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韓国映画特集

韓国映画入門!知っておきたい10人の俳優

韓国の俳優はイメージの固定を嫌って多様な役柄に挑戦する人が多く、いろいろな顔が楽しめます。ソン・ガンホやソン・イェジンといった超メジャー級は今回は割愛。知っておけば韓国映画が楽しくなる俳優(新鋭やバイプレーヤー出身も)をご紹介します。フィルモグラフィーが豊富な役者たちなので出演作は書ききれません。ほかの作品もぜひ探してみてください。

*カッコ内は製作年。資料:韓国映画振興委員会(KOFIC)https://www.kofic.or.kr/kofic/


オム・ジョンファ

裏社会や戦争、政治の映画が多く必然的にキャストが男性中心にならざるを得ない韓国で、長く活躍する数少ない女優の一人だ。

1990年代に一世を風靡した歌手だが、同時期に女優業も並行。キャリアウーマンの役柄が得意で、『シングルズ』(2003、鎌田敏夫原作のドラマ『29歳のクリスマス』の韓国版)などのロマンチックコメディーの常連だった。1,145万人を動員した『TSUNAMI-ツナミ-』(2009)、『ダンシングクイーン』(2011)、『ミス・ワイフ』(2015)では母や妻の役で共感を呼ぶ。

スリラーやミステリーでの熱演も印象的で、過去には連続殺人犯を演じたことも。『ベストセラー』(2010)では盗作疑惑をかけられた作家に扮し、執筆に使った怪しい別荘の秘密を突き止めようとする。


『ミス・ワイフ』左がオム・ジョンファ  © 2015 Megabox Plus M All Rights Reserved 

 

カン・ドンウォン 

モデル出身。ロマンチックコメディー『彼女を信じないでください』(2003)で、女詐欺師に振り回される田舎の薬剤師役でデビュー。

大物俳優とのダブル主演でヒットを生んできた。北朝鮮のスパイ役の『義兄弟』(2009)ではソン・ガンホ、悪魔祓いをする不良神学生を演じた『プリースト 悪魔を葬る者』(2015)ではキム・ユンソク、詐欺師の『華麗なるリベンジ』(2015)ではファン・ジョンミンと共演し、作品に化学反応を起こしたと評される。

 ヒューマンドラマ『私たちの幸せな時間』(2006)の死刑囚や、クライムアクション『MASTER/マスター』(2016)の刑事もいいが、人間離れした役を演じたら右に出る者はいない。長い手足に脅威の小顔(9等身!)という浮世離れしたスタイルのせいか。『チョン・ウチ 時空道士』(2009)の妖術を操り過去と現在を行き来する道士は、彼にしかできないはまり役だ。


チョン・ウチ 時空道士』 © 2009 CJ ENTERTAINMENT, UNITED PICTURES & ZIP CINEMA.ALL RIGHTS RESERVED

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