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最新中国ドラマ|注目の新作「余生有涯」&待機作「逐玉」を紹介!

引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「《入青云》登顶,张凌赫田曦薇《逐玉》剧组维权丨剧日报」


中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察(datawinfilmtv)データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランクインしたドラマを、ピックアップしてご紹介!(以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です)

注目作品:チャン・ビンビン&マオ・シャオトン主演の現代ドラマ「余生有涯」

 「余生有涯」キービジュアル 

今回取り上げられた注目作は、10月16日からテンセントビデオの萤火单元と、東方衛視で同時放送となったチャン・ビンビン(張彬彬)とマオ・シャオトン(毛暁彤)主演の現代ドラマ「余生有涯」。初放送当日にランキング入りを果たし、現在の景気指数は1.636で、安定した人気を獲得している。

中国のWeb小説サイト「晋江文学城」で活躍する墨書白の同名小説を原作としたこのドラマ。主人公の葉思北は、仕事上の接待の後に受けた性暴力をきっかけに、人生が暗転する。彼女の夫の秦南は、被害者となった彼女の傍らに寄り添い、法的手段を用いて権利を守るよう励まし続け、やがて長く暗い夜の中で、互いにとって最も明るい光となっていく……。

本作は、女性の支援、家族の関係、司法手続き、ネット誹謗といった現実社会の問題に大胆に取り組んで描かれている。題材は現実的でありながら社会的にも意義深いもので、被害者が権利獲得のために直面する証拠の入手や証人の供述変更の困難さを浮き彫りにするだけでなく、大きなプレッシャーの中で、男女主人公が試練と苦難を経験しながら支え合う、その真摯で心温まる描写と感情的な価値が高く評価されている。

しかし、このドラマは性的暴行や家族への抑圧といったデリケートなテーマを扱っており、社会的な反省を促す一方で、一部の視聴者には過剰な重さを感じさせる傾向があるとも。女性の覚醒や夫婦双方向の救済といった物語の核と、全体の重さとのバランスが上手くとれるかどうかが、このドラマの今後のブレイクの鍵となると分析されている。


注目の放送待機作品:ジャン・リンホー&ティエン・シーウェイ主演の時代劇「逐玉」

「逐玉」キービジュアル

この日掲載のランキング情報に取り上げられた放送待機作品は、ジャン・リンホー(張凌赫)とティエン・シーウェイ(田曦薇)主演の時代劇「逐玉」。

最近出版された繁体字版の帯に、主演2人の名前と「同名時代劇主演」というキャッチコピーが印刷されていることが判明。制作会社は、いかなる出版社にも映画やテレビのキャストを、書籍のプロモーションに使用することを許可していないと明言し、問題の出版社に対し、著作権侵害コンテンツと関連マーケティング情報の削除を求める書簡を送ったという知的財産権などに関する一件が、解説されていた。

「逐玉」は、「九重紫」のゾン・チンジエ(曾慶傑)監督、ジャン・リンホー、ティエン・シーウェイ主演、テンセントビデオ、iQIYI、浩瀚娯楽、諸神聯盟影業出品作品となっている。


翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

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