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【最新ドラマin台湾】「最後の雨が降るとき(原題:無神之地不下雨)」ジョアンヌ・ツァン×フー・モンボーの100秒トレーラーが初解禁

ニュース提供元:結果娯楽 / 画像提供元:三鳳製作

iQIYI(愛奇芸)は去年金鐘賞で四冠に輝いた「時をかける愛」を手掛けた制作会社スリーフェニックス・プロダクション (三鳳製作)と手を組み、台湾原住民(先住民)アミ族の精霊信仰神話の世界観をベースにした、台湾初の世紀末ラブストーリー「最後の雨が降るとき(原題:無神之地不下雨)」を制作。七夕(※1)の前日に100秒の「雨宙首發片花」(※2)を解禁し、話題を呼んでいる。

注釈
※1七夕は台湾では旧暦のバレンタインデー、今年は8月14日。

※2台湾華語で「雨」は「宇宙」の「宇」と同音なので、「宇(雨)宙初トレーラー」の意味。


フー・モンボー(傅孟柏)が演じる「雨の神」とジョアンヌ・ツァン(曾之喬)が演じる人間「謝天娣」が「雨天CP」を組み、世紀末における人と神の恋を描く。

フー・モンボーは「本作は僕の俳優生涯で一番雨に濡れて撮影した作品だ」と話し、ジョアンヌ・ツァンにとっても本作はデビューしてから20年の中で一番雨シーンが多いドラマだそうだ。数え切れないほど雨に濡れた彼女は冗談で「雨の神に恋をしたから、しょうがない」と語った。

ネットではジョアンヌ・ツァンとフー・モンボーがお似合いだし、斬新な題材で時代を反映しているので、新しい台湾恋愛ドラマの代表作になりそうだというコメントが寄せられている。

「最後の雨が降るとき」は新鋭監督のホン・ズーポン(洪子鵬)と金鐘賞を受賞した脚本家のジエン・チーフォン(簡奇峯)がタッグを組み、キャスト陣はジョアンヌ・ツァン、フー・モンボー、ヤン・ユーリー (顏毓麟)に加え、ジョセフ・チェン(鄭元暢)とアリス・クー(柯佳嬿)も友情出演を果たす。

環境問題から、これ以上その地を加護しない選択をした神々が、最後の雨と共に人間から離れていく様子を描く本作。フー・モンボーが演じるのは造物主の人間界での代行者「雨の神」を演じ、キャラクター名「‘Orad」は「雨が降る」と意味する。ジョアンヌ・ツァンが演じる「謝天娣」は少し天然で迷信な人間で、口癖は「謝天謝地」(※3)

注釈 ※3「天地の神霊のご加護に感謝する」という意味で、役名「謝天娣」と発音が似ている


解禁されたトレーラーを観ると、「雨の神」は謝天娣の子供の頃に彼女に出会い、彼女の守護神となったが、大人になった謝天娣は彼のことを覚えていない。その謎はドラマの配信開始後に解ける。トレーラーの最後、フー・モンボー演じる「雨の神」は「この世がどうなろうか、僕には関係ない。何故なら、この世と君の間で、僕は君を選ぶからだ!」と横暴に告白する。こう見ると、二人の恋は「神レベル」の試練が待っているのだ。


ジョアンヌ・ツァンとフー・モンボーが恋愛ドラマでの共演は初めてで、一番印象に残っているのは劇中に多くある雨のシーンだ。

フー・モンボー曰く、「僕は劇中に傘を使っているので、かわいそうなのはジョアンヌ・ツァンさんとスタッフの方々だ。彼らは僕より何倍も雨に濡れていた。」。彼が「雨の神」を演じる中で一番不思議に思うのは、「僕の登場シーンを撮影する日には、雨が降る確率が非常に高い。もしかして制作チームの雨が降って欲しい思いが強すぎて、その思いが低気圧になって雨が降ったのか?」とのこと。


また、ジョアンヌ・ツァンは「私は雨の音を聞くのはとても好き。雨音は私が一番好きなホワイトノイズだ。古い魂を持っているかもしれませんね。雨音を聞くと穏やかで幸せになりますし、外では雨が降っているが私は濡れずにいられる時にはありがたい気持ちになる。」と話し、一番印象に残っている雨シーンについては「雨天CP」二人ともトレーラーにある十字路での大雨のシーンだと答えた。フー・モンボーはその理由について、「恋愛の十字路にいて、残酷さと葛藤を感じていて、雨水と涙が混ぜているからだ」と語った。

また、このシーンは冬の寒い日に撮影したため、ジョアンヌ・ツァンが「寒さで全身震えて、歯がガチガチと鳴った」と振り返る。だがこのシーンも、彼女が女優として今まで観てきた雨シーンの中で一番きれいだったそうで「デビューして20年近く、数え切れないほど雨シーンの撮影を経験してきたが、こんなに精緻で、ロマンチックでキレイな雨シーンを見たことがない。その後編集された映像を観ると、とてもキレイなシーンに仕上げられて、ドラマチックな雰囲気もあるので、雨に濡れるやりがいを感じた!」と語った。

劇中に雨、風、雲など様々な大自然の要素がキャストとキャラクターの身に融和されるので、二人は撮影前に雲門舞集の元トップダンサー・邱怡文(チョウ・イーウェン)さんから仕草と体の表現訓練を受けた。ジョアンヌ・ツァンは自分の指と腰の柔らかさに驚いて、「劇中で少数の人間として、何か強みを持たなければいけない。なぜそこまで大きい動きをする必要があるのかというのは、ドラマを観ればわかる」と笑いながら語った。

翻訳:Cinem@rt編集部

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