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【最新エンタメin台湾】「We Best Love」出演陣のリアリティ番組!「微波爐男孩的假期」シー・チーティエン男泣きの涙のわけは? 

ニュース提供元:結果娯楽  画像・動画提供:WeTV、結果娯楽

配信以来、台湾をはじめ香港、マカオ、シンガポール、アメリカ、韓国で耳目を集めるソーシャル・リアリティ番組「微波爐男孩的假期(原題)」(仮訳:WBLボーイズの休日)。視聴率も好調で、バラエティ部門の視聴率首位をキープしている。12月3日に配信された第4回では、レイ・チャン(張睿家)、リン・ズーホン(林子閎)、ユー(楊宇騰YU)、シー・チーティエン(石知田)、リー・チー(李齊)、エヴァン・ルオ(羅德弘)の6人が、キャンプ場で迎える初日の夜の模様が公開された。


メンバーは、まず焚き火を囲んで杯を交わし合う。お酒が進むと、お互い気になることを尋ね始めた。中でも、6人のうちあらゆる面において「パーフェクト」とされるチーティエンは、皆の関心の的に。しかし、ズーホンから「弱点はないの?」と聞かれたチーティエンは、途端に目の端を赤く染め男泣きに泣いてしまう。メンバーは皆、涙の理由を聞き出そうとはしなかった。

      

後に、チーティエンが語ったところによると、本来彼が目指した「パーフェクト」は、母に自分の仕事を誇りに思ってもらうことだったと言う。しかし今年、母親が他界してしまい、「目標が突然なくなった感じがした。目指すビジョンははっきりと見えていて、そこには母の存在があったから」と明かした。

過去、WBLのプロモーションの際、チーティエンが途中で現場を離れたことがあった。それは「母が集中治療室に移されたので一刻も早く会いにきたほうがいいと病院から電話があった」ためだった。そうしたこともあり、チーティエンは本来、今回のキャンプで母が他界したことを皆に話そうと思っていたそうだ。しかし「百日供養の日、母の死を受け入れられたと思っていたので、みんなに話してみようとしたけどやっぱり難しかった」と当時の心境を吐露した。当時はまだ口にできなかった悲しみに、今ようやくチーティエンは向き合えるようになったようだ。

WBLボーイズの面々は、ユーが台湾に来る以前の生活にも興味津々だ。口数は多くないが、ユーの仕事に対するプロ意識は先輩俳優を感心させている。それまで皆の話を静かに聞いていた彼に、チーティエンが「ユーは自分のことをあまり話さない。一人で孤独に感じたり、ネガティブになったりしたことはある?」と切り出すと、ユーは「僕は本来ネガティブな人間。昔は本当に暗くて、人生の方向性もなかった。台湾に来て頑張ると決めてから変わり始めたんだ」と話し、皆を驚かせた。

リー・チーは、アメリカで学校に通っていたころ、人種差別を受け、頭に石をぶつけられたことがある。「家に帰ってバイオリンを弾きながら泣いた」と当時を振り返った。それを聞いたズーホンはショックを受け「本当に受け入れ難い。でもEQが高い彼は、自分なりのスタイルでそのことに向き合った。とても尊敬する」と話した。

一方、アメリカ生まれのエヴァンは、いじめに遭った経験に共感を示す。幼少期は台湾で育ったが、小学校卒業後に再びアメリカに渡った彼は、当時英語が話せなくてよくいじめられたという。クラスメートは、いい文房具とみれば盗み、後になって自分の前でその文房具をバラバラに壊してみせた、と当時のエピソードを明かした。一時場の雰囲気は沈んだが、解体・組み立ての速度に話題が及ぶと、また明るさを取り戻し話は弾んだ。

この日、WBLボーイズは初めてお互いの胸の内を明かしたといえる。後輩たちの打ち明け話を聞いたリーダーのレイは、「あの晩の雰囲気は心地よかった。あまり多くの話題には触れずとも、みんな自然に話し出し、本当の彼らを見たような気がした」と感想をもらした。

WeTV、結果娯楽による共同制作番組「微波爐男孩的假期」は、ツァイ・フェイチアオ(蔡妃喬)がプロデューサー、ジー・ニージュン(紀倪君)が監督を務める。BLドラマ「We Best Love:永遠の1位/2位の反撃」のキャストが、ドラマの枠を超えて2泊3日のキャンプバケーションを体験し、主題歌「Be My Lover」とともに情熱的で温かい冬をお茶の間に届ける。毎週金曜夜8時(台湾)、WeTVで独占配信中。毎週1話更新で全8回。また、同名のドキュメンタリーブック『微波爐男孩的假期:別樣旅行紀實』も絶賛発売中。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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