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【特集】イ・ジュンギインタビュー 後編「光であり、希望であり、人生なんです」《ネタバレあり》

イ・ジュンギ主演最新作! 百想芸術大賞5部門ノミネートの傑作「悪の花」のセル&レンタルDVDが12/3よりリリース開始! 本作で大きな秘密を抱える夫ペク・ヒソンを演じたイ・ジュンギさんに本作についてお話を聞きました。
※インタビュー後編はドラマの展開に触れています。結末のネタバレはありませんが、ドラマ視聴後に読むことをお勧めします。

前編「思い切って今までのスタイルを手放した」はこちら(ネタバレなし)

\「悪の花」DVDリリース記念! イ・ジュンギ特集はこちら/



イ・ジュンギさん
Photo by Kim Daun(STUDIO DAUN)

   
― 演じられたペク・ヒソンという人物にとって、妻のジウォンとはどんな存在だったのでしょうか?


イ・ジュンギ ジウォンは「光」ですね。光のような存在であり、希望でもある。そして、彼女と作ってきた家庭が自分にとって生まれて初めて作った居場所。彼はその中で安らぎや温かさを感じながら生きてきたわけです。あまりに辛かった子供時代、冷遇され愛情を注いでもらえなかった彼の感情の喪失というか、欠如した部分を少しでも埋めてくれる。彼女とそんな居場所を一緒に作ることになるわけで、それはとても大切な人です。自分にとって命にも等しい存在だ、と。でも、彼が感情を持つまでは「彼女が自分を守ってくれる」「彼女がいることで自分の人生は守られ、保証されるんだ」、14年間そんなふうに考えて生きていました。だから唯一の希望だったんです。 そして感情を持ったあとは「光」になるんです。

だから、本当に大切な人だと思っていたはずです。愛する妻と娘を守るためなら何だってできる。自分の人生を捨てて他人になりすましてまで作った、必死に守ってきた人生です。そんな思いで全てを投げ打つことになります、そのあとも。光であり、希望であり、人生なんです。


「悪の花」© STUDIO DRAGON CORPORATION


― 救いの存在なんですね。ジウォンの台詞で心を動かされた言葉があれば教えてください。


イ・ジュンギ たくさんの台詞があり、たくさんの場面もありました。ジウォンはいつも積極的にヒソンに向かってきました。痛みを包み込んでくれるし、残酷な真実に直面しても、それを否定してでも、あるいはその事実を受け入れてまでも、彼を守るために奮闘します。“台詞”というより、そういった“場面”のほうが多かったと感じています。

それでも“台詞”を挙げるとすれば…いつも人を遠ざけて隠れて生きる彼にとって、初めて自分に興味をもち愛情を表現してくれたのがジウォンなんです。でも彼はその感情が何なのか分からず違和感を覚えるばかりだけど、彼女の想いを初めて感じるのが、「あなたを愛し続ける」「幸せにするわ」と言ってキスをする。その言葉があって、自分が見ている幻影や脅迫観念のようなものがスーッと薄くなっていく。「あれ?どうして自分はこんなふうにリラックスしているんだ? この人は何なんだ? この人はどうして自分に対して何のてらいも、壁もなく自分を見てくれるのだろう」。無限の愛を初めて感じるきっかけになる台詞(第5話。第1話冒頭にも回想で登場)だったと思います。


― ヒソンの心のスイッチであり、彼を守ってくれるジウォンの言葉だったんですね

イ・ジュンギ スイッチを入れてくれたんですね。スイッチを押したり離したりしてたのかな。(笑) 



「悪の花」© STUDIO DRAGON CORPORATION


― 劇中の台詞で「俺は自分の人生がどういうものか分からない」というのがありますが、自分でない誰か別の人間になって生きる人生をどう思いますか。そして、ジュンギさんはこれからの人生をどんなふうに生きていきたいのか気になります。自分でない他人の人生を…

イ・ジュンギ 僕の場合は他人の人生を生きていくことが仕事です。こんなふうにシンプルに自分の仕事のためにしていることならば、僕にとっては幸せなことです。俳優イ・ジュンギにとって幸せなことだけど、僕が(ドラマのように)ある状況に直面して自分を隠して生きていかなければならないとしたら、どうだろうか。時々そんなことを考えます。例えば違う国だとか違う空間に行って、まさに逃避生活をするとしたら…。今回僕が演じたキャラクターがそうですよね。果たしてリセットするように新しい人生に合わせて生きることができるんだろうか? そう考えると僕はとてもつらく感じると思います。

もちろん人間は適応する動物だから、すぐに適応してその社会の構成員になるとか、その人生に合わせて生きていけるだろうけど。でも、一番の根っこを作り上げている自分の居場所を離れて新たな人生を歩む、それは簡単なことではないと思うし、幸せではないと思う。結局は自分の根っこを取り戻しに、戻ってくるしかないと思います。それはただ逃避した生活にすぎないのであって、僕が演じたヒソンがしたように、自分の人生を振り返って戻ってくる旅なんじゃないかな(笑)。簡単ではない、難しいし、そういう人生ではないほうがいいですよね。そんなふうには生きたくないし、本来のイ・ジュンギとして人生に正直に向き合いたいです。


― 最後に「悪の花」をご覧になる日本のファンの方々にメッセージをお願いいたします。


イ・ジュンギ 皆さんの俳優、イ・ジュンギです。韓国では多くのファンの方々、視聴者の方々から、ありがたいことに多くの愛をいただきました。皆で一生懸命、最善を尽くして本当に良いドラマを作りました。その情熱を愛してくださったら嬉しいです。「悪の花」をたくさん視聴していただければと思います。必ず見てください! 日本にいらっしゃるファンの方々も、新型コロナウイルスで大変辛いと思いますが、どんな時も健康が第一です! お元気で、いつも幸せでいてください。ありがとうございます。


イ・ジュンギさん
Photo by Kim Daun(STUDIO DAUN)




「悪の花」リリース情報
セルDVD:全2BOX  各16,500円(税込)
「悪の花」DVD-BOX1)2021年12月3日(金)発売
【映像特典】メイキング 【封入特典】ブックレット

「悪の花」DVD-BOX2)2021年12月24日(金)発売
【映像特典】メイキング、イ・ジュンギインタビュー 【封入特典】ブックレット

レンタルDVD:全16巻
vol.1~vol.8)2021年12月3日(金)よりレンタル開始
vol.9~vol.16)2022年1月7日(金)よりレンタル開始

2020年|韓国|音声:オリジナル韓国語・字幕:日本語|発売・販売元:エスピーオー
© STUDIO DRAGON CORPORATION

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