Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

ライター/中国語翻訳者・沢井メグさんが教えてくれる、おすすめカルチャー×スイーツ【中国編①】

つづいて…中国編の最新注目作は  映画『薬の神じゃない!』

中国で、500億円の驚異的な大ヒットを記録。
金馬奨ほか国内映画賞レースを席巻した話題作が遂に公開!

本作は、2014年に中国で実際に起きた事件を元にしており、この事件をきっかけに、中国の医薬業界に改革が起きた。事件発生から間もない2018年7月、中国で映画が公開されると、3日間で9億元(約146億円)、最終的に30億元(約500億円)を超える爆発的なヒットを記録した。また、興行的な成功だけでなく、アジア・フィルム・アワード・助演男優賞、金馬奨・主演男優賞、新人監督賞、オリジナル脚本賞の3部門受賞をはじめ、国内外の映画賞を数多く受賞し、名実とともに中国を代表する作品となった。

『薬の神じゃない!』

10/16(金)より新宿武蔵野館 ほか全国順次ロードショー!

詳しくは公式サイトへ。
http://kusurikami.com/

 

『薬の神じゃない!』を見るときに一緒に楽しめそうな中国のおやつは何?


撮影:沢井メグ

大白兔奶糖(ダーバイトゥナイタン / ホワイト・ラビット・キャンディ)

『薬の神じゃない!』は、2014年に実際に起きたジェネリック薬の密輸事件がベースとなった作品です。映画の舞台は現代の上海。そこで本作と一緒に楽しむおやつとして「大白兔奶糖」はどうでしょうか?

大白兔奶糖は1959年に上海で誕生したミルク味のソフトキャンディで、レトロな包み紙と不二家のミルキーを思わせる優しい味わいが人気です。上海が誇る老舗ブランドであり、上海っ子なら知らない人はいない……それどころか中国全土で愛されるロングセラー商品。50カ国以上に輸出され、日本でも輸入食品店やネットショップで購入することができます。

さて『薬の神じゃない!』の基になった事件は中国の医薬品業界に改革を起こすきっかけになりましたが、映画では医薬品問題だけでなく上海を生きる登場人物一人一人を通して様々な社会問題を浮き彫りにしていきます。

登場人物の背景は違えど、彼らもきっと大白兔奶糖を食べたことがあるはずです。登場
人物も親しんだであろうお菓子を手に映画を見ると、スクリーンで繰り広げられる世界がグッとリアルに感じられはしないでしょうか。(沢井さん)



Edited:小俣悦子(フリーランス編集・ライター)

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP