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【インタビュー】「リセット」イ・ジュニョク 前編 “これは必ず面白いドラマになる”

BS12で間もなく最終回を迎える韓国ドラマ「リセット~運命をさかのぼる1年~」。本作の主演を務めたイ・ジュニョクさんにお話を聞きました。

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― このドラマに出演を決めた理由は?

イ・ジュニョクさん(以下、イ・ジュニョク) 台本を読んでみたらとても面白かったんです。展開のスピーディーさが印象的で、テンポがよくて無駄な描写が少ない。何より面白さを追求してる台本だと思いました。内容的に複雑な面はありますが、娯楽性を重視した台本だと強く感じたんです。これは必ず面白いドラマになると思い、出演することにしました。


― 原作は日本でもドラマ化されていますが、ご存じでしたか?

イ・ジュニョク 詳しい情報がなかったので、台本を頂いた時は原作があることも知らなかったんです。その後、日本のドラマも少しだけ観ました。制作された時期も違うし、韓国版のほうは原作とはまったく違う展開になっています。人物設定は完全に異なるので、日本版ドラマのファンの方も、また違う面白さを見つけていただけるんじゃないかなと思います。


― 演じられたチ・ヒョンジュという人物をどのように解釈されていましたか? また演じている時に意識していたことがあれば教えて下さい。

イ・ジュニョク 僕が演じたはチ・ヒョンジュはごくありふれた人物です。特別に優秀な刑事でもなく、仕事熱心だけど適当にサボることもある。基本的に明るい人物です。ヒョンジュの少し間の抜けた未熟なところが、事件と関わる際に緊張感を高める時もあれば、逆に和らげる時もあります。作品にメリハリを与える役柄ですね。

本作は刑事をリアルに描いた作品ではなく、あくまで展開を面白くするための人物設定であり、謎を解くための要素として刑事が登場します。刑事役だからこうしたというより、シリアスになりがちなドラマですから、それを緩和するように念じて演じました。暗い作品にならないよう、ヒョンジュの明るさを強調したんです。

― 演じていて難しかったと感じた点は?

イ・ジュニョク 楽しい面と難しい面の両方がありました。ヒョンジュの本来のキャラクターから離れた演技、見る人をミスリードさせるためそんなシーンがあります。どう演じようか迷いもありました。でも最近は視聴者の皆さんもいろいろな作品を観てよく分かっています。劇的効果のためだと理解してもらえると思い、その点は気にせず演じられました。役柄の感情を忠実に表すというリアリズムの観点より、ドラマのテンポが重要でした。リズムに乗って演じましたね。


― 演出にあたった女性監督のキム・ギョンヒさんとのお仕事はいかがでしたか?

イ・ジュニョク 「ヒョンジュ、こんなふうに演じて!」「もう、何してんのよ!」。こんな感じです(笑)。とてもエネルギッシュな監督でした。その元気の良さは、悪い意味ではなく見ていると笑ってしまう。自ら演技指導もするし、かわいいというか面白い監督です。このドラマを通じて、監督との間に同志愛が生まれました(笑)。


― 人気ウェブ漫画家のシン・ガヒョンを演じたナム・ジヒョンさんとの共演はいかがでしたか?

イ・ジュニョク ナム・ジヒョンさんは、AI並みの完璧な俳優です。誠実で、本当に真面目な人でした。僕とは大違い(笑)。あんなドラマに出てくるような真面目な人は初めて見ました。尊敬できるし学ぶべき点も多い。人としても立派な大切な俳優仲間です。

― イ・ジュニョクさんはマンガ家志望だったそうですね。

イ・ジュニョク ええ、小さい頃からマンガが大好きでした。今もたまに描いてますよ。

― お好きなマンガは何ですか?

イ・ジュニョク マンガと言えば、まずは鳥山明先生の「ドラゴンボール」。そして井上雄彦先生の「スラムダンク」。マンガではありませんが、ゲームクリエーターの小島秀夫監督のゲームも大好きです。僕もゲームのキャラクターに使ってほしいですね(笑)。


― 精神科専門女医のイ・シンを演じたキム・ジスさんとの共演はいかがでしたか?

イ・ジュニョク とても愉快な方です。「自分の性格と正反対の役で演じるのが難しい」「感情を抑えなくてはならないのがつらい」。そうおっしゃっていました。素顔はとてもかわいらしい方ですよ。役の怖いイメージとは裏腹にとても気さくで、僕もリラックスして演じられました。

<後編へ続きます。後編はネタバレ注意!>


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「リセット~運命をさかのぼる1年~」
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全24話(BS12 BS放送編集版 全16話)
2020年/韓国/音声:オリジナル韓国語/字幕:日本語
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
©2020MBC

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