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最新中国ドラマ|バイ・ルー×ジン・チェン×ワン・イージェ主演の時代劇「玉楼春(原題)」が市場の最前線に!

引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「剧读|《玉楼春》:古装女子群像轻喜剧+跨圈层营销,下饭剧扩圈的新思路」


オリンピックの開催と重なった今年の夏休み。ドラマ市場においては、視聴者の注目を集める戦いが激化した。そんな中で、バイ・ルー(白鹿)、ジン・チェン(金晨)、ワン・イージョー(王一哲)主演の時代劇「玉楼春(原題)」は常に市場の最前線に立ち、ドラマランキングで上位をキープする活躍を見せた。

 

7月26日からYouku“寵愛劇場”で放送開始となったこの作品は、weiboの検索リストでも人気となり、Detawen TVシリーズの景気指数リストでも、放送初日だけでなく、その後約半月も勢いをキープし、ランキングも上位を保持するなど、オリンピック放送との真っ向対決にもゆるぎない強さを見せた。

「玉楼春」が人気を維持できた要因としては、この夏休み期間に放送された時代劇ドラマの数がとても少なかったため、時代劇ファンを集中的に引き付けることができたことと、軽喜劇的な演出とファミリードラマ的な要素が、家族揃って夏休みに視聴するドラマとしても適していたことがあげられている。

このドラマの主な視聴者層は、20〜29歳の女性であり、男性と女性の比率は約1:9。ここ数年でヒットしたドラマと比較すると、29歳以下の女性層が占める割合が「明蘭~才媛の春~」よりも高く、20~39歳の女性層の占める割合は「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」よりもわずかに高くなっていた。

「玉楼春」は、冤罪で没落した高官一家の娘の生涯を描く物語。コメディ要素もあり、こうした軽喜劇のネットドラマは若年層向けともなりがちだが、女性群像劇としてのテーマもおさえられていることから、成熟した視聴者層の獲得にもつながったようだ。

ヒロインを中心にした8人の女性たちと、嫁・姑問題など……彼女たちの絡み合いは活気があり、女性の視聴者はさまざまな場面で共感することができる。また、女性同士の「戦い」を、家族ならではの日常生活やいざこざとして面白く描き、作品の新鮮さと親しみやすさを印象づけた。

そんな女性たちを中心に繰り広げられる4組のカップルのストーリーにも注目が集まって人気に。バイ・ルー演じる林少春&ワン・イージョー演じる孫玉楼は、“姐御”とそんな彼女に一目ぼれする“忠犬男子”の可愛い組み合わせに。ジン・チェン演じる許鳳翹&チャン・ロン(昌隆)演じる孫金閣は、厳しい妻と従順な夫という夫婦となり、ジャッキー・リー(辣目洋子)演じる吳月紅&フェア・レイ(赫雷)演じる孫世傑は、従順だった妻が夫の浮気を知って大波乱を迎え、ジェイド・チェン(鄭湫泓)演じる姚滴珠&ジョウ・ルーラー(周陸啦)演じる孫俊豪は、冷酷な将軍と都一番の才女との衝突が見どころに。カップルごとにバラエティに富んだ展開がちりばめられており、こうしたラブラインもこのドラマの楽しい見どころの一つとなっている。

番組プロモーション活動にも非常に精力的で、SNS、中国版TikTokとも呼ばれる抖音(Douyin)を利用したプロモーション、海外進出への積極的な活動、また、北京、天津、無錫、上海、杭州など、中国の10以上の都市の屋外ランドマークの大画面に番組ポスターを掲示するなど、さまざまな宣伝方法を活用したことでも注目を集めた。

現地では喜劇版「紅楼夢」と評されることもあるというこのドラマ。家族向け時代劇の新ジャンルとして、この先も好調が続きそうだ。


翻訳・編集:Cinem@rt編集部

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