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「TaipeiNavi」編集長・森下実希さんが教えてくれる、おすすめカルチャー×スイーツ【台湾編①】

つづいて…台湾編の最新注目作は  映画『バナナパラダイス』

2019年金馬奨終身成就賞受賞!
台湾映画のレジェンド、ワン・トン(王童)監督作品 本邦劇場初公開!

台湾――そこはバナナがたわわに実る<天国(パラダイス)>のはずだった….。中国、台湾の歴史の大きなうねりの中 流れに抗うこともままならない立場に置かれた非力な人々が とにかく必死に生きようとする姿を ユーモアを交えて描く!

『バナナパラダイス』
新宿K's cinemaにて開催中の、台湾巨匠傑作選2020にて上映中、以降全国順次公開!
詳しくは公式サイトへ。
https://taiwan-kyosho2020.com/


『バナナパラダイス』を見るときに一緒に楽しめそうな、台湾のおやつは何?

饅頭(マントウ)

映画で描かれる台湾の複雑な歴史、外省人が辿った人生、そして精いっぱい生き抜くということ……。下を見ていては生きていけない、綱渡り人生の映画を見るには、キラキラしたスイーツよりも、お腹にたまる饅頭(マントウ)を食べたいと私は思います。

外省人が住む眷村界隈から、台湾の食に影響を与えたものが多々あり、米食文化が根付いている台湾に粉食文化をもたらしたと言われています。その中の代表的なものが饅頭や水餃子です。

きっと粉食文化は、台湾の地で必死に生きている外省人の力の源になったはず。特に饅頭は台湾に溶け込み、味、形、食感など色々な変化を遂げて今に至ります。そんな饅頭は今や台湾の食文化のひとつとして数えられていますが、現在の外省人も台湾人の一員となり、自分は台湾人だと胸を張れています。そう考えると饅頭は台湾における外省人の象徴のような気もします。

となると、饅頭を食べながら『バナナパラダイス』を見るのってなかなかいいのかもしれません。饅頭を片手に『バナナパラダイス』、オススメしますよ! (森下さん)

森下さんのおすすめのお店はこちら!

「永豐盛」
台北市台北市大安區師大路111號 www.facebook.com/bun23658619/

私がよく食べる饅頭はMRT台電大樓駅近くにある「永豐盛」。特にタロイモ味とチョコレート味が好物です。冬にイチゴ味が売られることもあるのですが、それもおいしいです!(森下さん)

Edited:小俣悦子(フリーランス編集・ライター)

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