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もう1人の主演であるヤオ・チュエンヤオは今回、自身が演じるカルト教団の教祖役のイメージにあわせて長髪スタイルに初挑戦!より一層、教祖らしい雰囲気を漂わせ、注目を集めた。

劇中でヤオ・チュエンヤオは、人間の欲望と人間関係の操り方を熟知した人物像に扮し、新興宗教が混じり合った“組織”がいかにして人の心の弱さにつけ込み、個人的な利益を獲得するのかを演じていく。ヤオ・チュエンヤオ曰く、この役は今まで演じてきた役柄の中でも、よりダークな面が強く、そこに惹かれてオファーを受けたという。


そこで、よりたくさんの人にカリスマ性を感じ取ってもらえるよう、映画『ザ・マスター』などの多くの関連映画や、村上春樹がオウム真理教による“地下鉄サリン事件”について執筆した書籍などを参照したことに加え、マーケティング心理学や、言葉や身振りから信頼感を得る方法などを研究した。

そして、雄弁さの才能が他人を首尾よく洗脳して忠実な信者を持つようになることなどを学び、心に傷をもった人たちが癒しのプロセスを求め、信仰に頼っていくことに思い至ったそうだ。

ヤオ・チュエンヤオは、かつて演技の訓練をしていた時のことを振り返り、演技指導の先生から国王を演じるように言われた際、彼自身であれこれ考えている過程で、国王の地位は、彼に仕える多くの家臣の存在に起因していることに気が付いたという。

それと同じように、このドラマでも自分の演じる教祖の周りには多くの信者がおり、巧みな話術で人々を服従させているのだという。

ヤオ・チュエンヤオは、多くの人からの称賛を受け、心酔させるのならば、まずは己を信じることが一番重要だと語る。「自分を信じること。そうすれば他の人はあなたを信じるでしょうし、あなたが真剣なら、他の人はそれを真剣に受け止めるのです」

本作品は今年の第四季(年末)に放送予定となっており、行政機関の文化部の2019年度超高画質作品向け補助金を得て制作、2020年度金馬創投会議、TCCF(Taiwan Creative Content Fest)などにも入選している。

翻訳・編集:Cinem@rt編集部


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