「扶揺(フーヤオ)～伝説の皇后～」©Jetsen Huashi Wangju Media Co., Limited

イーサン・ルアン ＜阮經天＞

2002年歌手ペニー・ダイのMV「愛過(Once Fell In Love)」に出演して芸能界デビュー。軍人家庭に育ち、安定した職業に就くことを家族は希望したが、芸能活動に面白さを感じたイーサンは、パイロットの試験に合格するも、芸能界の道に進むことを選び、台北に活動拠点を置く。モデル事務所・凱渥Catwalkに所属し、ジョセフ・チェン、マイク・ハーの3人で"凱渥Catwalk三銃士"と称される存在に。

2005年にはドラマ「緑光森林」に出演し、注目を集める。2008年ジョー・チェン共演の主演ドラマ「ハートに命中!100%」が台湾ドラマ史上記録的な視聴率を獲得、09年シェリル・ヤン共演作「敗犬女王」が同時間帯放送枠で視聴率NO．1を獲得し話題となる。2010年には、ドラマ「墾丁は今日も晴れ!」（07年）のニウ・チェンザー監督映画『モンガに散る』に出演、第47届金馬賞最優秀男優賞を獲得し、実力派俳優へと急成長。

その後は、映画出演が続き、日本でも上映された『軍中楽園』（14年）では第9届亜洲電影大奨で最優秀男優賞にノミネート、『シチリアの恋』（16年）では第8届マカオ国際映画祭最優秀助演男優賞にノミネートされるなど、いずれも高評価を獲得。ツイ・ハーク監督『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』（18年）などにも出演するなど、大作への出演が続く人気俳優である。

少年時代は、テレビゲームが好き過ぎて何日も友人宅から帰宅せず、新聞に行方不明者の掲載をされるほど...。そんなイーサンを見かねた父の助言により、水泳を開始。運動神経バツグンのイーサンは、中華台北隊オリンピック強化選手に選ばれるなど、ここでも実力を発揮。優れたスポーツマンとして一躍学校の風雲児となったそう。人気者はなにをやっても、やっぱりすごい！

「扶揺(フーヤオ)～伝説の皇后～」©Jetsen Huashi Wangju Media Co., Limited

おススメ！イーサン・ルアン出演作

「敗犬女王」（2009年）
ヒロインの8歳下、自由に生きるルーカス役。年下男子の魅力をこの作品で発見した方も多いのでは!?

『モンガに散る』（2010年）
マーク・チャオ共演作。イーサンが実力派俳優としての評価を獲得した作品。

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Text：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。