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韓国映画特集

【韓ドラ&映画】バツイチ・ヒロインたちへの共感が韓国女性を救う

社会を映しつつ、未来への理想も見せる韓国の映画・ドラマ

 今回ご紹介した作品の他にも、この5年ほどで、ドラマや映画にたくさんの魅力的なトルシンニョが登場するようになりました。その多くが、離婚後新しいパートナーと第二の人生を謳歌する姿が描かれています。また、「初婚男性とカップルになるストーリー展開」という共通点も特徴的です。

 事実、「婚姻についての統計」(韓国統計庁調べ)によると、韓国における初婚男性とトルシンニョのカップルは、1982年には15.1%でしたが、「トルシンニョ」キャラクターが定着し始めた2012年には26.9%と11.8%も増えていて、珍しくなくなりました。

 映画やドラマは今の社会を映す鏡でありながら、時に、人物設定やセリフに未来への理想をメッセージとして観客に伝える力を持っています。様々な前向きトルシンニョが作品に登場して、これまでの「かわいそう」「失敗した」というネガティブなイメージから、「パワフル」で「強い」ポジティブなイメージが定着していくことで、現状から一歩踏み出すことができる女性が増えるかもしれません。

  

Text:ウォリックあずみ

16年の韓国生活を経て、現在アメリカ在住。韓国では映画の撮影現場や企画会社に勤め、夢だった配給会社の海外事業部で映画バイヤーとして10年近く世界を飛び回り、映画を買い付ける。現在、Newsweek Japanにて執筆記事掲載中。

Edited:岡崎暢子(韓日翻訳、フリー編集者)

           

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