By My Side（原題：免疫屏蔽）」に出演するヤン・イーシュエン（楊懿軒）とホン・ウェイジョー（洪暐哲）が登壇した。

VBLシリーズは14カ国でドラマ配信されるほか、コミック、ノベライズ、グッズなど関連商品がマルチ展開される。7日のドラマ配信と同時に予約受付されていた「Stay By My Side」のコミック版は、イベント当日に発売スタート。

「Stay By My Side」は、配信早々、台湾では100万回の再生数を超え、日本のRakuten TVでは4位にランクイン。ドラマ人気に伴い、台湾では主演のヤン・イーシュエンとホン・ウェイジョーの知名度が急上昇し、日韓でも人気が高まっている。

この日、仲良く登場した二人は、まず主題歌「牛頓與蘋果（ニュートンとリンゴ）」 を披露して会場を湧かせた。続いて、練習生として韓国で暮らしたことのあるホン・ウェイジョーは流暢な韓国語、ヤン・イーシュエンはタイ語でそれぞれ挨拶し、グローバルな一面ものぞかせた。二人は、時間があればいつもスマートフォンを開きファンのコメントを読んでいるという。視聴者の反応を気にかけていたため、大半が好意的なコメントで嬉しいと語った。

元々旧知の間柄で、思いがけず本作で再会した二人だが、今ではお互いに朝起こし合うほどの関係を築いているという。ヤン・イーシュエンは、ホン・ウェイジョーがコンビニの店員に見せる表情にさえ「誰にでも魅力をふりまくなよ」と妬くこともあるとか。また8月13日に予定しているホン・ウェイジョーの誕生日ライブに向けて、練習にも付き添っていることなど愛情深い面を明かした。コミックと実物、どちらのヤン・イーシュエンがかっこいいかと尋ねられたホン・ウェイジョーも、すかさず「もちろん本人です」とヤン・イーシュエンを全面リスペクト。さらに劇中の甘いシーンを再現するなど、仲睦まじさを見せつけた。そんな二人の親密ぶりに、会場のファンからは「シーズン2を制作して」と熱いリクエストが挙がった。

イベントには、9月15日から配信予定の「You Are Mine（原題：絕對佔領）」のマオ・チーション（毛祁生）、シャオ・ホン（蕭鴻）のほか、コミック版を担当した漫画家の環レンさんも姿を見せた。

2作目のプレッシャーについて尋ねられたマオ・チーションは「かたや学生、かたや社会人という背景も年齢も違う物語なので」と前置きした上で、「彼らがとてもロマンチックなので、急に自分たちが残酷な気がしてきました」と苦笑した。マオ・チーションとシャオ・ホンは、先日シュー・シーディー（徐熙娣）の番組に出演した際の動画が多くのBLコミュニティで拡散されブレイク。マオ・チーションは「まさか小Sさん（シュー・シーディーの愛称）から、現場でキスするよう言われるとは」と、番組の台本にない演技を要求されたことを明かした。シャオ・ホンも「とても緊張しました。事前に準備していたインタビュー内容は結局一つも聞かれず、突然キューと声がかかってキスシーンを演じることに。社長（マオ・チーション）がいてくれてよかったです。でなければパニックになっていました」と当時を振り返った。

2作品の主演4人から花束を渡された環レンさんは、「人生に悔いなし」と笑顔を見せた。撮影期間中に台湾を訪れた環レンさんは、主演の二人を観察し、互いのやり取りやディティールをコミックに反映させたという。もれなく番外編があるというコミック版にも期待が高まる。

翻訳・編集：二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年５月、張克柔（字幕翻訳家・通訳者）との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前　台湾華語リーディング』（三修社）を上梓。

VBLシリーズ

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