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インタビュー|「あの頃、僕たちは」チェン・フェイユー(陳飛宇)“このドラマのおかげで今はかなり走ることができます”

ずっと、走り続ける 僕らを隔てる距離がなくなるまで―
「L&P」チェン・フェイユー×「春うらら金科玉条」ジュアン・ダーフェイ共演!大ヒット恋愛小説がドラマ化!
多くの共感を生んだ10年に渡る初恋物語「あの頃、僕たちは」がデジタル配信中、DVDレンタル中、DVD-BOX1が発売中です。
この度、主演の甘揚(ガン・ヤン)役 チェン・フェイユー(陳飛宇)さんのインタビューを公開。
本作「あの頃、僕たちは」の魅力、それぞれの役柄、共演のジュアン・ダーフェイ(荘達菲)さん についても話してくれました。

 

 

「あの頃、僕たちは」公式サイト



「あの頃、僕たちは」©YOUKU INFORMATION TECHNOLOGY(Beijing) CO.,LTD.

 

——ガン・ヤンがどんな人物か簡単に紹介してください。
とても明るくておおらかな青年で、生活や食べること、ランニングを愛する大学生です。

——自分はガン・ヤンとどれくらい似ていると思いますか?
点数でですか?それなら10点中6、7点ですかね。僕も料理は好きですし、小さな頃にはシューズがとても好きでした。僕はバスケットシューズですけど、ガン・ヤンはランニングシューズを研究しています。あとは大自然が好きなところ。性格はちょっと違いがあります。ガン・ヤンはとても楽観的かつ積極的で、どんな困難に遭遇しても向き合って解決方法を考え出します。誰に対しても不愉快な態度を見せず、自分のマイナスの感情を身近な人に見せたりしません。僕は悲観的になる時があって、例えば毎日の撮影の中でも思い悩んでいます。あるシーンを撮影する前に、どう演じるかを考えておくんですが、実際に撮り終わった後に自分が考えていたのと同じかどうかで悩んでしまう。特に自分が大切に思っていることに関しては、時にくよくよしてナーバスになってしまうんです。

——チェンさんとガン・ヤン、料理の腕はどちらが上だと思いますか?
ガン・ヤンはプロ並みだと思います。撮影現場を見ると、彼のキッチンにはありとあらゆる道具や鍋があるんです。炒め用の鍋、フライパン、土鍋など、とにかく食器や道具がたくさんあります。僕はそれほどでもありませんし、ガン・ヤンが研究していたタケノコスープみたいな複雑で手間のかかる料理は作れません。ガン・ヤンは一流シェフですよ。

——これまで演じた人物と比べてガン・ヤンが違うところ、あるいは演じるのが難しかったところはありますか?
彼はとても気さくで社交的な性格なので、彼のセリフはくだけた話し言葉が多いんですが、それが僕にとっては大きな挑戦でした。僕は北京出身で、ガン・ヤンは北京の大学に通ってはいますが北京の出身ではありません。だからセリフを言う時にはなるべく「アール化音※」を出さないように、かつ自然に演じる必要がありました。また彼は若くてスポーツ好きなせいか、細かい動きが多いため、各シーンの撮影のたびになるべく身近なアイテムを利用していました。ガン・ヤンとワン・イーの「あうんの呼吸」で通じる親友関係もそうですが、あらゆるシーンで生活感を出し、ディン・ジートンとの関係をリアルな恋人同士のように表現することを心がけました。
※北京で頻繁に使われる舌を巻いた発音

——演技に生活感を出すという点で、具体的な例を挙げると?
例を挙げるならごはんを作るところですね。キッチンで料理をするシーンが多かったのですが、僕自身も料理が得意なので、人が料理を作りながらキッチンでどんな動作をするかということは分かります。だからセリフを言いながら動作をすることで演技がよりリアルになりました。モニターで演技を確認している時に、自分がとても細かい動作をしていることに気づいたんです。醤油を取る、塩を取る、お玉や皿を手にして、できた料理をテーブルのあちら側に置く。見ていてとても面白いと思いました。僕たちはリアルな人の生活、料理が好きなある若者の生活を描いていたんです。

——社交的な人物を演じるのは難しかったですか?
実を言うと、よく分からなかったり慣れてなかったりして、大変な時もありました。僕の周りはだいたい情緒が安定している人たちなので、普段あまり誰かを慰める必要はないんです。自分自身も含め、普段の生活で精神上の問題を抱えることはあまりないし、悩むこともありません。でも社交的というのは、ガン・ヤンが持つ一種の能力であり、そこがこの人物の魅力だと思います。


「あの頃、僕たちは」©YOUKU INFORMATION TECHNOLOGY(Beijing) CO.,LTD.

——大学から社会に出てからの7年間で、ガン・ヤンが一番変わったのはどういうところだと思いますか?
ガン・ヤンは大学生として、子供から…まだ完全には男性とは言えませんね。7年たっても子供みたいなところはあって、まだ青年の成長段階だと思います。この7年はガン・ヤンにとってはとても長くつらい時期でした。例えばドラマの中で、ガン・ヤンが香港までディン・ジートンに会いに行って、彼女に2017年から2024年まで自分が何をしてきたかを話すシーンがあります。僕はこのシーンを演じるにあたり、彼がこの7年間で経験してきたこと、やり遂げてきたことをすべて把握しました。この期間はガン・ヤンにとって鍛練の時であり、彼を大きく変えるためのプロセスだったんです。彼はこの間に成熟し、分別がついて人の気持ちが分かるようになり、多くの人生経験を積みました。

——7年後、仕事の場でディン・ジートンに再会したとき、ガン・ヤンの心中はどうだったと思いますか?
後ろめたさ、そして申し訳ないという気持ちがあったと思います。当時、自分の家の事情を彼女に話さなかったことを後悔していたけれど、彼女が幸せになり、彼女が望む生活を送ることを願っていたから、その後も会いに行くことはしなかった。でも再会してからは、自分が彼女をまだ愛していること、7年間彼女を忘れていなかったことに気づくんです。

——ご自身は、こういう別れた相手と再会してよりを戻すというストーリーについてはどう思いますか?
とてもいいと思いますね。「よりを戻す」というのは、単に2人の主人公がまた一緒になることを意味するのではなく、お互いを理解するプロセスを改めて経験するということなんです。このドラマもガン・ヤンがどうやってディン・ジートンの生活に戻ってきたかを描くのに半分の時間をさいていて、その結果ディン・ジートンは、彼はやはり変わっていなかったと信じられるようになりました。

——ガン・ヤンは直球勝負の人で、何度も自分の気持ちを伝えます。ガン・ヤンはディン・ジートンに全部で何回告白したか、覚えていますか?
6、7回ですね。彼の告白方法はちょっとユニークで、何度もディン・ジートンに「僕と一緒に走らないか?」と聞くんですが、このセリフの裏の意味は「僕と一緒にいてくれないか?」ということなんです。ガン・ヤンはとてもランニングが好きなので、自分が愛することと、愛する人を関連づけて表現してるんです。
——ドラマの中では2人がすれ違い会えないシーンが多かったですが、撮影時にやきもきしませんでしたか?
初めて脚本を読んだときにはじれったかったですね。ガン・ヤンがテーブルいっぱいにご馳走を並べ、ディン・ジートンがそろそろ来る頃だと腕時計を見る。でもディン・ジートンから電話あるいはメッセージが来て、行けなくなったと言う。落胆する気持ちは分かりますが、いつか報われる日が来るし、何があろうと最後に2人が一緒になれればそれでいいと思います。
——ディン・ジートンとジュアン・ダーフェイが似ているところと、似ていないところは?
よく似ているのは、どちらも努力を惜しまず、向上心があるところですね。目標がとても明確で、仕事においても生活においても、レベルアップのために積極的に努力しています。違うところは、ディン・ジートンは思い悩んでしまうことが多いんですが、ジュアンさんは現場でくよくよしないんですよ。いつもおおらかで楽しそうです。


「あの頃、僕たちは」©YOUKU INFORMATION TECHNOLOGY(Beijing) CO.,LTD.

——初めてこのドラマのタイトル(原題)「吃饭跑步谈恋爱」(食べて走って、恋愛して)を聞いたとき、どう思ったか覚えていますか?
すごく直接的なタイトルだと思いました。特に「食べる」。誰でも毎日ご飯は食べますからね。
そのあと脚本を読んで、とても生活に密着したドラマだなと思いました。
とても生活感があってしかもタイトルどおり、本当に食べて走って、恋愛してるんですよ。この3つは主人公2人にとって、生きていく上でとても大切なことなんです。

——ガン・ヤンという人物について3つのタグ付け、もしくは3つの言葉で表すとしたら、どんなものにしますか?
まずは「ディン・ジートンの恋人」、次に「創業者」、第3に「シェフ」。ディン・ジートンの恋人であるというのは、とても…とても幸せなことだと思います。ガン・ヤンは子供の頃から母親と2人暮らしで、小さな頃からなんでも自分でやってきましたし、家族以外の人が自分の生活に豊かさをもたらすという経験をしてきませんでした。彼にとって2人の恋愛は生活を共にするというだけでなく、互いの愛情を分け合ってその価値を与え合うことであり、さらには苦しい状況の中で相手に寄り添い、歩き続けることだと思います。創業者としては理想の高い人ですね。彼自身がランニングが好きだから、自分でベストだと思えるランニングシューズを設計したいと思ったわけです。自分のキャリアにおいては諦めることを知らない強い人です。シェフとしては料理が、特にディン・ジートンに作ってあげることが大好きで、ディン・ジートンにちゃんと食事をすることの重要性を教えています。

——今回ランニングのシーンが多いですが、体力的にはキツくありませんでしたか?
それは大丈夫です。撮影開始前にランニングのトレーニングを始めたので。普段のランニングやマラソンのシーン、ガン・ヤンの運動能力を見せるシーンなど、とにかく体力をつけておく必要があったので、事前に準備をしました。実はこのドラマの前に別のドラマを撮ってたんですが、毎日トレッドミル(ランニングマシン)で4~5キロ走っていました。最初はとてもキツくて、7~800メートル走ったら2~300メートル歩いて休むような感じだったんです。そのうち運動の強度に慣れてきたので外で走ってみると、体力がついてきたことに気づきました。今はかなり走れますよ。

——ではファンが「チェン・フェイユーと一緒なら別だけど、ランニングは嫌い」と言ったら、どう返しますか?
じゃあマラソンを走ればいい。
 


「あの頃、僕たちは」©YOUKU INFORMATION TECHNOLOGY(Beijing) CO.,LTD.

——チェン・フェイユーさんの現代ドラマへの復帰に皆が期待していました。再び現代ドラマに挑戦してみて、以前と違うことはありましたか?
僕は実は、ドラマをあるタイプにあてはめるということはあまりしないんです。どのドラマもそれぞれの特色がありますから。ガン・ヤンという人物の役作りは、僕にとって大きな挑戦でした。ふだん皆さんは僕に対して物静かだという印象があると思うんですが、ガン・ヤンはとても活発な人物で、典型的なコミュ力おばけです。俳優として、自分の新たな一面に触れられたと思います。積極的で活発で朗らかな人物というのは、程度を誤ると大げさに見えてしまうため演じにくいと言われます。でも脚本が良くできていて、説得力があるので大丈夫だと思いました。

——点燃我温暖你」(原題)※ のリー・シュンと今回のガン・ヤンは、どちらも学生から社会人になる時期にかけて多くの挫折に苦しみますが、2人の一番大きな違いは何だと思いますか?
リー・シュンとガン・ヤンは性格的に全く違いますよね。リー・シュンは家庭環境に恵まれず、見ていて胸が痛くなるような経験をしてきた。ガン・ヤンの家庭も完璧ではありませんが、彼を愛してくれる母親がいて、小さな頃から自分の面倒は自分で見るという習慣があった。リー・シュンは典型的な内向型の人間で、ガン・ヤンは典型的な外向型です。リー・シュンは普段、自分から人に話しかけたり友達になったりすることはなく、ガン・ヤンはいつでも人と親しくし、商売の機会を探している。2人の間には大きな違いがあると思います。
※「L&P ライター&プリンセス」(2022年ドラマ)

——「食べる」「走る」「恋愛する」の3つのキーワードに対するチェンさんの考え方は?
ドラマの中に、とても印象に残ったセリフがあります。ガン・ヤンが初めてディン・ジートンと食事をした時、「人生にはいくつか大切なことがある。一番大切なのは食事とランニングだ」と言うんです 。僕は、「食べる」ことは誰にとっても非常に大切で、きちんと食事をしてこそ生活も仕事もうまくいくし、健康でいられると思います。「走る」は、ガン・ヤンにとって生活の中で一番好きなこと、「恋愛」は彼の生活の中の美しい出来事です。
——ガン・ヤンの中で、この3つの優先順位は?
そうですね…第1に「恋愛」、次が「走る」、最後が「食べる」だと思います。料理を作る人は、作り終わると食べる気を無くしちゃうんです。
——恋愛が1位なのは、ガン・ヤンが恋愛脳だからですか?
彼を表す言葉は「恋愛脳」じゃなくて、「義理人情を大切にする人」あるいは「理解力がある人」だと思います。彼は他人を理解することに長けているし、他の人が自分の気持ちを整理するために時間を与えてあげることもできる。そういう点でとても理解力があるし、そんな彼にとって最も大切な人がディン・ジートンなんだと思います。


「あの頃、僕たちは」©YOUKU INFORMATION TECHNOLOGY(Beijing) CO.,LTD.

 

 

 

「あの頃、僕たちは」
配信|2026年4月3日より配信中
セル|DVD-BOX1:販売中、DVD-BOX2:2026年5月15日発売
レンタル|vol.1~7 レンタル中、vol.8~14 2026年5月2日レンタルスタート

2024年|中国|原題:吃飯跑步和恋愛
©YOUKU INFORMATION TECHNOLOGY(Beijing) CO.,LTD.
発売・販売元:エスピーオー
公式サイト https://www.spoinc.jp/lineup/list/detail/anokoro/

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