第21回大阪アジアン映画祭 審査委員 決定のお知らせ

コンペティション部門全11作品のなかから、グランプリ(最優秀作品賞)と来るべき才能賞(審査委員会が最もアジア映画の未来を担う才能であると評価した方に授与)を選定するコンペティション部門審査委員に、『本日公休』(2023/OAFF2023)の監督で、黒澤明賞を受賞したフー・ティエンユー監督(映画監督) 、インディ・フォーラム部門にて上映される、映画『夢と進路』『結局珈琲』に出演するいま最も注目される俳優の日高七海さん(俳優)、クロージング作品『好い子』監督のワン・グォシン監督(『好い子』監督)が決定。また映画祭全部門で上映される60分未満の作品のうち、日本初上映の作品のなかから最も優秀な作品を選定する芳泉短編賞審査委員には、『香港の流れ者たち』(21)でも知られる新世代の香港映画を牽引するジュン・リー監督(『クィアパノラマ』監督)、映画研究者の劉文兵さん(大阪大学大学院人文学研究科准教授)、フィリピン映画界の新たな才能として注目される映画プロデューサーのジオ・ロムンタッさん(プロデューサー)が決定いたしました。
映画祭最終日の9月7日(日)ABCホールにて開催されるクロージングセレモニーにて、各賞が発表されます。
【コンペティション部門 審査委員】
フー・ティエンユー(映画監督) 日高七海(俳優) ワン・グォシン(映画監督)
フー・ティエンユー監督は、『本日公休』(2023/OAFF2023)が大ヒットし、第37回東京国際映画祭で、ホウ・シャオシェンに次ぐ2人目の台湾人監督として黒澤明賞を受賞した、台湾を代表する女性映画監督です。
日高七海さんは第21回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門『夢と進路』『結局珈琲』に出演する、いま最も注目される俳優です。
ワン・グォシン監督は、第21回大阪アジアン映画祭のクロージング作品『好い子』の監督です。新世代のシンガポール映画界を牽引する存在で、金馬奨(20)にノミネートされた『男兒王』等、シンガポールにおけるアイデンティティや社会的なテーマの作品で知られています。

プロフィール
■フー・ティエンユー(FU Tienyu)/映画監督
台湾を代表する女性映画監督。女性の経験や感情に対する深い共感を込めた作品を作り続けている。監督作に、“Somewhere I Have Never Travelled [帯我去遠方]”(2009)、『マイ・エッグ・ボーイ』(2016)、『本日公休』(2023/OAFF2023)がある。第37回東京国際映画祭で、ホウ・シャオシェンに次ぐ2人目の台湾人監督として黒澤明賞を受賞した。
■日高七海(HIDAKA Nanami)/俳優
映画『左様なら』(石橋夕帆監督)、『無限ファンデーション』(大崎章監督)、『本気のしるし』(深田晃司監督)、『ステップ』(飯塚健監督)、『銀平町シネマブルース』(城定秀夫監督)などに出演。『幕が下りたら会いましょう』(前田聖来監督)では主人公の相棒役を好演。近年は『三日月とネコ』(上村奈帆監督)、釜山国際映画祭に出品された『ひとりたび』(石橋夕帆監督)に出演。主演作『夢と進路』、出演作『結局珈琲』がOAFF EXPO2025-OAFF2026インディ・フォーラム部門で上映予定。
■ワン・グォシン(ONG Kuo Sin)/映画『好い子』(OAFF EXPO2025-OAFF2026)監督
シンガポールの脚本家、プロデューサー、監督。テレビと映画の両方で活動し、シンガポールのアイデンティティや社会的理想を反映した作品を手がけている。監督作に、ロングランドラマ“Tanglin”(2015-18)、“Kin”(2018-22)、金馬奨にノミネートされた映画“Number 1 [男兒王]”とその続編“Number 2 [男兒王2]”などがある。最新作『好い子』がOAFF EXPO2025-OAFF2026クロージング作品として上映される。
【芳泉短編賞 審査委員】
ジュン・リー(映画監督) 劉文兵(映画研究者) ジオ・ロムンタッ(プロデューサー)
ジュン・リー監督は、第21回大阪アジアン映画祭特別注視部門にて上映される『クィアパノラマ』の監督です。代表作に、実際のホームレス荷物強制撤去事件から、香港の片隅で生きる人々に光を当てた意欲作『香港の流れ者たち』(2021) があり、新世代の香港映画の監督として注目されています。またサーシャ・チョク監督の『離れていても』(2023)のプロデューサーを務めるなど、活躍の場を広げています。
劉文兵さんは、映画研究者で大阪大学大学院人文学研究科准教授で、近著に『日本の映画作家と中国』(弦書房)等があります。
ジオ・ロムンタッさんは、フィリピン映画界の新たな才能として注目される映画プロデューサーです。2025年のベルリン国際映画祭でクリスタル・ベア賞を受賞した最新作『サンシャイン』が、OAFF EXPO2025-OAFF2026コンペティション部門で上映されます。

プロフィール
■ジュン・リー(Jun LI)/『クィアパノラマ』(OAFF EXPO2025-OAFF2026)監督
1991年生まれ。香港中文大学でジャーナリズムを学び、ケンブリッジ大学でジェンダー学の修士号を取得。監督デビュー作の『トレイシー』(2018)は東京国際映画祭、2作目の『香港の流れ者たち』(2021)はロッテルダム国際映画祭でプレミア上映された。また、サーシャ・チョク監督の『離れていても』(2023)ではプロデューサーを務めた。最新作『クィアパノラマ』がOAFF EXPO2025-OAFF2026特別注視部門で上映される。
■劉文兵(LIU Wenbing)/映画研究者
大阪大学大学院人文学研究科准教授。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。単著に「日本の映画作家と中国」(弦書房、2021)、「日中映画交流史」(東京大学出版会、2016)、「中国映画の熱狂的黄金期」(岩波書店、2012)、「映画のなかの上海」(慶應義塾大学出版会、2004)などがある。「スタジオジブリ物語展」(2024)、文化庁「特集 日中の架け橋となった映画たち」(2017)を監修。日本映画ペンクラブ賞奨励賞受賞(2015)。
■ジオ・ロムンタッ(Geo LOMUNTAD)/プロデューサー
マニラを拠点とする、フィリピン映画界の新たな才能。制作会社Super!の創設者として、世界に通用するオリジナルのフィリピン作品をプロデュースしている。ベルリナーレ・タレンツ、タレンツ・トーキョー、釜山アジアン・フィルム・スクール、ロッテルダム・ラボ修了。初プロデュース作『行方不明』(カール・ジョセフ・パパ監督、OAFF2024)は、第96回アカデミー賞フィリピン代表作品として歴史に名を刻み、2024年のアジア太平洋映画賞で最優秀アニメーション映画賞を受賞した。2024年のトロント国際映画祭でプレミア上映され、2025年のベルリン国際映画祭でクリスタル・ベア賞を受賞した最新作『サンシャイン』が、OAFF EXPO2025-OAFF2026コンペティション部門で上映される。
≪第21回大阪アジアン映画祭≫
【上映作品本数】
68作品 ※うち、世界初上映23作、海外初上映5作、アジア初上映3作、日本初上映23作
【上映作品製作国・地域】
20の国と地域
※ブータン、中国、フランス、香港、イタリア、インド、日本、カザフスタン、韓国、ラトビア、モンゴル、ミャンマー、ノルウェー、フィリピン、カタール、シンガポール、台湾、タイ、アメリカ、ベトナム
【部門】
オープニング 【1作品】 クロージング 【1作品】 コンペティション部門 【11作品】 特別注視部門 【11作品】 インディ・フォーラム部門 【21作品】 特集企画<台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025> 【8作品】 特集企画<Special Focus on Hong Kong EXPO 2025> 【6作品】 特別招待作品部門 【1作品】 神戸女学院大学国際学部協賛上映 【1作品】 特別上映《VIPO Film Awardの成果》 【1作品】 芳泉文化財団協賛企画<映像研究助成> 【4作品】 芳泉文化財団協賛企画<映像研究表彰> 【3作品】 特別上映<アジア映画傑作選 〜映画で巡るインド・モンゴル・ベトナム〜> 【3作品】
会期:2025年8月29日(金)〜9月7日(日) (10日間)
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂
公式ウェブサイト https://oaff.jp
公式Instagram @osakaasianfilmfestival
公式X @oaffpress
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、 朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)
■作品概要
上映作品は公式HPをご覧ください。
https://oaff.jp/oaff2025expo/
■上映スケジュール
上映スケジュールは、公式HPスケジュールページをご覧ください。 ※近日アップ予定
https://oaff.jp/en/schedule/2025expo-schedule/
■チケット情報
8月20日(水)より順次発売いたします。詳細は公式HPをご覧ください。
■INFORMATION
上映作品のポスター展や映画ワークショップ、連携企画の上映会など多彩なイベントも実施します。詳細は公式HPをご覧ください。


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