【インタビュー】「最高の元カレ」ジェリー・イェン　「それはまさに「流星花園」の駆け出しの僕の姿だった」＃2

2016.10.2111:30

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先日、セル＆レンタルともに全話リリースとなった「最高の元カレ」。おかげさまで好評をいただいている本作の主演、ジェリー・イェンさんのインタビューを公開！本作への出演を決めた理由、そしてブレイク作「流星花園」のときの思い出など貴重なお答えがいっぱい！まだ本作をご覧になっていない方も、すでに視聴済みの方もぜひ読んでみてください。

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●ヒロインの、元カノ・フー･ファンスーというキャラクターについてはいかがですか？

生涯のパートナーとの出会いが、必ずしもお互いに一目惚れだったり運命的な出会い方だったりとは限りませんよね。むしろ犬猿の仲とか、相手のことを苦手に思っていたりだとか。だけど、それが時として突然相手のことを好きになってしまうことがありますよね。
リー･タンとファンスーがまさにそのタイプで。普段は犬猿の仲だけど、ここぞという時は互いが大切な存在だと分かってる。いろんなことが起きるけど、そばで支えてくれるのは相手だけだ、と。

この冷たくて偽りだらけの現実においては、こんな相手に巡り会うのも難しいです。本当にこの人でいいのか不安になることもあります。ファンスーはある意味運命の人だと思っていました。それに彼女は本当にストレートで気が短く、すごくプライドが高い。でも時には、そんな女性も逆に愛しく感じます。彼女も単純で純粋な人ですからね。

●フー･ファンスーを演じたジャン･シューインとの共演はいかがでしたか？

彼女との共演は、いろんなことがありました。
２人ともスローペースだから慣れるのに時間がかかったし、役柄についてもそれぞれの考えを持っています。時には監督と役柄について話し合うこともあったし、前半はそういう意見交換で2人とも苦労したと思います。

でも撮影が進むにつれ、苦労する理由が分かるようになりました。シューインは、まだ演技の経験が少ないんです。でも負けず嫌いでプライドが高いから経験不足を悟られたくなかった。
当初は彼女が理解できなかったんですが、「流星花園」の撮影時を思い出しました。駆け出しの僕とは逆にバービィー･スーがいい演技をしていました。だからシューインにとっても、ゆっくり学び成長するための時間が必要だろうと思ったんです。
そして次第に、彼女が、真面目でムードメーカーで心遣いのできる素敵な人だと知っていきました。

●撮影中、苦労されたことはなんですか？

こんな大変な役は初めてでした。だって、衣装替えばかりなんです！
蘇州での撮影初日には、50～60回衣装を替えました。僕は衣装替えが大の苦手なんです。着たり脱いだりが面倒だから。あんなに着替えたのは自分でも驚きです。

でもアパレルメーカーの総裁役ならいろんな衣装を着るのは当たり前ですよね。だから日本や韓国を飛び回って、自腹で衣装を買ったりもしました。見ている人にドラマの映像やキャラクターが今までとは一味違うと感じてほしかったんです。

衣装を買うために日本や韓国へ行ったのですが、あの時は服を準備するだけでもすごく時間を取られましたね。まずはデザイナーと打ち合わせをしました。デザイナーも多忙な方ですからね。見本もチェックしないといけない。その季節の商品が入手できるかの問題もあり、とても難しいんです。コーディネートもさまざまですから、やはり特定のタイプの衣装を買うには時間がかかります。例えば劇中で着用した１枚のシャツにしても時間をかけて手に入れたかもしれない。

日本では１軒の店を探して、ぐるぐる歩き回り人影もない場所まで行きました。衣装探しのためでなければ訪れないような店でしたが、結局そこでいい上着を見つけたんです。スタイリストの苦労がよく分かりました。
着る側はいい服だとしか思わないけど、実は裏の準備作業はすごく大変なんだと。

●これから作品をご覧になる日本のファンへメッセージをお願いします。

僕も「最高の元カレ」はすごく面白い作品だと思うし、視聴者の中には共感を覚える人もいるでしょう。自分の人生の中で美しい思い出となった人がいるからです。その人との結末はどうあれ、本作で思い出すでしょう。「かつて自分を愛した人がいて、多くの犠牲を払ってくれた」と。

誰でも若い頃に純粋で多感な時期を経験しています。このドラマで、もう一度あの頃の恋心を味わってほしいと思います。
財産や外見、才能なども関係ありません。このドラマは皆さんが歩んできた人生や青春の思い出を呼び起こすことでしょう。

もちろん皆さんにこの作品を気に入ってほしいです。撮影には３～４か月かかり、本当に苦労も多かったので、日本のみなさんにも気に入ってもらえるとうれしいです。