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レポート・インタビュー
キャストインタビュー

「師任堂(サイムダン)、色の日記」キャストorスタッフのインタビューを毎週1名ずつ掲載していきます。
今回のインタビューは、「師任堂(サイムダン)、色の日記」のヒロイン、イ・ヨンエさん!


<プロフィール>
イ・ヨンエ(師任堂/ソ・ジユン)
1971年1月31日生まれ。雑誌モデル、CMモデルを経て「お宅の夫はいかがですか」(93・SBS)で女優デビュー。映画『JSA』(00)のヒットで日本でもファンを獲得。03年ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」が大ヒットし、国民的大女優の座に。映画『親切なクムジャさん』(05)以来、女優活動を休止。09年に結婚、11年に男女の双子を出産。本作が13年ぶりのドラマ復帰作となる。


第1回:2017.7.31掲載
第2回:2017.8.1掲載
第3回:2017.8.2掲載

イ・ヨンエ(師任堂/ソ・ジユン)#2

― 師任堂の子役を演じたパク・ヘスさんはどんな女優だと思いますか?

もちろん、私がまず気にかけた後輩です。
でも、ヤン・セジョンさんも同じですが、パク・ヘスさんもまだ若いのに、本当に落ち着いていて。
役に没頭している姿を見て、年齢に関係なく、経歴に関係なく、多くを学びました。

むしろ私が学ぶ点が多くて、今後も期待が持てる後輩だなと思いました。
たくさん応援してあげてください!

― 師任堂とソ・ジユンという違う時代に生きる2人の人物を演じられましたが、2人の人物の個性を表現するために、どのような違いを念頭において演技されたのでしょうか?

1人2役が私にとってはプレッシャーになるだろうとは思いましたが、俳優としては本当に面白い作業でした。

1人2役といっても過去と現在を行き来するものですので、ご覧になる方は、韓服を着た私の姿を見ることもできますし、現代のサバサバとして力強い女性の姿を見ることができるので、退屈ではないと思います。

そのために私も、台本、衣装やセリフ、その他たくさんのことを自分なりに研究しました。
きっと満足していただけるだろうと、控えめに言わせていただきます(笑)。

― 本当に年齢を感じさせない美しさですが、その秘訣は何かうかがいたいです。ダイエットなどしていらっしゃるのでしょうか?

高評価をしてくださってありがとうございます。近くで見るとちょっと違いますよ(笑)。
ですから、ユン監督やスタッフさんにありがたく思っています。どうしたって、私がオ・ユナさんほどにはなれませんよね。現場でたくさん工夫してくださいました。
いろいろと助けていただいてうまく撮れたので感謝しています。

そして、特別な秘訣といえば、今日久しぶりに取材があるということで、昨日から緊急ダイエットに突入しました。
子供たちと平凡な生活をしていても、俳優の時はこうして変身もしますので、そのような面白さが私にとってはむしろいい影響を与えてくれているのではと思います。

― 撮影に入られるにあたり、絵などの練習もされたと思います。師任堂を演じるために、どのような事前準備をされましたか。

「宮廷女官チャングムの誓い」の時は宮中料理を1カ月習いました。
「師任堂(サイムダン)、色の日記」では、撮影に入る前に1カ月には満たない期間ですが民画の先生に民画を習いました。
少なくとも書体やフォームなどは(普通とは)違わなければならないので、それを習い始めました。

師任堂が残した絵は多くありません。皆さんがご存じの「草虫図」やそれ以外の民画です。
でも山水画家としてもとても有名だと聞きました。

ですからドラマでは、私たちが知っているような作品も登場しますが、それ以外にも、残されてはいないけれども師任堂が描いていそうな別の絵を表現してみようと考え、ユン監督やパク作家とも話し合いながら、私たちが知らなかった新たな絵を再現してみました。

― 撮影の際に思い出に残っているエピソードや、このシーンについてはみんなに話をしたい、そんなシーンがあれば話してください。

師任堂が恋愛をしたといえば、人々はとても驚くと思います。
師任堂の母としての役割は有名ですが、彼女に恋愛の要素が加わるということに対して、新しくて新鮮だという感覚でした。

撮影しながらも師任堂のメロドラマ的なまなざしなどが、俳優や視聴者のそれぞれの立場でモニタリングすると、面白かったんです。

ですから、特別なエピソードではないですが、サイムダンのメロドラマがどのように展開されていくか、そのような部分をご覧になると面白いと思います。

私は息子が1人、娘が1人おりますが、時々撮影現場に父親(夫)と一緒に遊びに来ました。
すると、父親(夫)よりも息子が、ソン・スンホンさんに嫉妬していたんです。「頭から火が出る」というような表現まで使って(笑)。ここまで嫉妬してしまうようなら、きっとうちの息子もドラマを楽しんで見るだろうと思いました(笑)。

― 100%事前制作のドラマは初めてだと思います。本作は完成までに2年にわたる長い時間を制作に費やされてきましたが、その間、いろいろな思いがあったと思います。2年間の長い事前制作ドラマを撮ったお気持ちと、どのように2年間待ってこられたのか伺いたいです。


まずは事前制作については、非常にやきもきしました。待っている時間や、すべてのことに時間がかかるので、わくわくすること以上にもやきもきすることのほうが......。
それほど期間が長かったということですね。

まずは俳優の立場では、事前制作は完成度の高い作品と役柄に集中できる時間がありました。
そして私はまだ子供が小さいので、母親でいたいという欲もあるんです。
復帰はしたいけれど、うまく仕事と家庭のバランスがとれる条件がそろわず。しかし、幸いにもこの作品とはうまく合ったので、とてもありがたく思っています。

ですから、育児もそれなりにちゃんとできました。
そして俳優の私にだけではなく、スタッフの皆さんにとっても休める時間が十分にあることは(リアルタイムに撮影するより)遥かに有利だと思います。

この作品を皆さんが肯定的に支援してくれて、今後も事前制作が、互いにフォローし合えるような、そのようなシステムが発展していくといいという、俳優としての望みを持ちました。


<第3回へ続きます>

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「師任堂(サイムダン)、色の日記」

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