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『陽だまりの歌が聴こえる』11月3日(火・祝)実施 第39回東京国際映画祭 舞台挨拶 オフィシャルレポート

<『陽だまりの歌が聴こえる』 第 39 回東京国際映画祭 舞台挨拶>

日時:2026年11月3日(火・祝)19:50~ ※上映前
場所:丸の内ピカデリー Scr2 (東京都千代田区有楽町 2-5-1 有楽町マリオン 9F)
登壇者:ジュディ・オング、ホー・マンシー、ギャビン・リン(監督)、ヘンリー・ルー(脚本)

第39回東京国際映画祭にて、映画『陽だまりの歌が聴こえる』の上映にあわせた舞台挨拶が11月3日(火・祝)、丸の内ピカデリーで行われた。台湾で口コミを中心に大きな支持を集めた本作。47年ぶりに台湾映画へ出演したジュディ・オングをはじめ、ホー・マンシー、脚本家のヘンリー・ルー、ギャビン・リン監督が登壇し、作品に込めた思いや日本の観客へのメッセージを語った。

久しぶりの台湾映画出演となったジュディは、「47年ぶりに台湾映画に出演しました。まさかこんな素晴らしい結果をもたらしてくれるとは思っていませんでした」と喜びを語る。「映画を撮ることを半分忘れていた」というほど久々の撮影だったというが、本作の脚本との出会いを通じて、改めて人生の大切なことに気付かされたという。「私たちは時間にずっと追われていて、何か忘れ物があったんですね。それは、お父さん、お母さん、親に“ありがとう”と言うこと。親の愛は無限。でも彼らの時間は有限なんです」。昨年11月に母を亡くしたことにも触れ、「この映画を撮ったおかげで、母のベッドの横で母のために思いっきりコンサートをすることができました。それが後悔をしないための大きな助けになりました」と振り返ると、「皆さんの親の時間も有限です。今日という時間をどう過ごすのか、この映画を観たあとにぜひ感じてください」と観客へ呼びかけた。

一方、本作でジュディと共演したホー・マンシーは、「この作品は私にとってデビュー作ですので、いきなりジュディさんと共演することができて大変光栄に思います」と感激の面持ち。さらに、「ジュディさんから、人間の優しさ、愛、そして努力することの大切さなど、本当にたくさんのことを学びました。これからどのように前向きに生きていくのかということも学ぶことができました」と、撮影を通じて得た学びの大きさを語った。

そんなホー・マンシーについて、ジュディも「吸収する力がすごく強くて、演技が本物でした」と絶賛。撮影中には監督に「将来性があると思う」と伝えていたことも明かした。また、若い共演者たちとの出会いを「大きな財産」と表現し、「新しい若い友情を持って、一緒に心も若返って、この映画を作らせていただきました」と笑顔を見せた。世代もキャリアも異なる二人が、作品を通して刺激を与え合ったことがうかがえる場面となった。

ギャビン・リン監督は、本作について「テーマは“愛”です」と語り、日本公開に向けて「日本の皆さんへのギフトとして、ぜひ観ていただきたい」とメッセージを送った。「この映画を観て幸せを感じたり、愛を感じたり、悲しさを忘れて前向きに生きていく力をもらってほしい」。台湾で口コミによって支持を広げたことにも触れながら、音楽やダンスといったエンターテインメント性だけでなく、人と人との絆や再生の物語こそが本作の魅力だと語った。さらに、日本の観客への特別な“贈り物”として、劇中に日本の名曲「浜辺の歌」のメロディーを取り入れていることも紹介。監督自身が中国語の歌詞を書き、「ジュディさん、そして日本の観客の皆さんへのプレゼント」として作品の中に織り込んだという。また監督はジュディの仕事に向き合う姿勢についても言及。歌やダンスに加え、劇中で指揮者を演じるために指揮の動きまで徹底して練習したことを明かし、「本当にプロフェッショナル。このような方と一緒に仕事ができたことは、私にとってDream come true」と最大級の賛辞を送った。

脚本家のヘンリー・ルーは、本作に流れる“希望”の象徴として「太陽の光」を挙げた。「太陽の光というのは、ある意味では平等なもの。全員が太陽の光を浴びることができます」。そして、「この映画をご覧になって、何かを感じてもらえたら嬉しい。皆さんが太陽の光を浴びながら、前向きに生きていくことができれば」と観客へ語りかけた。

舞台挨拶では、ホー・マンシーによるダンスパフォーマンスも行われた。前日の食事の席で急遽決まった企画だったといい、どのような曲なら日本の観客に共感してもらえるか、また自身の若々しさを表現できるかを考えた結果、日本でも広く知られているAKB48の「大声ダイヤモンド」を選曲。軽快なダンスで会場を盛り上げた。

舞台挨拶の最後、ジュディは作品のもう一つの大きなテーマである“時間”について改めて言及した。「人生って時間ですよね。それをどういうふうに過ごすかは、我々一人ひとりが決めること。有意義に過ごすのも、悲しく過ごすのも、希望を持って過ごすのも、一人ひとりが決めることなんです」。劇中の女性たちも、さまざまな出来事を経験しながら、最後には「もう一回頑張ろう」という気持ちを取り戻していくという。「人間はこの時間の中で生きている。それは川のように流れ、風のように過ぎていく。その中で、辛い時でも笑顔を忘れないこと。“さよなら”“ありがとう”を言うこと。そして一番大切なのは、明日を信じていくこと」。

愛する人と過ごせる時間の尊さ、そしてどんな時でも未来を信じ、もう一度歩き出すこと。本作が描くメッセージを自身の人生とも重ね合わせながら語ったジュディの言葉に、会場は温かな空気に包まれた。大きな拍手が送られるなか、舞台挨拶は幕を閉じた。

 

<第39回東京国際映画祭 / TIFFCOM 2026 開催概要>
【第39回東京国際映画祭】
開催期間: 2026年10月26日(月)~11月4日(水)【10日間】
■主催:公益財団法人ユニジャパン ◇公式サイト:www.tiff-jp.net
【TIFFCOM 2026】
開催期間: 2026年10月28日(水)~10月30日(金)【3日間】
■主催:経済産業省、総務省、公益財団法人ユニジャパン ◇公式サイト:tiffcom.jp

『陽だまりの歌が聴こえる』
2027年1月1日(金・祝)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー

監督:ギャビン・リン(『悲しみより、もっと悲しい物語』) 脚本:ヘンリー・ルー(a.k.a. エルメス・ルー) 製作:リウ・ウェイラン
出演:アイビー・チェン ジュディ・オング スン・シューメイ アンバー・アン ホー・マンシー
2025年/台湾/中国語/134分/シネマスコープ/5.1ch/原題:陽光女子合唱團 hidamarinouta-movie.com
配給:ギグリーボックス、コムストック・プラス 後援:全日本合奏連盟 ©2025 Star Generation Culture Entertainment Co., Ltd.

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