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【最新ドラマin台湾】ホウ・シャオシェン×リー・カンション「良辰吉時」3/27~台湾で配信開始!予告映像で豪華キャストが明かされる

ニュース提供元:CATCHPLAY

国際的に活躍する監督ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監修のファンタジック・ブラックコメディ「良辰吉時(原題)」(仮訳:縁起のいい日/Twisted Strings)が、3月27日より台湾で配信されることがわかった。脚本・監督は『台北暮色』(原題:強尼・凱克)で金馬奨にノミネートされたホアン・シー(黃熙)が務める。

先だって公開されたメインビジュアルと予告映像では、30年ぶりのドラマ出演となるリー・カンション(李康生)のほか、ニッキー・シエ(謝欣穎)、ヤン・ヨウニン(楊祐寧)、ヤオ・イーティー(姚以緹) 、トゥアン・ジュンハオ(段鈞豪)ら豪華キャストをはじめ、シュエ・シーリン(薛仕凌)、トレイシー・チョウ(周采詩)、チェン・イエンフェイ(陳姸霏)、リン・ジェーシー(林哲熹)、バイ・ルンイン(白潤音)ら多くの演技派俳優の出演が明らかになった。さらに、台湾ドラマから久しく遠ざかっていたシルヴィア・チャン(張艾嘉)が友情出演するのも嬉しい驚きだ。


「良辰吉時」は、CATCHPLAYグループの影響原創、台湾百聿數碼創意、シンガポールのニューメディアMediacorpおよびワーナーメディアによって多国籍のコラボレーションが実現。タイトルは、台湾で有名な童謡に着想を得た。童謡の歌詞では猿の一週間の生活が描かれており、各回のストーリーはその歌詞を膨らませた内容となっている。

前回のポスターに続き、今回のビジュアルにも糸に操られた猿の人形が登場し、神秘的で不気味な雰囲気を醸し出している。シルヴィア・チャンの横顔とその思慮深い眼差しはドラマチックで、劇中でどのような役を演じるのか好奇心をくすぐる。

一方、予告映像は、子役バイ・ルンインの「知ってる? 世界のどこかに、人生を7日間に短縮できる平和の街があるんだ」というナレーションから始まる。芸術監督のホアン・ウェンイン(黄文英)によって作りあげられた、奇妙な雰囲気に溢れる架空の平和の街の様子からは、作品のファンタジックな色合いが垣間見えるようだ。

葬儀で幕を開ける平和の街の初日、死者は「青い空と白い雲」。トゥアン・ジュンハオが「ご遺体をなくした」と打ち明けたことで、葬儀社の世話役を演じるリー・カンションは飲み物を吹き出してしまう。シュエ・シーリン、ニッキー・シエは「してはいけないゲーム」に手を出し、ヤン・ヨウニンは誘拐事件に巻き込まれるなど次々に不思議なことが起こり、幻想的なリアリズムとユーモラスな風刺が展開されていく。

また、顔にピエロの落書きをされ追われるヤン・ヨウニン、ぼんやりと狭い路地を歩くチェン・イエンフェイ、埠頭に死体を捨てに行くニッキー・シエとリー・カンション、暗闇で独り言を言うぼさぼさ頭のヤオ・イーティーなど、1分半ほどの短い映像の中に多くの手がかりが隠されている。彼らの間にあるもめごとや謎とは何なのか。そして横転する車のシーンに重なる「日日是好日,時時是吉時,良辰吉時(毎日が吉日、毎時間が吉時、縁起のいい日)」というナレーションが、現実と虚構が交錯する世界へと誘う。

2022年春の期待のドラマ「良辰吉時」は、3月27日よりCATCHPLAY+、HBOチャンネル、HBO GOで先行配信予定。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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