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【特集】アジアドラマの名曲たち<韓ドラ編>#4あの人気俳優たちもOSTに参加!?

韓流ブームによってOST(オーエスティー)という言葉が定着してきた近年。ヒットする韓国ドラマには、名シーンが色鮮やかによみがえる劇中歌の存在が欠かせません。アジアを越え、今や世界中の人々を魅了する韓国ドラマOST。その世界に迫ってみます。

\\台湾ドラマ・中国時代劇・中国現代ドラマ のOST事情はこちら//


あの人気俳優たちも参加!? 主人公の気持ちを歌で表現

出演者自身がOSTに参加することもあります。

元祖韓流スターのリュ・シウォンアン・ジェウクなど歌唱力に優れた俳優は、自身の出演作で歌っていたほか歌手としても活動していました。俳優自らが歌うことは話題性を高めることもありますが、何より主人公の心情を表現することに効果的です。

2011年に韓国で放送された「ドリームハイ」は、芸術学校が舞台ということで、アイドルや歌手も多数出演しましたが、当時新人だった主演のキム・スヒョンがOSTに参加。その後も、自らの歌声で出演作に花を添えています。

♪ キム・スヒョン『Dreaming』/ドラマ「ドリームハイ」


2013年に放送された「相続者たち」では、現役アイドルが多数出演しているにも関わらず、主演のイ・ミンホパク・シネがそれぞれの役どころをイメージした楽曲を歌っています。

このように俳優がOSTに参加することは珍しいことではなく、チ・チャンウクパク・ボゴムヒョンビンパク・ソジュンイ・ジョンソクら人気俳優たちもOSTに参加しています。

韓国ドラマのOSTは、様々なジャンルの楽曲が一度に楽しめ、音楽性にも非常に優れた存在です。参加するアーティストも、大御所からインディーズ、アイドルから俳優まで、幅広く起用され、その時代の音楽シーンを凝縮した存在となっています。韓国のエンタメ産業にとっても、それだけ重要な地位を占めているのです。


#5:OSTで引き込まれる傑作ドラマ5選 につづきます

TEXT:菊池昌彦(フリーライター)
長野県在住で韓流・華流・K-POPなどのアジアエンタメ媒体などで執筆。


Q. 菊池さんのおすすめ韓国ドラマOSTを教えてください!
A. オススメOSTはソ・ヨンウンの『一人ぼっちじゃない私』。2003年の「雪だるま」というドラマの主題歌です。最近では「椿の花咲く頃」でジョン・パクが歌った主題歌『おかしな人』も良いですね。年代に開きがありますが、実はどちらも主演はコン・ヒョジンです。

Edited:野田智代(編集者、「韓流自分史」代表)

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