Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

最新中国ドラマ|「斛珠<コクジュ>夫人」はなぜヒットした?《#3 制作のこだわり》

引用元:wechat Vlinkage 公式アカウント:「Vlinkage」
記事タイトル:「《斛珠夫人》以“虐恋”打开市场,嘉行传媒坚守“内容为先”创作观」


大型作品が多く登場した今年の10~12月期のドラマ市場で、最も注目を集めているヤン・ミー(楊冪)主演作の「斛珠<コクジュ>夫人~真珠の涙~」。放送開始以来、様々なランキングデータで首位を獲得し続け、近年、市場的に弱くなっていた時代劇ジャンルの主流復帰を勢いづけたと話題になっている。

また、このドラマは同ジャンル活性化の起爆剤となっただけでなく、寵愛劇ブームによって顕著になった人工的な“激甘さ”を排除したスタイルに徹したことも、視聴者には新鮮さとして高く評価され人気にもつながったとも。今回はこの話題作「斛珠<コクジュ>夫人」の人気について考察していく。



その3 制作のこだわり

「斛珠<コクジュ>夫人」の高い評価により、嘉行伝媒(Jiaxing Media)が再び世間の注目を集めている。幅広い市場で待望のプレーヤーの1つとして、JiaxingMediaはすべての作品で人気をほぼ保証していると言われている。ヒット作の「私のキライな翻訳官」から「永遠の桃花~三生三世~」「暴風眼~Storm Eye ~」まで、“コンテンツファースト”の制作コンセプトのもと、制作レベルを継続的に向上させ、ストーリーやキャラクターを磨き、市場の美観をリードする高品質なドラマを次々と生み出してきた。これらの人気作品の積み重ねにより、JiaxingMediaには独自のブランド認知度が確立された。

 

作品の品質の持続に加えて、若い視聴者の持つ美的関心への洞察力の強さも、JiaxingMediaの作品が観客を魅了し続ける主な理由の一つ。2016年から今年にかけて市場は急速に変化し、変化するオーディエンスのセンスを基準に、主流のテーマは変化し続けた。しかし、Jiaxing Mediaの作品はさまざまな市場環境でメインターゲットとなる若い視聴者に常に歓迎されてきた。

Jiaxing Mediaが、主流の市場で人気のある高品質の作品を安定して生み出すことができるのは、最終的な分析では、作品の作成の本来の意図と、高水準のコンテンツ品質に対する厳しい要件を順守しているためだと考えられる。放送待機中となっているJiaxingMediaのヤン・ミー&バイ・ユー(白宇)出演ドラマ「謝謝你医生(原題)」も、プロジェクトの準備から立ち上げまで、ネット上で多くのファンの注意をひきつけた。Jiaxing Mediaの完全な制作システムにより、このドラマはドラマ市場で最も潜在力のある有望な作品の1つに挙げられている。

「斛珠<コクジュ>夫人」のような作品が今後も引き続き制作され、市場の信頼を高めるだけでなく、高品質のドラマに対する視聴者の期待にも応えることが、期待されている。

翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

 

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP