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台湾最新ドラマ|オリジナルBLドラマ「VBLシリーズ」が始動!「Stay By My Side(原題:免疫屏蔽)」など4作品を連続リリース

近年、BLはドラマの主流ジャンルの一つとなりつつある。昨年はタイで60本近くが量産されたほか、日本で10本、韓国で15本のBLドラマがリリースされるなど、言語の壁を超えた国際的なマーケットとして盛り上がりを見せている。

この度、台湾の三立電視と日本のエスピーオーが共同製作する新たなオリジナルBLドラマ「VBLシリーズ」が始動、4作品の連続リリースを発表した。その第一弾となる「Stay By My Side(原題:免疫屏蔽)」のクランクイン・セレモニーが3月12日、国立台北大学で行われた。

     

ダブル主演を務めるのは、数々のドラマや映画に出演してきたヤン・イーシュエン(楊懿軒)と、楽華娯楽のボーイズグループ練習生として韓国でレッスンを積んだホン・ウェイジョー (洪暐哲)。二人は学生時代に知り合い、7年来の間柄だという。しかし特に連絡は取り合っていなかったため、今回の共演にあたっては「会いたくない人に限ってよく会いますが、これも一種の縁です」と笑い合った。最近は親密感を出すため「プライベートでも会うようにしている」そうで、それぞれ甘いポーズを取ったり口論したりするなど、すでに呼吸が合っている様子を見せた。

男性同士の恋愛について尋ねられたヤン・イーシュエンは、高校生ぐらいが一番(そういう関係に)なりやすいが、好きというより単に相手がどこに行くのか知りたがるなど一種の独占欲ではないかとした上で、「BLも一種のラブストーリーなので、感情のアプローチで難しいことはありません。ホン・ウェイジョー がかっこいいので、親密なシーンも自然に演じられました」と明かした。

一方、ホン・ウェイジョー は、男女問わず美しい人を見るのが好きで、イケメンを見れば「わ、かっこいい」とリアクションするという。また性的指向が変わる可能性については、「好きな人だったら問題ないと思います。恋愛に男女の区別はありません」と、きっぱり答えた。

「Stay By My Side」は、幽霊が苦手な宗廟育ちの顧歩夏(ホン・ウェイジョー)と、秀才転校生の江馳(ヤン・イーシュエン)を中心に描く学園ゴースト・ラブストーリー。当初は反目していた二人だが、顧歩夏にとって江馳が幽霊恐怖症の解毒剤だと気づいてから、曖昧な感情が生まれる。他のキャストは、チェン・ジンシン (鄭靚歆)、シア・ユーホー (夏宇禾)、ウェイポー・リァオ(廖偉博)、ケビン・チャン(張凱翔)、シュー・ボーウェイ(許博維)ら。

VBLシリーズは、学園ゴースト・ラブストーリー「Stay By My Side」をはじめ、独占欲の強い社長秘書の恋愛を描く「You Are Mine(原題:絕對佔領)」、ヒーリング・パートナー「VIP Only(原題:保留席位)」、高度な知的学習を探求する「AntiReset(原題:恒久定律)」をリリース予定。次々と作品を発信することで、カスタマーエンゲージメントを満たすだけでなく、台湾人俳優がより多くの国際市場を開拓できるよう期待を寄せる。



翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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