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【インタビュー】「月に咲く花の如く」スン・リー #2「沈星移を演じてみたい」※ネタバレあり※

2017年中国時代劇ドラマ視聴率No.1を獲得し、社会現象となった大ヒットラブ史劇超大作「月に咲く花の如く」。本作で、激動の時代の中で実業家へと成長していくヒロイン周瑩を演じたスン・リーさんに本作についてお話を聞きました。

\スン・リーさんのプロフィールはこちら/


※ネタバレあり:物語の結末に触れている箇所があります。ドラマをご視聴後に読まれることをお勧めします※

©HS Entertainment Group Incorporated

― 周瑩は夫、呉聘を一途に思い続けますが、彼に惹かれたのはどんなところだと思いますか?

スン・リーさん(以下、スン・リー) 周瑩は、自分が安定した家庭を持つなど考えたこともありませんでした。彼女が考えていた生活は、いろんなところを転々としながら、海を見たり山に登ったり、狩りをしたり、花を摘んだりすることでした。呉聘と出会うまで、彼女は一つの場所で安定した生活をするなど考えたことがなかったんです。だから沈星移に「一生沈家にいて」と言われた時にびっくりしたんです。それは彼女が考えたこともないことで、彼女は自分の生き方は風来坊だと思っていたから。

呉聘と出会ったことで周瑩の人生が変わります。呉聘が彼女を変えたんです。彼は彼女に仕事の面でいろいろなサポートをしてあげました。あの時代は、女性が商売をできる時代ではありませんでした。女性は纏足をし、ずっと家にいなきゃいけないと思われている中で、呉聘は周瑩の商才に気づき、彼女のことをすごく応援します。呉聘の考えは進歩的で、男女の制限に関して厳格ではなく、女性は何をしてはいけないとか、男性は何をするべきといった考えをあまり持たない人でした。

同時に、呉聘はそういった風潮から周瑩を助けてもいます。例えば、お母さんが周瑩に刺繍を学ぶよう指示した時、呉聘は「刺繍ができる使用人はいっぱいいる。だから、あなたはできなくても大丈夫。あなたは好きなことをすればいい」と言ってあげました。彼はすごく周瑩のことを愛し、商売についてもいっぱい教えてあげて、彼女を成功できる女性商人にしたんです。すごく感動しました。

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― 夫を演じられたピーター・ホーさんとは3度目の共演となり、プライベートでも親しい友人とのことですが、呉聘役がピーター・ホーさんだと聞いて、どう思われましたか?また、実際に共演されていかがでしたか?

スン・リー 私は、再びピーターさんと共演することが出来たのは、縁があるからだと思います。私には合うけど彼には合わない作品があり、彼に合うけど私に合わない作品もあります。だから2人で共演できる(合う)ドラマがあるということは、縁だったと思っています。

ピーターはすごくいい人だと思うし、呉聘役はすごく彼に合っていると思います。脚本を読みながら彼のことを思い浮かべました。呉聘は完璧な人ですが、実際にプライベートのピーターも暖かい男性で人のお世話もすごく上手。私から見ると、彼は全然年を取らないんです。外見も全く変わらない。以前、彼に「防腐剤をどのくらい食べたら、今の状態になれたの?」と聞いたことがあるほどです(笑)。

本当に全く変わっていないんです。きっと精神状態がいいからだと思います。彼はずっと、すごくポジティブな男の子で、毎日楽しく過ごしていて、筋トレもして、周りの人への気配りもしている。彼の周りのスタッフやアシスタントたちは、十何年も彼と一緒に働いているんです。初めて彼を知った日から今まで、ずっと同じメンバー。それは、彼が周囲の人に優しいからだと思います。だから皆ずっと彼についていくんです。

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― 周瑩を一途に思い続ける沈星移を演じられたチェン・シャオさんとは初共演だと思いますが、演じられていかがでしたか?

スン・リー いい感じでした。監督は最初から私に、「チェン・シャオさんは親しくなりにくい人だから時間をあげて」と言っていました。私は「どんなに親しくなりにくくても、男でしょう?」と思っていたのですが、実際付き合ったら彼を一般的な男の基準で見ちゃいけないと分かりました。確かに彼はかなり男っぽくて、優しくて真面目な人。建前や適当なことも言わないです。

実は本作で私が一番好きなキャラクターは、彼が演じた沈星移です。監督に、出来れば私は沈星移役を演じてみたいと言ったほどです。あの役が素晴らしすぎるから。特に沈星移の成長、性格、過去の経歴が俳優にとって魅力的です。

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― 沈星移からの想いを受け止めない周瑩をもどかしく思ったことはありませんか?また、スン・リーさん自身が思う周瑩の沈星移への気持ちはどんなものだったと思いますか?

スン・リー 周瑩が愛する2人の男性、呉聘と沈星移は、彼女の人生のそれぞれの段階で重要な存在を務めていました。

前半では、彼女にとって呉聘の存在はすごく大事。呉聘が彼女の一生のスケールを変えてくれました。呉聘がいなかったら、彼女はただの大道芸人のまま、商売の知識を持つはずもなく、世界を相手に商売をするという大きな目標もありえないことでした。もし呉聘が亡くなっていなかったら、周瑩は彼と一生幸せな夫婦生活を過ごすことができたと私は思います。だけど生活はハッピーエンディングじゃなく、彼らは一緒になってから間もなく、別れることになってしまいます。

後半は、沈星移の励ましがなかったら、一番辛い時に沈星移がそばにいてくれなかったら、周瑩の人生はとても苦しいものだったと思う。ただ、周瑩と沈星移は、性格が似すぎなんです。性格が似ている二人は、お互いのことが全部分かっちゃって、考えも慣れすぎるから、逆に矛盾が生まれちゃう。結局お互いが自分の人生でなくてはならない存在だと気付いた時には、もう遅いんです。

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― チェン・シャオさんとの共演シーンで印象に残っているシーンがあれば理由も合わせて教えて下さい。

スン・リー 第1話にあるシーンですが、私が彼にお茶を渡した時に彼を蹴りました。彼はサポーターをつけていましたが、私が緊張で彼のあごを蹴ってしまって、彼のあごが赤くなってしまったんです。申し訳なかったです...。


<第3回「あきらめずに頑張り続ける精神」へつづきます>

「月に咲く花の如く」


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