7月6日、BLドラマ「VBL」シリーズの1作目「Stay By My Side（原題：免疫屏蔽）」のプレミア上映会が行われ、ヤン・イーシュエン（楊懿軒）、ホン・ウェイジョー（洪暐哲）をはじめ、シア・ユーホー（夏宇禾）、チェン・ジンシン（鄭靚歆）、シュー・ボーウェイ（許博維）、ウェイポー・リァオ（廖偉博）、ケビン・チャン（張凱翔）らメインキャストが駆けつけた。オーディション番組出身のホン・ウェイジョーは、主題歌「牛頓與蘋果（ニュートンとリンゴ）」を披露。また幽霊やお祓いの護符という要素を取り入れた本作にちなみ、登壇キャスト全員が護符に成功祈願を書きおろした。

撮影前から旧知の仲という主演の二人だが、自身の家にホン・ウェイジョーが同居するほど親しくしていたことがヤン・イーシュエンの口から明かされた。ほぼ24時間べったりと一緒にいたため、撮影が終わって（一緒にいない状態に）まだ慣れないという。するとホン・ウェイジョーも「胸にぽっかり穴が空いた感じだったので、またご飯を食べる約束をしました」と、異口同音に離れ難い思いを吐露した。

一方で、母親に学園ラブストーリーに出演するとしか伝えていなかったホン・ウェイジョーは、プレミア上映会に来場した母や友人たちから隠れられるはずもなく、ついにBL作品に主演することがバレたようだ。このほか、劇中二人が一緒に眠るシーンでベッドが壊れてしまい、気まずい思いをしたという撮影エピソードなどが語られた。

3年前にもBLドラマ（「Be Loved in House　約・定～I Do」）に出演経験があり、いわばBLの先輩であるウェイポー・リァオは、当時自身のファンが激増したことを挙げ、BLファンは熱量が高いので、BL作品への出演は得るものが多いと話した。

劇中で唯一登場する女性キャストは、シア・ユーホーとチェン・ジンシンの二人。「撮影現場で、ヤン・イーシュエンとホン・ウェイジョーの演技を見てファンになり、応援したいと思いました」と話すシア・ユーホーは、私生活でも仲のいいゲイの友人がたくさんおり、彼らと誠実に向き合ってきたアライ（ally）であることを明かした。

「Stay By My Side」は、マルチメディアでコミック制作を手掛ける銀展創藝と漫画家らがタッグを組み、台湾で初めて映像作品のWEBTOON化を実現させた。WEBTOONの連載は、日台および韓国、タイで同時配信される。7月末に開催される台湾最大級の漫画・アニメの祭典「漫画博覧会（コミック・エキシビジョン）」には、ヤン・イーシュエンとホン・ウェイジョーが出席し、「VBLサイン会」を通してファンと対面するという。WEBTOONのほかノベライズ、名場面写真集、グッズなどの関連商品も7月28日より順次リリース予定。

オリジナルBLドラマ「Stay By My Side」は、本日7日夜9時よりRakuten TV、ビデオマーケットにて配信開始。

翻訳・編集：二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年５月、張克柔（字幕翻訳家・通訳者）との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前　台湾華語リーディング』（三修社）を上梓。

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