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作家/女優・一青妙さんが教えてくれる、おすすめカルチャー×スイーツ【台湾編②】

Cinem@rt 10月の特集テーマは「アジアンスイーツ」。ですが、アジアンカルチャーの“好き”を応援するCinem@rtらしく、スイーツとカルチャーを一緒に楽しむ3つの質問を、有識者の方々にしてみました。

Q1「代表的スイーツと一緒に楽しみたい、おすすめカルチャー作品は?」
Q2「代表的スイーツからイメージする人は?」
Q3「最新注目作と一緒に楽しむ、おすすめおやつは?」

どんなスイーツ&カルチャーの出会いがあるでしょうか?

【教えてくれた人】一青妙さん(作家/女優)
台南市親善大使。日台の架け橋となる文化交流活動に力を入れ、『私の箱子』『ママ、ごはんまだ?』『私の台南』『環島』などの著書がある。


まず…台湾編のスイーツ代表は豆花(トウファ/ドウファ)

豆乳で作られた台湾を代表するスイーツ。緑豆、小豆、ピーナッツ、ハトムギ、芋団子、タピオカ、白玉などお好みのトッピングと甘いシロップでいただく。そのヘルシーさで日本でも人気!


<豆花>と一緒に楽しみたい、おすすめカルチャー作品は?

台湾映画『ナイトマーケット・ヒーロー(原題:雞排英雄)』(2010)

好きな台湾スイーツで3本の指に入るのが「豆花」。中国由来の食べ物で、豆乳を固めたものだが、豆腐よりも柔らかくて、ゼリーよりも硬く、ちょうど中間のプルプルの食感がたまらない。

台湾では、冬は温かく、夏は冷たいシロップで食べるのが定着しており、伝統的なおやつとして人気が高い。近頃は、小豆やハトムギ、タピオカ、芋圓、仙草ゼリーなど自分の好みに合わせて色々な具材をトッピングして楽しむ食べ方が主流で、つい欲張って、いつもお腹いっぱいになってしまうのが悩みだ。

映画『ナイトマーケット・ヒーロー』は、台湾の代表的な小吃がギュッと詰まった「夜市」を舞台に繰り広げられるヒューマンストーリー。主人公が出店している「雞排(チキンカツ)」をはじめ、「蚵仔煎(カキオムレツ)」「豬血糕(豚の血の餅)」など、おいしそうな屋台がこれでもかと画面いっぱいに並ぶので、お腹が空いてしかたがない。

下着売りや挽面(台湾式産毛取り)など、日本の縁日ではお目にかかれない台湾独特の夜市の風景も映し出されているので、豆花片手に見れば、台湾に行けなくても、たちまち台湾の夜市に瞬間移動した気分に浸れる。さらに、三太子や布袋戲のような台湾のローカル文化も登場するなど、台湾らしさが思い切り詰まった作品だ。(一青さん)


<豆花>からイメージする人は?

豆花妹/蔡黄汝(ドウファメイ/ツァイ・ホァンルー)(タレント、歌手、女優)

アルバイトで豆花を販売しているところをスカウトされ、たちまち人気アイドルとなった芸能人。芸名を「豆花妹」としていることから、豆花をすぐに連想するため。(一青さん)

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