最新台湾ドラマ|「悪との距離2」、まもなく全世界配信スタート!
ニュース提供元:CATCHPLAY

台湾の大型旗艦ドラマ「悪との距離2」が、6月7日の配信スタート決定に伴い、ポスタービジュアルと予告映像を公開した。2019年の「悪との距離」(以下、シーズン1)は、視聴者や社会との深い対話のきっかけを作っただけでなく、海を越え世界30か国以上から耳目を集めた数少ない台湾ドラマの一つ。第二弾の「悪との距離2」(以下、シーズン2)は、アジアのプラットフォームはもちろん、Amazonプライム・ビデオを通して240以上もの国と地域に配信される初の台湾ドラマとなる。
脚本と監督は、シーズン1で金鐘奨をはじめ受賞多数のルー・シーユエン(呂蒔媛)とリン・ジュンヤン(林君陽)が続投する。シーズン1の世界観はそのままに登場人物を一新、緻密に張り巡らされた人間関係と多層的なストーリーテリングで、社会の片隅に潜むさまざまな矛盾を深く抉り出す。リン・ジュンヤンは「シーズン1の核心はレッテルを剥がすことであり、視聴者に悪意の裏に隠された物語を見せることでした。シーズン2ではそのテーマを発展させ、より複雑な人間関係や因果を通して新たな『悪との距離』を構築し、選択、修復、理解、受容の価値を伝えたいです」と意欲を見せた。脚本家のルー・シーユエンは「受けとめる難しさを伝えたい。難しいのは、大勢の努力を結集して初めて成し遂げられることだからこそ。ですが、それこそが社会で最も貴重な集団の力なのです」と述べた。
ポスタービジュアルには、悲しげな表情をしたヴィック・チョウ(周渝民)、シュエ・シーリン(薛仕凌)、ヤン・グイメイ(楊貴媚)、ニッキー・シエ(謝欣穎)、ユー・ズーユー(于子育)ら主要キャスト5人が並ぶ。そして、5人の頭上にのぼる煙の中には、苦悶の表情で何かを叫ぶリウ・ツーチュアン(劉子銓)の顔。彼こそが、シーズン2の物語の幕を開け、事件の鍵を握る人物だ。早いテンポで場面が切り替わる予告映像は、それぞれ苦境に直面した人物、20年という長い年月の物語を映し出していく。
その中で、放火事件によって愛する人を失った精神科医を演じるのはヴィック・チョウ。「家に自分しか残っていないことを思い出させてほしくない」と叫ぶ姿や、「みんな受け止められると思っていたのに、結局は何もできていなかった」という悲しいモノローグが胸を締めつける。ヴィック・チョウは、「私たちは今を大切にするべきです。見逃してしまった小さなことが、二度とやり直せない一生の後悔につながるかもしれないのですから」と語った。初めて政治家を演じたヤン・グイメイは、「人間には絶対的な善も悪もありません。歳を重ねると、だんだんわかってくるんです。どんな人間であっても、結局一番大切なのは自分の心を守ることだと」と、感慨深くため息をついた。
シーズン2は、スタッフ226人が台北、台中、雲林、嘉義、台南、高雄を駆け巡り、3000人近いエキストラを動員。107の場面が行き交う壮大な作品を、約6年の歳月をかけて作り上げた。シーズン1で夫婦役を演じたアリッサ・チア(賈静雯)とウェン・シェンハオ(温昇豪)も、それぞれニュースキャスターと司会者としてサプライズ出演する。
TAICCA文化内容策進院(台湾クリエイティブ・コンテンツ・エージェンシー)、台湾公共テレビ(公視/PTS)、CATCHPLAY、大慕可可の共同出資により大慕影藝が製作する「悪との距離2」は、台湾公共テレビ(公視/PTS)、CATCHPLAY電影台で6月7日(台湾時間)夜9時から放送、CATCHPLAY+、公視+、iQIYI(愛奇芸)国際版、Amazonプライム・ビデオで、同日(台湾時間)夜10時から配信予定。








翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
台湾でのドラマ・映画などのエンタメ最新情報をお伝えしています。


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