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【最新エンタメin台湾】アーロン、ゼロからレストランを立ち上げる新リアリティー料理番組「來吧!營業中」に出演

ニュース提供元:TVBS聯利媒體

TVBSとリアリティショーの制作会社・好看娯楽がタッグを組んだ新しいバラエティ番組「來吧!營業中(原題)」(仮訳:ようこそ!営業中)が、近日放送を開始する。3月3日、放送に先立ち出演陣がロケ現場でメディアの取材に応えた。

「來吧!營業中」は、出演者がそれぞれの立場から力を合わせて一軒のレストランを作り上げ運営していくというもの。メンバーは店長のトゥオ・ツォンカン(庹宗康)、料理長のヤオ・ユエンハオ(姚元浩)、アートディレクターのアーロン(炎亞綸)、副料理長のヤン・ミンウェイ(楊銘威)、厨房アルバイトのグイグイ(鬼鬼)ことウー・インジエ(呉映潔)、ホール・アルバイトのイエン・ヨウティン(顔佑庭)の6人。

ロケ現場に選ばれたのは石門(新北市)。出演陣はここで、レストラン開業のプロセスを「ゼロから作り上げる」体験をした。ツォンカンは、場所が決まるまでに台中以北を探すこと約半年、20以上の店舗を見てまわったと説明した。

この場所にした理由については、建物が壊れかけていたこと、山を背に川に臨む美しい景色なこと、古い建物だったことと3つの決め手を挙げた。ユエンハオは、今までずっと雨天続きで晴れた日はわずか6日のみ。配管やリフォームの問題もあり、開店までこぎつけるのは大変だったと話した。

レストランを開業すると聞いていたツォンカンは当初、「ボロボロすぎて、現場を見た瞬間に後悔。逃げたいと思った」との思いを吐露しつつも、みんなで誠意を込めて作り上げたこのレストランの温かみをゲストの方に感じてほしいと話した。

この企画に対する期待が大きく、インテリアからデザインまで、すべてにおいてアイデアを出したというアーロンは、「この青い壁も、かわいいレイアウトもすべて6人で話し合って出来上がったもの」と、満足気に完成した店舗を紹介した。

元々ファンとのネット交流を好み、2日前には同番組のファンサイトで「もし番組に参加するなら携帯を飲み込む」とコメントを残していたアーロン。これを受け、この日スタッフはスマートフォン型のチョコレートを用意。アーロンは、「これ太いよ!」と渋りながらも「言ったからには責任を取らなきゃね」と、スマホ型チョコレートを丸呑み しファンとの約束を果たした。

料理長を務めるユエンハオは大の料理好き。その理由を「美味しいものを人と分かち合いたいから。自分が作った料理をみんなが味わっているのを見ると幸せを感じる」と話した。

一方、準備期間中さんざんな思いをしたというのはグイグイ。彼女は、楽しみにしていた撮影初日、「レストランオープン記者会見」があるだろうとネイルも新調したが、実際にはまさかのゴミ捨てと掃除が待っていた。頭の中は疑問符だらけで「これは本当にテレビ番組なの?それとも何かの罰?」と当時の戸惑いを明かし、アーロンに「鬱憤がたまってるね」と突っ込まれるシーンも。

 

 一族が飲食チェーンを営むミンウェイは、今回の任務に関し「最初から」と聞き、レストランに従業員として入社するだけだと思ったという。「最初ってここから? 口だけ株主とばかり思っていたのに、まさか二番手のシェフとして大きな責任を負うことになるとは」と、当時の驚きを振り返った。

スポーツリアリティー番組「全明星運動會(原題)」で手強い選手として知られるヨウティンは、今回ホールのアシスタントを担当する。初めてレストランのスタッフを務めるにあたり、みんなの役に立ちたいと話した。

ユエンハオはそんな彼について「ヨウティンは褒め上手で、みんなが言い争いになるたびに『PEACE』と言うんだ」と付け加えた。ツォンカンは、ここまで口喧嘩しながらやってきたが、この5人だったからこそ安心できたとメンバーに「100点」を示しつつ、「來吧!營業中」の特注エプロンをプレゼント。「一緒に頑張って店を運営してほしい」と締めくくった。

今年、TVBSが注力する新ジャンルのバラエティ番組「來吧!營業中」は、レストランを開業する際に遭遇するさまざまな問題や、タレント同士の化学反応が見られる。

小農家の協力を得て食材は地元産、当地の農産物の普及も目指す。その理念を永続的にするべく、将来的に番組収録が終了した後もレストラン経営は続けられるという。「來吧!營業中」は、3月19日毎週土曜台湾夜8:00からTVBS(42チャンネル)、同日夜10:00時から台湾テレビ(台視/TTV)で放送予定。



翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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