引用元：wechat Vlinkage　公式アカウント：「Vlinkage」

中国のエンターテインメントデーター「Vlinkage」による9月15日～9月21日のドラマ配信指数のランキングを、ピックアップ！ (以下ドラマ表記名は全て原題)。

この週のドラマ市場の傾向

本週のドラマ市場では、新作の盛り上がりが続いた。ファミリードラマの「歓楽家長群第二季」、バイ・ジンティエン（白敬亭）主演SFサスペンス「不眠日 －メビウス－」、盗掘アドベンチャーの「呉邪私家筆記」といった作品が、ドラマ市場全体の底上げに貢献した。しかし、この週最も人気を集めたのは、やはりチョン・イー（成毅）主演のファンタジードラマ「赴山海」であり、市場全体を支えた。

新たにスタートしたドラマは？

本週は各主要プラットフォームで、衛視2本、ネットドラマ4本、ショートドラマ7本の 合計13本の新作ドラマが配信開始された。中でも、現代ドラマ「歓楽家長群第二季」は前作の人気を受けて大きな期待を集め、サスペンスドラマ「不眠日 －メビウス－」も斬新な設定で注目を集めた。また、中国で人気の高い「盗墓筆記」シリーズということで、早くから大きな注目を集め、多くの視聴者を獲得した冒険ドラマ「呉邪私家筆記」も好調となった。

ドラマネット配信指数トップ20

ネット配信ドラマトップ20を示したデータで最も人気を集めたのは、「赴山海」で、配信指数は85を超えた。新ドラマ「不眠日 －メビウス－」も配信指数が80を超え、好調なデビューを飾った。 新作ドラマ「呉邪私家筆記」と「歓楽家長群第二季」も好調で、配信初週で熱度は70を超えるなど口コミが広がり、両作品とも人気がさらに高まる可能性を秘めている。

ドラマ 豆瓣（Douban）評価トップ20

本週を含む2025年７月から2025年9月のドラマの豆瓣評価トップ20では、今年下半期には、豆瓣で7.0以上を獲得したドラマは8本あったが、8.0以上の高評価を獲得したドラマはなかった。最も好評だったのは、7.9を獲得した抗日戦争ドラマ「帰郷」と、ジョウ・イーラン（周翊然）＆ワン・インルー（王影璐）主演のミステリーロマンス「十二封信」となっている。

ランクインした作品のうち、スコア6.7のレジーナ・ワン（万茜）、チン・ジュンジエ（秦俊傑）出演の「朱雀堂」は短編ドラマでありながら、総合的な観客への影響力は長編ドラマに劣らないと評価されている。

翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。