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アジアドラマの処方箋#10|“心がモヤモヤ、人生に迷ってる!”ときは「月に咲く花の如く」がおすすめ!《後編》





<前編「ヒロインの処世術に学ぶ!生き方のヒント(1)」はこちら>


人生に迷った時に勇気と生き方のヒントがもらえる『月に咲く花の如く』。
苦難にめげず強く生き抜くヒロインの処世術とは? 

後編は未亡人となって人生を再スタートさせた周瑩の生き様に迫ります。



処世術5:先入観にとらわれない

呉家東院の女主人となった周瑩は、アヘンが社会に悪影響を与えることを知ってケシ畑を燃やします。
そして、代わりに綿花を栽培することにして織物業に乗り出します。

ところが、西洋から安くて質のいい洋布が入ってきたことで、せっかく始めた織物業が早くも危機に!

すると、彼女は遠くの迪化まで売れ残った在庫をさばきに行きます。
さらに、西洋に学んで自分の工場でも洋布を生産しようと動き出します。

そんなふうに周瑩は先入観にとらわれずどんどん新しいチャレンジをしていきます。
たとえ失敗してもへこたれず、その失敗を糧にして前に進んでいくのです。

そうすることで彼女はどんどん新たなチャンスをつかんでいくことになります。




一方、プライベートでは新たな恋の予感も!

それまではどうしようもない道楽息子だった沈星移が心を入れ替えて生き方を変え、真面目に商売に取り組みはじめます。

そして、良きライバルとなった沈星移と迪化への旅で苦楽を共にした周瑩は、それまでの彼に対する見方を変えていきます。

こうして、二人の心は急接近していきますが......






処世術6:モラルを失わない

周瑩は呉家に対して義理を通し、一生誰にも嫁がないと誓いを立てて呉家の大当主になります。
そんな彼女に「いつか必ず妻にする」と言い残して沈星移は上海へ旅立ちます。




ところが、ある事実が発覚して二人の関係に亀裂が入ることに。
しかも、周瑩は無実の罪で投獄される災難にも見舞われます。

そんな数々の苦難の中にあっても、彼女は決して道を外れた行いはしません。
周囲には野心、金銭欲、保身から友を裏切ったり正義に反することをしたりする人がいる中、彼女は決してモラルを失わず、正しいことをしようとするのです。

そんな周瑩だからこそ、沈星移は命を懸けて助けようとします。
また、周瑩への恋心を秘めた役人の趙白石も、絶対に助けると彼女に約束します。





処世術7:愛する勇気をもつ

その後、無事に釈放されたものの、沈星移の訃報を聞いて生きる気力を失ってしまった周瑩。

しかし、彼女は養子を取って育てるうちに、生きる希望を取り戻していきます。
人を愛する心がもう一度、彼女を立ち直らせてくれるのです。

そして、周瑩はさらなる苦難にあいながらも、勇気をもって失った愛を再び取り戻そうとしますが......

愛する心があれば人は強く生きていくことができると実感させてくれる物語に涙、涙、涙。
ラストにはこれまでの中国時代劇ドラマとはまた違った深いドラマと大きな感動が待ち受けます。





以上、周瑩の人生から学ぶ処世術7つをご紹介しました。
時代は違えど現代の私たちの生活にも共通する普遍的な人間ドラマなので、彼女の生き方から学べるところは多いですね!


事実だけ並べたら、周瑩の人生は悲劇の連続かもしれません。
でも、ドラマをじっくり観れば、彼女の人生は辛いだけではなく、豊かな人生だったと思えるはず!
今、人生に迷っているあなたにもいろんな気づきを与えてくれるのでは?
ドラマのメッセージが深く心に残る必見の傑作です!




Text:小酒 真由子
フリーライター。欧米からアジアまで幅広くTVドラマについて執筆中。
アクション、ラブ、サスペンスと三拍子揃った中国時代劇は大好物。
ウォレス・チョンが歌手デビューした当時、台湾に留学していた経験あり。


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<処方箋>


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