最新中国ドラマ|注目の新作&待機作を紹介!「献魚」&「与晋長安」
引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「《献鱼》闲鱼流仙侠褒贬不一,宋轶丞磊《与晋长安》官宣定档 | 剧日报」
中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察(datawinfilmtv)データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランクインしたドラマを、ピックアップしてご紹介!(以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です)
注目作品:チェン・フェイユー(陳飛宇)、ワン・インルー(王影璐)主演の仙侠時代劇「献魚」

今回取り上げられた注目作品は、チェン・フェイユー(陳飛宇)とワン・インルー(王影璐)主演の仙侠時代劇「献魚」。優酷(Youku)で現在放送されているこのドラマは、配信開始時から安定した人気を獲得し、景気指数も上昇傾向にあり、市場トップのドラマの一つになると期待されている。
このドラマの最大の強みは、型破りなキャラクター設定。現代からタイムスリップしてきたヒロインは、夢も希望も持たず、会社勤めをこなしてきたタイプで、彼女のいわゆる『躺平哲学(寝そべり主義)』と、男性主人公のストイックさとが対照的に描かれている。そして劇中に「双休(週休二日制)」など、現代の働き方をひっかけたやり取りがでてくるくだりを巧みに取り入れ、仙人修行の世界に職場的なアプローチをもたらし、新たな笑いを起こした。
こうした斬新で軽快なコメディタッチのストーリーは、伝統的な仙人物語の重苦しさを効果的に払拭し、安らぎと共感を求める若い視聴者の心をキャッチ。対照的な登場人物たちと織り交ぜられた軽快でユーモラスな作風は、仙侠ドラマというジャンルに斬新な解釈をもたらし、視聴者の感情的なニーズにうまく応えているという評価も与えられた。
その一方で、原作ファンの中には、現代の職場的アプローチの過剰な使用が、仙侠ドラマに内在する古典的な雰囲気や精神世界を薄め、本来の仙侠感を失わせていると批判する声もある。さらに、原作で描かれる淡然な主人公が、まるで魔改造されたように、ドラマ版では臆病で愛らしいキャラクターへと変貌を遂げたことは、ドラマの評判に少なからず影響を与えているとも分析されており、こうした要因がどういった結果をもたらすかは、しばらく見守る必要がありそうだ。
現在、このドラマと同じ原作者のドラマでシュー・カイ(許凱)とティエン・シーウェイ(田曦薇)主演の「子夜帰」が配信中で、二つの「同一IP」の競争は市場の注目を集めており、今後の動向が注目されている。
注目の放送待機作品:ソン・イー(宋軼)、チョン・レイ(丞磊)出演「与晋長安」

今回取り上げられた放送待機作品は、ソン・イー(宋軼)、チョン・レイ(丞磊)らが出演する時代劇「与晋長安」。8月24日にiQIYIで初放送されることが正式に発表され、エンターテインメント業界から大きな注目を集めている。ドラマ「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~」「馭鮫記」などで知られる作家・九鷺非香の同名小説を原作としたこのシリーズは、確固たるファンベースを築いている。ソン・イーは本作で女将軍のキャラクターを演じることで話題に。また、「贅婿~ムコ殿は天才策士~」や「与鳳行」などのヒットドラマで知られるドン・コー(鄧科)が監督を務め、そのクオリティの高さから高い期待を集めている。

翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。


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