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最新中国ドラマ|「斛珠<コクジュ>夫人」はなぜヒットした?《#1 データから読み解く人気の動き》

引用元:wechat Vlinkage 公式アカウント:「Vlinkage」
記事タイトル:「《斛珠夫人》以“虐恋”打开市场,嘉行传媒坚守“内容为先”创作观」


大型作品が多く登場した今年の10~12月期のドラマ市場で、最も注目を集めているヤン・ミー(楊冪)主演作の「斛珠<コクジュ>夫人~真珠の涙~」。放送開始以来、様々なランキングデータで首位を獲得し続け、近年、市場的に弱くなっていた時代劇ジャンルの主流復帰を勢いづけたと話題になっている。

また、このドラマは同ジャンル活性化の起爆剤となっただけでなく、寵愛劇ブームによって顕著になった人工的な“激甘さ”を排除したスタイルに徹したことも、視聴者には新鮮さとして高く評価され人気にもつながったとも。今回はこの話題作「斛珠<コクジュ>夫人」の人気について考察していく。



その1 データから読み解く人気の動き

下の図では、11月の第1話の放送指数のランキングで、「斛珠<コクジュ>夫人」が1位に。大型作品が多い第4四半期(10~12月)に登場し、市場競争力が強いこのドラマは、市場からのフィードバックが最も高い作品の一つとして、現時点で最も注目されている。 

デイリーランキングでも「斛珠<コクジュ>夫人」は首位をキープ。このドラマは今年の第4四半期に最も人気のあるモデルの一つとなっただけでなく、高品質の時代劇が再び市場に戻ってきたことを示し、時代劇ジャンルに対する市場の信頼を高める役割も担った。

Tencent Videoの配信以来、インターネット再生数は1位にランクされており、総数は30億を超えている。再生数の動向からも、配信以来高水準を維持しており、ドラマの展開が進むにつれてその数は着実に増加、1日最大のPV数は2.1億を超えている。 

「斛珠夫人」を代表するような大型劇は、今年も市場を活性化させたが、競争の激化により、ヒット作が生まれるのはなかなか難しい状況にある。こういった環境下においても、「斛珠<コクジュ>夫人」はスタート以来、高緯度データをリードしてきた。このような市場での優れた動きの情報は、私たち視聴者の好奇心を大いに刺激し、作品を「観たい」という気持ちにもつながっていく。

その2 内容観察 につづきます



翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

 

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