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【特集】ムン・チェウォンインタビュー “あなたを愛し続ける きっと全てが変わるはず” 「悪の花」《ネタバレあり》

イ・ジュンギ主演最新作! 百想芸術大賞5部門ノミネートの傑作「悪の花」のセル&レンタルDVDが12/3よりリリース開始! 本作で、愛する夫の過去を追跡する妻であり刑事のチャ・ジウォン演じたムン・チェウォンさんに本作についてお話を聞きました。

※ドラマの展開に触れています。結末のネタバレはありませんが、ドラマ中盤まで視聴された後に読むことをお勧めします。

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ムン・チェウォンさん

― 「悪の花」の台本を初めて読んだ時、ペク・ヒソンと妻チャ・ジウォンの関係をどのように感じましたか?

ムン・チェウォンさん(以下、ムン・チェウォン) 現実にはない、フィクションでの設定としてはスリルがあって面白い演技ができそうな要素が多い関係だと思いました。ありふれた設定だとも感じなかったのもあります。
    

― イ・ジュンギさんは、ムン・チェウォンさんの言葉に背中を押されて、この役を引き受ける勇気が出たとインタビューで話していました。具体的にジュンギさんにどのような相談を受け、どのような言葉をかけたのか、教えていただけますか。
(参照:イ・ジュンギインタビュー 前編「思い切って今までのスタイルを手放した」

ムン・チェウォン 恐らく、イ・ジュンギさんは「悪の花」での役柄が今まで演じたことが無いようなキャラクターだったので悩んでいたようです。また、最初から妻と子供がいる設定なので、そんな関係をうまく表現できるか迷っていると話していたと思います。それで私はやってみたいならやればいい、と遠慮がちに伝えました。全ての選択は各々の領域なのでお互いに尊重していました。


― ジウォンという女性の、夫に対する愛をどのように感じて、どのように演じようと思いましたか? 

ムン・チェウォン 「犠牲的な分、本当に辛いだろうな。だからと言って、この状況とヒソンに振り回されることのない主導的な人物だな」と感じました。そんなジウォンの姿をうまく表現したいと思いました。


「悪の花」© STUDIO DRAGON CORPORATION

― 途中、疑心もわいていきますが、そういった変化を演じるうえで気をつけたことは?

ムン・チェウォン その状況に最大限集中しようとしました。もし実際に自分の身にこのようなことが起きたとしたら耐えられない状況だと思ったので、自分を投入するよりもジウォンという人物の心の器を理解しようと努力しました。


― 疑いを抱きながらも、ジウォンのヒソンに対する愛は変わらなかったと思いますか? 

ムン・チェウォン 本質的な愛する気持ち自体は前より大きくなったのではないかと思います。変わらないの程度を越え、ジウォンはヒソンの全てを理解しようとしたし、彼を愛する心と彼が自分を愛しているその心を最後まで守ろうとしたのですから。


― ジウォンがヒソンに言った言葉で、心に残るものは?

ムン・チェウォン 「あなたを愛し続ける 幸せにするわ きっとすべてが変わるはずよ」という台詞が記憶に残っています。単純な言葉ですが、本当に叶えられるなら魔法のようなことだし、だから易々と口にすることはできない言葉だと思えたからです。そんな言葉を、自分の真心を込めて話せるジウォンは本当に全てにおいて勇気のある人だと思いました。 


― 逆に、ヒソンがジウォンに言った言葉で心に残ったセリフは? その場面でどんな気持ちになりましたか?

ムン・チェウォン 「ジウォン、俺は君に申し訳ないと思っている」です。ヒソンが置かれた状況の中で、彼が「愛してる」の代わりに唯一言えた言葉だと感じました。それでより深く心に響いたと思います。


「悪の花」© STUDIO DRAGON CORPORATION

― サスペンスの形をとりながら、胸をしめつけるロマンスが描かれたドラマでした。チェウォンさん自身、演じながら胸が痛んだシーンはどんなシーンですか? 特に思い入れのあるシーンは?

ムン・チェウォン 胸が痛んだシーンは本当に多かったので一つを選ぶのが難しいですね。かわりに特別好きなシーンを選ぶとすると、ファーストキスのシーンです。そのシーンはまるで「悪の花」の全ての始まりのようだなと思ったので好きです。ジウォンとヒソンがお互いにハマった瞬間だと思いました。


― 回想シーンでは、これまでの2人の愛の軌跡が丁寧に描かれていましたが、過去のヒソンと出会ったばかりの頃のジウォンを演じる際に、気を配ったことは?

ムン・チェウォン
 何といっても現在のジウォンよりはもっと瑞々しい感じが感じられたらいいなと思いました。ジウォンがヒソンの前ではいい子に見られたいと思っている姿やドキドキしている姿を見せようと気を配りました。勿論、そんな回想シーンを撮影する時はすごく緊張します。


― 気に入っている過去のシーンは?

ムン・チェウォン 先ほども話したファーストキスシーンと、初デートのシーンです。雨の中、ヒソンを押して晴れやかな笑顔を見せる、そんなジウォンを見ていたヒソンも思わずもらい笑いした場面が私は好きです。


「悪の花」© STUDIO DRAGON CORPORATION

― ジュンギさんがインタビューで「ジウォンはヒソンに無償の愛を注ぎ、どんなときも彼を守ろうとしてくれた希望の光のような存在だった」と話していました。チェウォンさん自身は、ジウォンの無償の愛を特に強く感じたのは、どんな部分ですか?
(参照:イ・ジュンギインタビュー 後編「光であり、希望であり、人生なんです」

ムン・チェウォン 難しい質問ですね。私は“無償の愛”とは結局、終わりを考えず今この瞬間に真心を込めることだと思います。ジウォンはヒソンと一緒にいる全ての瞬間に自分の真心を込めていたし、そんな姿を無償の愛としてヒソンが感じるようになったのではないかと思います。


― また、ジウォンにとって、ヒソンはどんな存在だったと思いますか?

ムン・チェウォン ジウォンにとってヒソンは生き甲斐であり喜びです。ジウォンを演じながら私もヒソンにそんな感情を何度も感じました。


― このドラマを通して、チェウォンさん自身が咲かせた花は、どんな花だと思いますか?

ムン・チェウォン 私は「悪の花」を通してカスミソウのような花を咲かせたと思います。「悪の花」を撮影しながら私の中のいろいろな感情を引っ張り出す作業をしました。明るくて気分の良い感情も時には必要ですが、大体は暗くて辛い感情でした。一人きりで暗くて長いトンネルを歩くように本当寂しい気分もしました。そのトンネルの終わりには、私は華麗な薔薇よりもカスミソウがもっと似合うと思います。


ムン・チェウォンさん


「悪の花」リリース情報
セルDVD:全2BOX  各16,500円(税込)
「悪の花」DVD-BOX1)2021年12月3日(金)発売
【映像特典】メイキング 【封入特典】ブックレット

「悪の花」DVD-BOX2)2021年12月24日(金)発売
【映像特典】メイキング、イ・ジュンギインタビュー 【封入特典】ブックレット

レンタルDVD:全16巻
vol.1~vol.8)2021年12月3日(金)よりレンタル開始
vol.9~vol.16)2022年1月7日(金)よりレンタル開始

2020年|韓国|音声:オリジナル韓国語・字幕:日本語|発売・販売元:エスピーオー
© STUDIO DRAGON CORPORATION

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