Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

インタビュー|「楽游原」シュー・カイ(許凱)“愛し合いながらも殺し合う感じ”

シュー・カイ(許凱)×ジン・ティエン(景甜)主演!「招揺(しょうよう)」「陳情令」の製作スタッフが再集結の大型ロマンス・アクション時代劇「楽游原」がデジタル配信中&DVD好評発売中!

この度、辺境で軍を率いる皇族の血を引く李嶷(十七郎)を演じたシュー・カイのインタビューが到着した。

「楽游原」公式サイト


 
© Beijing Qishuo Film Co., Ltd

——楽游原の概念について教えてください。

シュー・カイ 楽游原は一種の港のようなもので、誰の心にもそれぞれ楽游原がある。例えば僕の楽游原は、撮影を終えるたびに家に帰り、家族と過ごすこと。家は僕にとっての楽游原です。人それぞれ楽游原があります。例えば旅行先がそうだという人もいるかもしれません。

——李嶷はどんな性格だと思いますか?

シュー・カイ 李嶷は現状のままでいるのが割と好きで、あまり野心を必要としていません。酒があり、友達がいれば一生を送れると思っている。狩りをして辺境を守り、羚羊を焼いて仲間と酒を飲んで、束縛なく自由に、恐怖のない世界に生きたいと思っています。

——ご自分とは似ていますか? それとも違いますか?

シュー・カイ 誰もが李嶷に似ているところはあると思います。自由や食べること、友達との時間を好きなところです。

——彼は望んで皇孫になったわけではない、という人もいますが、そう思いますか?

シュー・カイ はい、完全に強いられた形です。彼は普通の仲間たちと集まるのが好きで、何というか…権力争いは嫌いで、競争や闘いはしたくない。 目先の利益を追うような行動は望みません。

——では、ジン・ティエンさんが演じた何校尉はどんな性格ですか?

シュー・カイ 彼女は武芸ができますし、知略に優れ、深い考えもある。策も立てられます。


© Beijing Qishuo Film Co., Ltd

——ドラマ全体を通じて、何校尉に最も訴えたいことは?

シュー・カイ そうですね…少しずつ現実を受け入れてほしい?

——李嶷はなぜ何校尉が好きなのでしょう?

シュー・カイ 互いに評価し合っているのだと思います。そして助け合ううちに徐々に互いが支えとなり、愛に変わっていきました。

——何校尉といて、尻に敷かれている感じはしますか?

シュー・カイ そうでもないですね。交互に勝つ、という感じです。

——そうした互角の力関係にある者同士の恋愛の、一番魅力的な点とは?

シュー・カイ 僕が思うに…一番人を惹きつける点ですよね? まず長く続くことです。双方ともに光る点があり、互いに惹きつけられる。頻繁に交流することで最良の想いを育んでいけます。

——ひと言で2人の恋愛の発展過程を表すなら?

シュー・カイ 知恵や勇気を競い、愛し合い殺し合い、それから…白髪になるまで共に生きる。

——これまでもアクションドラマにたくさん出演なさっていますが、楽游原のアクションで今までと違う点は?

シュー・カイ 楽游原のアクションは伝統的な格闘シーンの動作ではなく助け合う感じです。伝わるかな…交互に拳を交わす鴛鴦拳法といいますか、代わる代わる攻撃をする。特別な感じです。カットされたシーンもありますがダイレクトに顔を殴ってよけるのではなく、掴まれた手首を返して振りほどくような感じで、面白かったです。


© Beijing Qishuo Film Co., Ltd

——劇中で李嶷と何校尉は勝利してはまた別の場所で戦いますが、どの城攻めの撮影が一番印象深かった、もしくは大変でしたか?

シュー・カイ あまり覚えていません。撮影した数も落とした城の数も多い。特に並州では長い間、崔琳と戦い、どちらも城を奪ったことがあります。あとは建州などですね。

——李嶷と何校尉はケンカを通じて愛を育みますが、撮影の時に感じたことを教えていただけますか。

シュー・カイ とても疲れました。知恵や勇気を比べる台詞もあればいきなり戦い始めることも。戦いの途中で道理を説き始めたかと思えば、互いの兵たちがケンカを始めるなんてこともよくありました。

——恋愛以外に、男同士の友情も多く描かれていました。李嶷と鎮西軍の仲間たちとの思いについて簡単にお聞かせください。

シュー・カイ 生死を顧みずに戦う、命を超えた友情です。毎回出陣するたびに死を覚悟していた。酒を片手に楽しく語らう仲です。

——李嶷と何校尉は、1人の命と天下、どちらかを救うかの問題で衝突しましたが、李嶷が貫いた観点は何ですか?

シュー・カイ 李嶷が貫いた観点でいまだに覚えている台詞は「救える者は救うし、天下を救えるなら救う。目の前に助けを必要としている人がいる、または助けられる人がいれば救う。」 けれど、何校尉の考えは恐らく違います。天下を救えばより多くを救えると思っている。一方、李嶷は目の前の助けを求める人を救おうとします。どちらも過ちではなく、恐らく将来を見るか、まずは目の前を見るかの違いです。

——そうした価値観の衝突は2人の愛の妨げになったと思いますか?

シュー・カイ なりましたね。何度も道を分かつことになりました。


© Beijing Qishuo Film Co., Ltd

——スティーブン・チェン(鄭偉文)監督とお仕事をされるのは2回目でしたが、(前回と)違う感想はありますか?

シュー・カイ やはり馴染みがありましたね。チェン監督は真面目でプロ意識が高い。撮影現場全体の環境や配置、空気を掌握していました。テンポが速かったです。アイデアをたくさん持っているので僕たちはそれを理解して意思を確かめ合った。とても親密でした。

——匪我思存さんとお仕事をした感想は?

シュー・カイ (指を立てて)すごいですね。とても残酷です。いわゆる継母の雰囲気が感じられました。7日連続で撮影したことがあって、全部違うシーンだったのですがどれも泣く演技ばかりで心が折れました。つらかったですね。

——役の中で一番魅力的な点は?

シュー・カイ 李嶷はとても善良です。野心がないわけではないですが、今が幸せなので望んでいないだけ。最初は辺境で仲間と狩りをしてしゃべって笑い合っている。戦も好き。そんな生活が徐々に変化し、周りの状況により少しずつ前へ押し出されていく。

僕が好きだったのは攻略編です。毎日、どの城や街を落とすかなど仲間たちと話している。減らず口を叩いても覇気があります。並州を落とすとなれば、馬に乗り兵を引き連れていき、戦う。撮影していて、ここを落としたのだなと感じたのは、城を落とすたびに広間で酒を片手に地図を見て仲間たちと次の作戦を練っている時。鎧を着け、兵を引き連れていくのが、演じていて面白かったです。

——ジン・ティエンさんと共演した感想は?

シュー・カイ ジン・ティエンさんは、とても真面目でプロ意識が高い。よくコミュニケーションを取り、殴り合いの演技などについて意見を交換しました。崔家軍は鎮西軍と違う。撮影のたびに面白かったのですが、鎮西軍は遊撃隊のようなもので、崔家軍は官軍です。僕らはぼろぼろの服を着ているけど、彼らはそうじゃない。最初に見た時、僕は言いました。 「監督、これはダメですよ。並んだら僕らは大声で話せない。大声で話したら野蛮に見える。 彼らが大声で話したら、気概があるように見えます。」 崔家軍の衣装は黄金の飾りもつき、全身鎧でかっこいいんです。鎮西軍の衣装の装甲は鉄片だけ。(左胸に手を当てて)しかも半分で、鎖帷子なので鉄片といってもほんの少しです。撮影が始まる前、鮑さんがなぜか気分が悪いと言うので、どうしたのか聞くと「これまではこうしたことに慣れてなかったけど今は本当に圧迫されてる気がする。あいつらは豪華な衣装だけど俺たちは野蛮で、腹ペコに見える。頭巾もかぶってね。」 ティエンさんはいい人で、こう言っていました。「馬鹿なことはもう言わないで。私たちが伝えるから。話さないほうがいいから」。僕たちは彼女に感謝しましたよ。毎日、監督も交えて話しました。とても真面目です。


© Beijing Qishuo Film Co., Ltd

——プライベートでジン・ティエンさんと面白いことはありましたか?

シュー・カイ 食事の時も監督や皆を交えて話しましたね。このあと数日間の撮影をどうするかなどについてです。

——ジン・ティエンさんは誇り高く、クールなイメージですが、撮影を終えて、ご本人はどんな言葉で表現するのがふさわしいと思いますか?

シュー・カイ ジン・ティエンさんご本人も賢いですね。それから活発でいたずら。食べるのが好きで、おやつをよく食べました。

——李嶷と何校尉の甘いシーンの中で、一番好きなのは?

シュー・カイ 甘いシーンはどれも好きですね。愛し合いながらも殺し合う感じが好きです。衝突によって台詞も生まれます。

——李嶷の性格は政治には向いていませんが、運命が彼を選んだ時、責任を負えますか?

シュー・カイ 李嶷はどんな時も責任を負えます。とても責任感が強い人ですが帝位には就きたくない。人に背中を押されて高位に就くのは本意ではありません。

——彼のそうした性格は私たちに何を気づかせてくれると思いますか?

シュー・カイ 李嶷は善良です。救える者は救う。天下はあまりにも大きくて遠いので、1歩ずつ目の前のことをするだけ。彼が僕たちにくれる最大の気づきは「善良であれ、初心を忘れるな」ということです。

——李嶷が悲惨だと思ったシーンは?

シュー・カイ 仲間が酷い目にあったり、自身も半殺しにされるシーンも多い。全身から血を流し、あちこち傷を負います。悲惨なことが多いです。心臓を射られたのはひどかったですね。 監督に心臓を射られたけど戦い続けるのかと聞くと、「李嶷の心臓まで1センチある」と言われましたね。しょっちゅうケガをしていました。

——あなたが敵に勝つ場面が好きな視聴者は多いですが、それについては?

シュー・カイ 僕も敵に勝つシーンの撮影は好きです。血がたぎりますし、とてもかっこいい。

——ジン・ティエンさんとふざけて、小学生のようなケンカをしていたそうですが、ケンカの原因は?

シュー・カイ 冗談でケンカしただけかな…忘れました(笑)。例えば馬に乗った時、僕がふざけて「これ以上言ったら馬の尻を叩く、そしたら走り出すぞ」と言った。彼女は白馬、僕は黒馬です。 すると彼女が「やってみなさいよ」と言うので僕は叩くふりをして手を伸ばすと、やらないよう頼んできた。よくそんな感じで遊んでいました。


© Beijing Qishuo Film Co., Ltd

シュー・カイさんへ一問一答!

Q:一問一答です、素早くお答えくださいね。まず、相手の第一印象は?
A:もちろん「きれいだな」

Q:今の印象は?
A:いたずらだな。

Q:撮影現場で相手に一番多く言った言葉は?
A:相手に一番多く言った言葉は…「ティエンさん」。

Q:「楽游原」が描くのは政治や軍の駆け引き?それとも愛?
A:政治や軍の駆け引き。

Q:李嶷はべったりした恋と、いじめて愛を深めるのではどちらが好き?
A:べったりですね。

Q:李嶷と何校尉、決定権があるのは?
A:どちらの意見も取り入れる。

Q:ケンカをしたらどちらが先に弱みを見せる?
A:順番に見せる。

Q:何校尉に言いたいことは?
A:「私のことをあまり話すな」


—— 質問は以上です。

シュー・カイ お疲れ様!





「楽游原」
デジタル配信中&DVD-BOX 順次発売中!(全3BOX/各16,500円 税込)
提供 エスピーオー/BS12 トゥエルビ
発売・販売元 エスピーオー
https://www.spoinc.jp/official/rakuyugen/

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!