アジアドラマの処方箋＃47｜“謎解きを楽しみたい！”ときは「追撃者」がおすすめ！

2023.07.0518:00

この連載では、様々な症状に効く中国ドラマ、台湾ドラマをご紹介します。今回は「謎解きを楽しみたい！」時におすすめの、ヴィック・チョウ主演最新作！2021年傑作アクション・サスペンス「追撃者～逆局～」をお届けします。

"謎解きを楽しみたい！"あなたに
「追撃者～逆局～」が効く３つの理由！

◎ミステリーの謎を解いていく快感を味わえます
◎あっと驚くストーリー展開にハラハラドキドキできます
◎人気の台湾スターたちの熱演を楽しめます

謎解きが面白い！プロファイリング・ミステリー「追撃者～逆局～」

「追撃者」キービジュアル

ヴィック・チョウ主演の台湾ドラマ「追撃者～逆局～」は謎解きが楽しめるミステリー。大ヒットサスペンス「破氷行動～ドラッグ・ウォーズ～」の原作者でもある千羽之城の小説「追凶者」を、Netflixドラマ「次の被害者」を手がけたデヴィッド・チュアン、チェン・グァンジョンが監督した話題作です。今回は大きなネタバレはなしで、前章・後章で綴られるこのミステリーの見どころをまるっとご紹介します！

まずは登場キャラクターをチェック！
事件の謎を追う容疑者・警察・メディア

ヴィック・チョウ
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容疑者／梁炎東（リャン・イェンドン）

元プロファイラーで弁護士。警察の行動分析班でプロファイリングを担当していましたが、ある事件をきっかけに辞職して弁護士に。その後、身に覚えのない容疑で逮捕されて、現在は拘置所に収監されています。

cast: ヴィック・チョウ（周渝民）
「如歌～百年の誓い～」「大宋宮詞〜愛と策謀の宮廷絵巻〜」

ベラント・チュウ
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新人刑事／任非（レン・フェイ）

機動捜査隊所属の新人刑事。捜査のためなら川に飛び込み、ガラスを突き破り、車を暴走させるのも厭わない向こう見ずな性格。彼はまだ気づいていませんが、梁炎東に命を救われた過去があります。

cast: ベラント・チュウ（朱軒洋）
『哭悲 THE SADNESS』（映画）『運命のマッチアップ』（映画）

クリストファー・リー
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ベテラン刑事／譚崇輝（タン・チョンフイ）

機動捜査隊のリーダー。部下たちから信頼される頼れる上司です。梁炎東とは一緒に事件を捜査した経験あり。

cast: クリストファー・リー（李銘順）
「メモリーズ・オブ・ラブ～花束をあなたに～」「恋した彼女は宇宙人」

テレサ・チー
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記者／季思琪（ジー・スーチー）

有能な週刊誌記者。次々と事件のスクープを報じていく中で任非に接触します。実は彼女の父親は梁炎東の恩師。

cast: テレサ・チー（紀培慧）
『南風』（映画）『ザ・レセプショニスト』（映画）

その他にも・・・

シア・タンホン（夏騰宏「模倣犯」）、チェン・レンシュオ（鄭人碩「お仕事です！～The Arc of Life～」）、ウェン・シェンハオ（温昇豪「茶金ゴールドリーフ」）、チャン・ロンロン（張榕容「霊剣山」）、アリソン・リン（林予晞「悪との距離」）、ツォン･ジンファ（曾敬驊『返校言葉が消えた日』）等々、注目の台湾俳優たちが出演。各々どんな役で登場してくるのかお楽しみに！

これさえ押さえておけばOK！
梁炎東をめぐるミステリー事件簿

12年前
聖美銃乱射事件

クリスマスのイベントで賑わう広場で銃乱射による無差別大量殺人事件が発生。その場に居合わせた梁炎東は恋人を、任非は母親を亡くしました。この事件は被疑者死亡で捜査が終了しましたが、実は真犯人は別にいるかもしれない!?

↓

2年前
CA殺人事件

梁炎東は心臓移植手術で夫を亡くし陸振声病院を訴えた吳玉馨（ウー・ユーシン）のために奔走。ところが、何者かに陥れられ、吳玉馨の同僚・方可茜（ファン・カーチエン）に性的暴行を加えて殺害しようとした容疑で逮捕されてしまいます。その後、吳玉馨は行方不明となり方可茜は息を引き取ったため、彼は無実を証明するのが困難な状況に。

「追撃者」場面写真１
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↓

現在進行中
東林連続バラバラ殺人事件

東林市内で女性だけを狙った連続殺人事件が発生。遺体はバラバラにされて遺棄され、どれも頭部と下腹部がありませんでした。この事件の捜査は難航しますが、5件目の事件で犯人は初めてミスを犯して…!?

「追撃者」場面写真２
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東林拘置所連続不審死事件

梁炎東が収監されている拘置所で、彼とトラブルのあった者たちが次々と遺体で発見されていきます。こうしてまたしても梁炎東は濡れ衣を着せられてしまうことに!?

前章「闇夜の襲来」はここをチェック！
見どころポイント

前章は梁炎東が拘置所にいながら警察の捜査に協力。東林連続バラバラ殺人事件の犯人をプロファイリングして任非にヒントを与えていきます。それと引き換えに梁炎東が望むのは自身の冤罪を晴らすことでした。こうして異色のコンビを組むことになった梁炎東＆任非の活躍に注目です！

梁炎東が教えるプロファイリング
1. 犯人は男とは限らない
猟奇殺人の犯人は男性という先入観は捨てるべき

2. 冤罪の75％は初動捜査ミスによるもの
先入観で初動捜査を誤ると真実にはたどり着けない

3. 犯人の手口が変わってもサインは変わらない
犯人が残す犯行の証しを見誤ってはいけない

後章「夜明けの光」はここをチェック！
見どころポイント

後章は梁炎東が乗っていた護送車が事故に遭い爆発炎上する衝撃シーンからスタート。運良く難を逃れ無罪を勝ち獲った梁炎東は改めて警察の捜査に参加することになります。そして、ついに東林連続バラバラ殺人事件の真犯人と、彼に関わる全ての事件の真相を暴くことに！　最後に待ち受ける驚きの結末とは？

梁炎東が教えるプロファイリング
1．犯人の犯行手法の特徴は“没個性化”
被害者をモノとしか見ず支配しコントロールする

2．犯人は快楽と苦痛を区別できない
相手が苦痛を感じていても喜んでいると解釈する

3．創造者に必要なのは仲間
一連の事件の黒幕は複数の人間を操っている

このようにハラハラドキドキの見どころがある「追撃者～逆局～」は一度見始めたら止まらなくなる一気見必至のミステリー。複数の事件がどのように一つの輪に繋がっていき、その背後にどんな人間ドラマが隠されているのか、ぜひ考察しながら楽しんでください！

＼そのほかの処方箋はこちら／

TEXT：小酒真由子（フリーライター）
映画界・出版界での会社勤めを経てフリーライターに。アジアから欧米までドラマについて執筆しています。双葉社『韓国TVドラマガイド』にて「熱烈推薦!! 中華ドラマはこうハマる！」を連載、Cinem@rtにて「『山河令』の台詞を読み解く」「アジアドラマの処方箋」などを執筆。

今回のおくすり：「追撃者～逆局～」

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