『マーヴィーラン 伝説の勇者』マドーン・アシュヴィン監督メッセージ映像&インタビュー解禁!
ユニークな設定と個性豊かなキャラクターが織り成すユーモアあふれるストーリーながら、強制立ち退きや無謀な開発政策など、その背景には現代のインド社会が抱える様々な社会問題が下敷きになっている。「この映画は笑いながらも考えさせられる、そんな素敵な時間を過ごせる作品です。映画館で是非ご覧ください」と日本劇場公開への喜びとともにコメントを寄せた。また、併せて到着したオフィシャルインタビューでは、共同脚本を手掛けた本作の着想について、「数年前に撮りたいと思っていた短編映画の設定に着想を得ました。自分の運命を予見するようなナレーションが聞こえるのですが、それにひたすら抗おうとする主人公の物語です。とにかくナレーション(声)が聞こえる、というところが出発点だったと思います」と明かし、インスピレーションを受けた映画作品にウィル・フェレル主演の『主人公は僕だった』(2006)やアレックス・ファン・ヴァーメルダム監督作『Ober(原題)』(2006)を挙げている。さらに、「勇者」には程遠い気弱な主人公サティヤのキャラクター造形に関して「サティヤのような一介の市民が、突如ヒーローになるというのは想像もつかないことだと思います。自分に置き換えてみても、すぐに前向きに明日からヒーローになるというのは難しい。サティヤがひたすら悩み、抗うことで、ファンタジーでありながらもある種リアリスティックな物語になったのではないか」と語った。さらに、主演に抜擢し、本作で初タッグとなったタミル語映画界のスター、シヴァカールティケーヤンについて聞かれると「彼と映画を作り上げるのは楽しい経験でした。スターでありながらも「ボーイ・ネクスト・ドア」な雰囲気、親しみやすさのある俳優だと感じていて、サティヤの「気弱な漫画家」という設定にもはまっている。とても忍耐強く、脚本を読み込む力にも驚かされました」と絶賛。なんと、撮影時にサティヤに語り掛ける【声】を代わりに演じていたのは監督自身で、「時々ジョークを吹き込んで、彼を笑わそうとしたりもしました(笑)」という撮影秘話も明かした。

▲自分にしか聞こえない【声】に抗うサティヤ
©2024 Shanthi Talkies. All Rights Reserved.

▲【声】によって次第に「勇者」としての 運命に巻き込まれていくサティヤ
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▲サティヤたちに割り当てられた欠陥住宅マンション 「人民宮殿」
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▲マドーン・アシュヴィン監督
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監督・脚本:マドーン・アシュヴィン
出演:シヴァカールティケーヤン、アディティ・シャンカル、ミシュキン、スニール、ヨーギ・バーブ
2023/インド/タミル語/カラー/161分 字幕翻訳:藤井美佳/字幕監修:小尾淳 原題:MAAVEERAN 応援:インド大使館
映倫:PG12 配給:ファインフィルムズ
maaveeran-movie.com
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