引用元：wechat 德塔文科技　公式アカウント：「德塔文影视观察」
記事タイトル：「《生万物》持续霸榜，关晓彤李昀锐《耀眼》杀青 | 剧日报」

中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察（datawinfilmtv）データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランクインしたドラマを、ピックアップしてご紹介！（以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です）

注目作品：フー・リエンシン＆ファン・ジーシン主演の短編時代劇「满庭芳」

今回取り上げられた注目作品は、フー・リエンシン（胡連馨）と、ファン・ジーシン（樊治欣）主演の短編時代劇「满庭芳」。8月21日に哔哩哔哩（bilibili）で初配信されたこのドラマは、1話25分、全16話で構成。歴史ドラマ市場において、より多くの若年層の視聴者を取り込むべく、ショートドラマ型のテンポの速いスタイルに挑戦した意欲作となっている。

このドラマが当初高い評価を得たのは、限られた予算にもかかわらず、制作側に示された真摯な姿勢によるものが大きい。史料を参考に復元された甲冑から小道具の詳細な内容まで、制作チームの献身的な努力はシリーズの質を効果的に高め、自然発生的に湧き上がる口コミ効果で大きな話題を呼ぶことに成功した。演技面においては、ヒロインを演じるフー・リエンシンは、感情を揺さぶる感動的な涙のシーンで高く評価された。また、彼女とファン・ジーシンとの素晴らしいケミストリーにも高い評価が寄せられた。しかし、このドラマの評価は大きく二分された。

論争の核心は、帝位簒奪から始まる政治的陰謀の「権謀ファンタジー」のような設定と、その論理の欠陥感で、単純化しすぎた政治的陰謀の展開が、必要な重厚感と複雑さを欠き、深く複雑なプロットを求める視聴者を満足させていないと批判された。その結果、このドラマに対する評価は二極化し、視聴者からは主演CPのケミストリーや演出の細部を高く評価する一方で、核となるプロットに疑問を呈する声も上がった。

総評としてこのドラマは、革新的なスタイルに取り組んだ点においては高く評価されたが、複雑さを求めるドラマファンにとっては、少し物足りない部分が目立ち、「生万物」のような大ヒットドラマが市場を席巻する夏の熾烈な競争の中では、存在感を示すのに苦労したと分析されている。ファン・ジーシンはこの作品の他に、主演する現代ドラマ「灼心」が配信中で、こちらも注目作となっている。

注目の放送待機作品：グアン・シャオトン＆リー・ユンルイ主演の現代ロマンス「耀眼」

この日掲載のランキング情報に取り上げられた放送待機作品は、グアン・シャオトン（関暁彤）＆リー・ユンルイ（李昀鋭）主演の現代ロマンス「耀眼」。このほどクランクアップが正式にアナウンスされたこの作品は、撮影開始以来、ファンや視聴者の間で熱い議論を巻き起こしている話題作。人気女優のグアン・シャオトンと新進気鋭のリー・ユンルイの最旬コンビが非常に注目されており、放送開始が楽しみな作品となっている。

翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。