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【いま!こそ再読】「シグナル」イ・ジェフン インタビュー

先週よりアジアドラマチックTVにて放送がスタートした「シグナル」。この放送を機に、ぜひ本作のキャスト&スタッフのインタビューを再読!
まずはプロファイラーのパク・ヘヨンを演じたイ・ジェフンさんのインタビューを再掲載!

#1「だからこそ、出演したかった」:2017.6.14掲載
#2「2度と出会えないドラマ」:2017.6.15掲載


★「シグナル」公式サイト 
★アジアドラマチックTV★

【プロフィール】 イ・ジェフン
1984年7月4日生まれ。大学進学後、親の反対を押し切って夢だった演技の道に進むことを決心し、多くの俳優を輩出した韓国芸術総合学校演劇院で学んだ。短編映画で頭角を現し、映画『高地戦』(11)で注目された。12年には『建築学概論』がヒット。主な出演作に「ファッション王」(12)「秘密の扉」(14)『パパロッティ』(13)など。

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― シナリオを最初に読んだ時の印象は?

過去の刑事と現在の刑事が古い無線機を通じて話し合うことって現実にはありえないことですよね。このようなファンタジーものを理解してもらえるのか?という不安がありましたが、実際台本を読んでみたら、それは大したことではなかったのです。

刑事が未解決のままの迷宮入り事件に対し執念の捜査を行うところを見ながら、腹が立ったり、怒りを感じたりするのは、現在でも15年前でも変わりません。苦しんでいる被害者を思いながら、必死に解決のために全力を尽くす彼らの活躍ぶりに一目惚れせざるを得なかったです。

だからこそ出演したかったし、そして、素晴らしい脚本をくださったキム・ウニ作家さんにとても感謝し、信頼しています。







― イ・ジェフンさんが演じられたパク・ヘヨンというキャラクターについてどう思われましたか?

パク・ヘヨンは警察大学を卒業し、独学でプロファイリングの技法を学んだ長期未解決捜査チームの新米刑事です。事件を解決する中で、プロファイラーとしての豊富な知識や強い意志を持っていますが、経験が乏しく未熟です。だから、事件と冷静に向き合えず、いつも感情が先走るところが多いのです。そこを、パートーナーであるキム・ヘス先輩演じるチャ・スヒョン刑事がフォローしてくれるのです。チャ・スヒョンはベテラン刑事で、先輩として、熱き新米刑事にアドバイスをしてくれる存在です。

「シグナル」は、事件を捜査する中でイ・ジェハン刑事やチャ・スヒョン先輩によって、パク・へヨンが成長していく物語でもあると感じました。
だから、パク・へヨンは時間が経つにつれて事件に対する態度がより慎重になっていくし、アウトサイダーだった彼が未解決の事件を解き明かしていく中で徐々に仲間たちと話し合いながら共同体の暮らしを学んでいくんです。彼が変化していくのを見るのも、本作の一つの楽しみ方だと思います。




― 本作は、過去の出来事と現在が密接に絡み合い、伏線も多かったと思います。物語の全体像について把握していないと、それぞれの場面の物語上での役割を考えにくいと思ったのですが、先に全体像やヘヨンというキャラクターの背景についてはお聞きになっていましたか?もし、お聞きになられていなかったようでしたら、物語や人物についてどのようにお考えになって演じられていたかお聞きしたいです。

撮影に入る前に、ほとんど脚本は出来ていましたし、2話~3話ごとに事件を解決し、また次の事件に向き合う構造ということは把握していました。
ただ、僕の役がプロファイラーだったので、視聴者の方々に"この事件はこう進んでおり、このように解決した"というポイントを説明する役割もあり、僕の説明がとても大事だなと思いました。なので、話し手としての役割がある場面では、視聴者がより集中できるように気を付けながら演じたと思います。




― ヘヨンは過去の時代に生きるイ・ジェハン刑事と無線機で話をします。絶対にあり得ないシチュエーションですが、演じる上で何か気をつけた点はありますか?

この2人は、実際には会えない、ただ声だけで話し合える存在です。しかも、連絡したい時に電話番号を押せばつながるような状況でもなく、限られた1分や1分30秒の短い時間内で交信しなくてはいけない。事件解決に対しお互いに必要な存在である。そのため、演じるときはお互いの一つ一つの言葉にしっかりと耳を向けることのみを意識しました。
個人的にはイ・ジェハン役のチョ・ジヌン先輩とは多くの映画で共演していたので、僕の演技を受け止めてくれると思ったし、僕も先輩の演技を自然に受け止め安心して演じました。だから、声だけで演じる状況をそんなに難しいとは感じませんでした。

実は撮影現場では、交信のシーンは先に撮影する方は監督の声を聴いて演じなきゃいけなくて。そこが少し大変でしたが、"俺がイ・ジェハン刑事だ"と役に入って演じてくれる監督さんも可愛くて(笑)。監督のお陰でうまく演じられたと思います。





― ヘヨンとジェハンの絆が無線を重ねるごとに深くなっていき、お互いの幸せのために行動する展開に多くの視聴者が感動したと思います。ヘヨンとジェハンの二人はどんな関係だとお考えになって、演じられましたか?


まず、お互い刑事として事件を解決したいという強い責任感や仲間意識から始まっていると思います。未解決事件によって10年も20年も苦しんできた被害者や遺族の為に奮闘することで、過去/現在の二人は強い絆を感じていきます

パク・へヨンにとってイ・ジェハンは心から頼れる人です。もし彼がいなかったら、解決への方法や意志も折れたと思います。そして、イ・ジェハンにとっても、大変な状況に置かれているけど、パク・へヨンと繋がることで力を合わせ、互いに頼りながら頑張れたのだと思います。 

だから僕は、ジェハン刑事を仲間以上に、兄や父のように強く感じました。なぜなら、へヨンはアウトサイダー(一人ぼっち)だったから。




― 最初は対立しつつも、互いに信頼を築き上げていくチャ・スヒョン刑事との関係性が印象的でした。ヘヨンはスヒョンをどのように思っていると思いますか?

最初ヘヨンはチャ・スヒョン刑事を仕事の邪魔者だと思っています。相性が悪いんです。ベテラン刑事ですが、事件を解決していく方法が古いと先入観を持っていました。一方、チャ・スヒョン刑事は知識はあるが経験不足の新米刑事パク・へヨンを相手にしません。

ですが、そんな二人が同じゴールに向かって事件に取り組んでいくことになります。互いを認め合い、危機に陥った時に助けあうことで二人は徐々に近づいていき、信頼しあえる関係になります。ヘヨンにとって、同僚だったり、または姉ような存在でもあり、または母のような包容力のある彼女を信じてついていくしかなかったと思います。



【第2回へつづきます】

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「シグナル」

●予告編





●ダイジェスト映像





●DVD情報


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