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第21回大阪アジアン映画祭 オープニング・セレモニー&『万博追跡』舞台挨拶 イベントレポ-ト(8/29)


【集合写真(敬称略。左から)】 ≪後列≫Frankie、Sam、エミー・チャン、スティーブ・リー、ホー・プイ、オーシャン・オン(『レッド・キス』) /クニミノブヒコ、野田龍之介、峰松布美(『たぶん未来が呼んでいる』) /伊能昌幸、松本卓也、阪元裕吾(『フレイムユニオン 最強殺し屋伝説 国岡 [私闘編]」』)/坂本憲翔(『イマジナリーライン』)/中山慎悟、野原位(『息子の鑑」』)/ツェン・ズーティン、クリスティーン・マーガレット・ウー(『洗』)/飯塚俊光(『カミナンって、呼ぶな。』)/シー・チーティエン、フー・ダンディー、リウ・チンリン(『明日が来る前に』)/上倉庸敬
≪前列≫ジュン・リー(『クィアパノラマ』)/パク・ジョンイン、ソックィ、チェ・ミンジ(『ウィービング』)/キム・ミヒャン(『初めての夏』)、ホ・ガヨン(『あなたを植える場所』『初めての夏』)/チョウ・マンユー(『私立探偵』)/ジオ・ロムンタッ(『サンシャイン」』)/アーサー・チュウ(国家電影及視聴文化中心チェアマン)/ジュディ・オング(『万博追跡』(2Kレストア版))/武田梨奈、関根俊夫、藤原環(『シャンバラストーリー』)/ニコラス・レッド、ミカエル・レッド(『ポストハウス』)/蘇鈺淳(『桃味の梨』)/宮瀬佐知子、迫あすみ(『ミルクレディ』) /鳥越義弘

55年前の奇跡“万博”映画が大阪に再降臨!
お茶目な笑顔弾ける“ジュディ・オング”に魅せられて!
OPセレモニーに19作品から監督、出演者等、35名を超えるゲストが登壇!

■レポート■
 2025年8月29日(金)に第21回大阪アジアン映画祭が開幕いたしました。ABCホールにて開催されたオープニング・セレモニーには、上映作品68作品中、中国、香港、インド、日本、韓国、フィリピン、台湾、タイ、アメリカの19作品から、監督、出演者など35名を超えるゲストが登壇しました。続いて1970年の大阪万博を背景に、ジュディ・オングが主演を務め、華麗なミュージカル、アクションを融合させたスペクタクル・エンタテインメント映画『万博追跡』の舞台挨拶が開催され、主演・ジュディ・オングさん、本作の修復作業を手掛けた台湾の国家電影及視聴文化中心(TFAI)チェアマンのアーサー・チュウさんが登壇いたしました。

オープニング・セレモニーに21作品40名を超えるゲストが登壇
 大阪映像文化振興事業実行委員会委員長の上倉庸敬より「土地の名前は音楽の房でできている」とある詩人が詩にしたように、「これから10日間、その土地からしか生みだせない音楽と光をお楽しみください」と、映画祭が開幕できたことへの感謝が述べられました。続いて、大阪市長挨拶が代読され、「多彩で豊かな大阪の芸術文化を世界中の方に知って頂きたい」と、「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに21回を迎えることができたことへの喜びが伝えられました。
 ゲストを代表して、オープニング作品『万博追跡』(2Kレストア版)主演のジュディ・オングさんが「私が代表で挨拶するのは、最長老だから?心は25歳です!」と、満席の会場を前に笑顔をはじけさせた。「映画は文化をのぞき見る窓。映画を通して、時代、国、文化を知ることができる」と、映画の持つ力を語った。そしてアジア中から集まった登壇者を前に、「ここにいる新しい若いパワーを感じてほしい。そして若い才能が集う大阪アジアン映画祭がこれからも続いてほしい」と挨拶し、第21回大阪アジアン映画祭が開幕しました。

奇跡の“万博”映画『万博追跡』舞台挨拶に、ジュディ・オング(主演)、アーサー・チュウ(国家電影及視聴文化中心チェアマン)登壇!
台湾で修復された映画が55年ぶりにスクリーンに蘇り、世界初上映に大阪が揺れた!

 オープニング・セレモニーに続いて、『万博追跡』の舞台挨拶が開催されました。世界初上映となる『万博追跡』修復作業2Kレストア作業を手掛けた台湾の国家電影及視聴文化中心(TFAI)チェアマンのアーサー・チュウさんがは、「この映画の魅力は、僕の隣にいるこのひと!」とジュディ・オングさんを紹介すると、ジュディさんが「映画の撮影は55年前!あの頃、私は二十歳!!」とお茶目に応じた。
 1970年の大阪万博当時、台湾のテレビで開幕式を見たアーサーさんは、「2025大阪・関西万博が開催される大阪で『万博追跡』レストア版が世界初上映されること」への喜びを語り、クラシック作品の修復で一番大切にしているのは「映画の美学を取り戻すことではなく、歴史、文化、時代を反映するもの、その時代の魂を映画で表現すること」だとし、ジュディさんの演技とあわせてみてほしいと語った。
 昨日、2025大阪・関西万博に行ったジュディさんは「1970年の万博は未来、宇宙、近未来への期待があふれていた。いま開催ン中の万博は、未来のために私たちが何をすべきなのかを考えさせる、自然と生命が共に過ごすこと」が示されていたと話した。『万博追跡』は、ジュディさんが70年の万博会場を縦横無人に駆け巡り、ミュージカルあり、サスペンスありのてんこ盛りな内容になっている。「これから映画を観るひとは、きっとビックリしちゃうと思う。楽しんで!」とチャーミングな笑顔で締めくくると、会場は大きな拍手に包まれた。

 第21回大阪アジアン映画祭は9月7日(日)まで、ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂にて、20の国と地域から全68作品(世界初上映23作、海外初上映5作、アジア初上映3作、日本初上映23作)を上映、85名を超えるゲストを迎えて開催されます。
9月7日(日)には映画『好い子』の上映に先立ち、クロージング・セレモニーが開催されます。クロージング・セレモニーでは、グランプリ(最優秀作品賞)、来るべき才能賞、薬師真珠賞、JAPAN CUTS Award、芳泉短編賞、観客賞が発表となります。

■オープニング・セレモニー詳細■

【日時】2025年8月29日(金)18:30 映画『万博追跡』(2Kレストア版)上映前
【場所】ABCホール/大阪府大阪市福島区福島1丁目1−30
【登壇者】(敬称略)
19作品、39名
≪中国≫
『明日が来る前に』フー・ダンディー(監督)、シー・チーティエン(出演)、リウ・チンリン(プロデューサー)
≪香港≫
『レッド・キス』スティーブ・リー(監督)、エミー・チャン(監督)、オーシャン・オン(出演)、ホー・プイ(出演)、、Sam(撮影)、Frankie(助監督)
『私立探偵』チョウ・マンユー(監督)
≪香港、アメリカ≫
『クィアパノラマ』ジュン・リー(監督)
≪日本≫
『カミナンって、呼ぶな。』飯塚俊光(監督)
『息子の鑑』野原位(監督)、中山慎悟(出演)
『イマジナリーライン』坂本憲翔(監督)
『たぶん未来が呼んでいる』峰松布美(出演)、野田龍之介(出演)、クニミノブヒコ(出演)
『ミルクレディ』宮瀬佐知子(監督)、迫あすみ(プロデューサー・脚本・撮影)
『桃味の梨』蘇鈺淳(監督)
『フレイムユニオン 最強殺し屋伝説 国岡 [私闘編]』阪元裕吾(監督)、松本卓也(出演)、伊能昌幸(出演)
≪日本、アメリカ、インド≫
『シャンバラストーリー』関根俊夫(監督)、武田梨奈(出演)、藤原環(プロデューサー・脚本)
≪韓国≫
『初めての夏』『あなたを植える場所』ホ・ガヨン(監督)
『初めての夏』キム・ミヒャン(出演)
『あなたを植える場所』『ウィービング』ソックィ(出演)
『ウィービング』チェ・ミンジ(監督)、パク・ジョンイン(出演)
≪フィリピン≫
『サンシャイン』ジオ・ロムンタッ(プロデューサー)
『ポストハウス』ニコラス・レッド(監督)、ミカエル・レッド(プロデューサー)
≪台湾≫
『万博追跡』(2Kレストア版)ジュディ・オング(出演)、アーサー・チュウ(国家電影及視聴文化中心チェアマン)
『洗』クリスティーン・マーガレット・ウー(監督)、ツェン・ズーティン(プロデューサー)
――――――――――――――――――
上倉庸敬(大阪映像文化振興事業実行委員会 委員長)
鳥越義弘(大阪市経済戦略局理事)
司会:遠藤淳

≪オープニング作品概要≫

『万博追跡』(2Kレストア版) 世界初上映 World Premiere
2025年(オリジナル版:1970年)/97分/台湾
原題:萬博追踪(2K數位修復)/英題:TRACING TO EXPO ’70 (2K RESTORATION)
監督:リャオ・シャンション (LIAO Hsiang-Hsiung/廖祥雄)
出演:ジュディ・オング(Judy ONGG/翁倩玉)、フォン・ハイ(FENG Hai/馮海)
©2025 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

1970年、大阪万博のコンパニオンになった少女。かつて母と自分を助けてくれた台湾の恩人を探すため、少女は万博会場を駆け巡る!華麗なミュージカル、アクションを融合させたスペクタクル・エンタテインメント映画がレストア版で蘇る。
主演ジュディ・オング。『小翠』『ニセのお嬢さん』のリャオ・シャンション監督作品。
▪▪上映スケジュール▪▪ 8/29(金)18:30回ABCホール/9/2(火) 13:20回テアトル梅田

 

≪映画祭概要≫
名称:第21回大阪アジアン映画祭(Osaka Asian Film Festival EXPO 2025 – OAFF 2026)
会期:2025年8月29日(金)〜9月7日(日) (10日間)
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂
公式ウェブサイト https://oaff.jp
公式Instagram @osakaasianfilmfestival
公式X @oaffpress
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、 朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)

■作品概要
上映作品は公式HPをご覧ください。
https://oaff.jp/oaff2025expo/
■上映スケジュール
上映スケジュールは、公式HPスケジュールページをご覧ください。 ※近日アップ予定
https://oaff.jp/en/schedule/2025expo-schedule/
■チケット情報
8月20日(水)より順次発売いたします。詳細は公式HPをご覧ください。
■INFORMATION
上映作品のポスター展や映画ワークショップ、連携企画の上映会など多彩なイベントも実施します。詳細は公式HPをご覧ください。

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