Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

伝説の中国BLドラマ原作、日本語翻訳『ハイロイン〜你丫上瘾了?〜』書籍版が1/1~受注スタート

『ハイロイン〜你丫上瘾了?〜』書影

ドラマ「ハイロイン〜上瘾〜」から 9 年──「ハイロイン〜Stay With Me〜」「Addicted Heroin -ハイロイン-」含め 3 度ドラマ化された伝説の中国 BL ⼩説の⽇本語翻訳版リリースが実現! 『ハイロイン〜你丫上瘾了?〜』書籍版が2026年1月1日より受注がスタートする。(受注期間は1月31日まで)

2016 年のドラマのヒットで⽇本でも熱烈なファンを⽣んだ中国 BL ⼩説『ハイロイン』(原題:你丫上瘾了?)。⽇本語翻訳版を出したいという有志の活動が続けられたものの実際に出版するには多くの障害があり、企画は何度も頓挫してきた。しかし、2023 年、BL 作家ユニット、右脳左脳が翻訳を担当することになり1200 枚の翻訳原稿を書き上げてから事態は進展。北京に住む著者・柴鶏蛋の元へ⾶んだ彼らが最終的に翻訳出版権について許諾をもらい、直接契約を交わし⾃費出版という形で⽇本ファンに届けることに。

⼩説『ハイロイン』は「逆愛〜Revenged Love〜」「盛勢 Advance Bravely」と映像化が続く作家・柴鶏蛋の代表作。1989 年⽣まれの柴鶏蛋は世界中で熱⼼な読者を持つ中国の BL 作家。2009 年から Web で⼩説連載を始めて⼈気作家となった後、⾃ら制作会社を⽴ち上げ、⾃⾝の⼩説の映像化に積極的に取り組んでいる。そして、近年も「盛勢 Advance Bravely」「ハイロイン〜Stay With Me〜」「Addicted Heroin -ハイロイン-」「逆愛〜Revenged Love〜」といったドラマが次々と⽇本配信され、今なおファンが増え続けている。

書籍版のお申し込み期間(全 3 巻セット販売)
2026 年 1 ⽉ 1 ⽇〜1 ⽉ 31 ⽇
3 冊セットで価格 8,161 円
2 回に分けての発送で送料は 1 回 816 円×2回分
(1 回⽬の発送は 3 ⽉頃を予定)

申し込み⽅法:
公式サイトからのネット受付のみ
公式サイト:https://hairoin.jp/



⼩説あらすじ

顧海(グー・ハイ)と⽩洛因(バイ・ロイン)は共に⾼校2年⽣。⼆⼈は親同⼠の再婚で義兄弟になるが、そのことを知らずにクラスメートになる。軍幹部の⽗親を持つ暴⾛お坊ちゃまの顧海と、北京の下町で⽗親や祖⽗⺟と慎ましく育った優等⽣の⽩洛因。育ちも価値観も違う⼆⼈だが、顧海は⽩洛因に惹かれ、やがてその想いは友情を超えて猛烈な勢いで⽩洛因へと向かう。ケンカと仲直りを繰り返し、⽩洛因は徐々に顧海の想いを 受け⽌めていく。


翻訳者プロフィール

<翻訳:右脳左脳 プロフィール>
商業 BL 作家ユニット。最新コミックス作品は「ハチうさ恋禁 DNA(電⼦版)」。漫画担当と⼩説担当の⼆⼈組。⼩説担当の右脳は⼆松学舎⼤学・⽂学部中国⽂学科、中国語専攻コースを卒業し、中国に 10 年居住。ここ 5年ほど華流ドラマや中国 BL にハマり、ライターや翻訳を始める。

<翻訳協⼒:⼩酒真由⼦ プロフィール>
ライター。映画配給会社、出版社、編集プロダクション勤めを経てフリーに。『⽉刊スカパー!』などの雑誌、『⾒るべき中国時代劇ドラマ』『華流ドラマガイド』などのムック、「Cinem@rt」などの Web サイトで、アジアから欧⽶までドラマについて執筆中。語学スキル:英語、中国語


翻訳者 右脳左脳 コメント

⼈⽣はまさに「ご縁」だ。
2016 年に配信されたドラマ「ハイロイン〜上瘾〜」の原作⼩説⽇本語訳を計画し、2019 年から先⽣サイドと連絡を取っていたものの、コロナもあって頓挫しているという熱いファンの⽅のお話を聞いたのは 2023 年初夏のことだった。
当時私は軽い気持ちで「知り合いの出版社に聞いてみようか」と答えた。
翻訳者も決まっていないというので、話が進めばやってもいいよとそのときはまだどこか他⼈事で⾯⽩がっていた。
お付き合いのある出版社の編集⻑も興味をもってくれ、翻訳も実現しそうなら私に任せるということになった。その頃私は上海に住んでいたので、北京の先⽣のオフィスにお⼟産を持って⾏き、まずは軽くご挨拶でもできたらいいなと考えていた。しかしなんと先⽣側がカフェを予約してくださり、お会いすることになった。
2016 年版のドラマは⾒ていたし、「ハイロイン」原作(你丫上瘾了?)も読んで⾯⽩さがわかっていたが、お会いするからには他の作品も読むべきだろうと、タオバオで「鋒芒」を買った。これがまたべらぼうに⾯⽩く、⼤陸版だからオイシイところはカットされているんだろうなと思いながら(そして話は途中で終わっていた)寝る間も惜しんで読みふけった。
そして南鑼⿎巷のカフェでそわそわしながら待っていると、若い⼥性が現れた。もちろん初対⾯だが、⾒た瞬間「ああ、なるほど」と思った。
⽬の光が違う。そして存在感がすごい。美⼈だし可愛らしいが、あの数々の物語を⽣み出し、映像作品を完成させる強さを持った⽅だと確信した。
最初は⽇本とネット越しに数名で話すはずだったのが、ネット環境が悪く Wi-Fi もうまくつながらず、結局私は先⽣とサシで話すことになった。
腹を据え、私は⾃分が読んだ先⽣の作品の⾯⽩さを精⼀杯語った。外国⼈が話す中国語なので拙い部分もたくさんあったはずだが、先⽣は真剣に聞いて下さった。
話が盛り上がったところで、⽇本にも先⽣のお話のファンがたくさんいることを伝え、「そんなわけで、ハイロインを⽇本語に翻訳したいのですが……」とおそるおそる申し出ると、先⽣は即答した。
「いいわよ。どんどんやって。ちょうどこの夏にリメイク版が配信されるから、鉄は熱いうちに打たないと」
2023 年の夏に先⽣⾃ら再びドラマ化に関わった「ハイロイン〜stay with me〜」が配信されるということで、タイミングが良かったのかもしれない。
「⽇本語にするならこれを訳してちょうだい」
データをいただき、あっさり話はまとまった。
喜びと同時に⼤きなプレッシャーがのしかかる。
外に出ると、先⽣はとても⾃然に腕を組んできた。こういうときの距離感は⽇本とは違う。
「ひゃっ」
緊張とトキメキで変な声を出したおばちゃんに、先⽣は軽く笑った。ああ、夏の思い出。
それから下訳の⻑い道のりが始まった。いくらやっても⼀向に終わらない夏休みの宿題だ。
出版社と先⽣側の条件には隔たりがあったが、とりあえず進めましょうということで私は黙々とただひたすら訳を作った。だが出版計画は遅々として進まず、「取次と営業」という壁に阻まれた。ページ数が多いのが問題なのだという。でも削るわけにはいかない。
先⽣には季節のご挨拶と進捗状況を定期的に伝えていたが、なかなか進まない状況に呆れているご様⼦だった。
⼆年かけてついに下訳が完成したが、出版は完全に頓挫した。
その間出版社とは何度も話し合いをしたが、やはり壁は越えられなかった。
先⽣にもその旨をお伝えし、他の出版社を探すことにした。
知り合いのつてを辿って何社か掛け合い、または中華 BL を出している出版社の表⽞関からも問い合わせをしたが、うまくいかなかった。
いよいよ⾏き詰まった。
そのときにもちょうど北京へ⾏く⽤事があった。
私は先⽣にご相談したいことがあると伝え、北京へ⾶んだ。
2025 年の夏は先⽣が再び⾃作を映像化した BL ドラマ「逆愛」が中国⼤陸以外のアジア各地で空前の⼤ヒットとなり、先⽣は多忙で寝不⾜のご様⼦だった。ラブシーンが満載だという「逆愛」のお話を伺いつつ我々の現況を説明すると、またも即答だった。
「好きにやってって⾔ったじゃない。いいわよ、⾃費出版でも。あなたと直接契約するから」
先⽣は今回も⾔い切った。
「とにかく作品が動くうちに動かさないと。鉄は熱いうちに打たないとダメなのよ。どんどんやって!プレッシャーに思わないで!」
こうして思いがけず先⽣と直接契約を交わすことになった。
書籍は受注⽣産で、ギリギリの予算。たくさん注⽂が⼊れば、少しだけ装丁にもお⾦がかけられる。そしてこれを快諾してくださった先⽣に還元することができる。⾚字覚悟の⾃費出版。どうか応援してください!


『ハイロイン〜你丫上瘾了?〜』日本語翻訳版 宣伝チーム:ハイロイン official

X アカウント:https://x.com/gubai8161? s=21&t=VGG2rqZIib1PZA1bUOZ8Ug
Instagram アカウント:https://www.instagram.com/gubai8161/
Threads アカウント:https://www.threads.com/@gubai8161
TikTok アカウント:https://www.tiktok.com/@gubai8161?_t=ZS-8ykHGNNzZci&_r=1
YouTube アカウント:https://www.youtube.com/@gubai81

只今 Web 連載中!
pixiv:https://www.pixiv.net/users/118789863
note:https://note.com/gubai8161



記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP