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インタビュー|「Eternal Butler」ホン・イェンシャン(洪言翔)“彼の目線が、僕は周禎群だと信じさせてくれる”

「Eternal Butler」キービジュアル

台湾発オリジナルBLドラマシリーズ、VBL新シリーズの第1部「Eternal Butler」がデジタル配信中&Blu-ray・DVD発売中。

Cinemartでは、本作で羅布仕(ルオ・ブーシー)の親友である周禎群(ジョウ・ジェンチュン)を演じたホン・イェンシャン(洪言翔)の公式インタビューの全文を掲載! 作品への思い、演じた役柄について、あのシーンの裏側などファン必読のインタビューです。



©2024 “VBL Series” Partners All Rights Reserved.

—— 「Eternal Butler」に出演されることになった経緯と出演を決めた理由を教えてください。

ホン・イェンシャン 最初にあらすじを読んだ時から挑戦してみたいと思い、この題材もとても気に入りました。制作チームと会って話をした際もとても楽しく、自分自身も「周禎群」という役に大きな共感を覚えました。この役をしっかりと演じて、視聴者の皆さんに届けたいと思っています。

—— 演じるにあたり、演出家や制作スタッフから何かアドバイスはありましたか?

ホン・イェンシャン 制作チームと打ち合わせした日は朝早かったので、顔が少しむくんでいて。顔のラインをもう少しはっきりさせた方がいいというアドバイスをいただき、撮影前には真剣に運動と食事管理に取り組みました。役柄についてもチームと話し合う中で周禎群というキャラクターへの理解が深まり、自分自身が彼のような純粋で義理堅い人になるために、観察したり掘り下げたりすることを始めました。

—— 演じられた人物をどのような人物だと解釈し、演じられましたか?

ホン・イェンシャン 正直なところ、周禎群という役は大学生の設定なので、自分自身とは少し年齢にギャップがあります。撮影前には、大学生の思考や行動パターンについて真剣に考えました。そして、周禎群はとても純粋で楽観的、どんなことにも笑顔で向き合うタイプの子です。その点に関しては僕自身と少し違う部分もあるので、なぜ彼がそんなふうに人と接し、周囲の友人たちを疑うことなく心から信じられるのか、その理由を理解する必要がありました。

—— ご自身と演じられた役柄、似ているところ・似ていないところを教えてください。

ホン・イェンシャン 周禎群は脚本の設定では、可愛らしくて純粋、そして楽観的であまり物事を深く考えすぎたり悩んだりしない性格なんです。僕はその点でちょっと彼とは違って、つい色々考えすぎたり、悩みがちなタイプかもしれません(笑)。それから、好きな相手に対しても、周禎群はストレートに気持ちをぶつけて、全く隠すことなく自分を表現するんです。この部分も、実は僕とはあまり似ていません。 似ているところを挙げるとすれば、笑うことが大好きなところですね! みんなで一緒に過ごすときは、和やかで楽しい雰囲気が好きですし、よく相手の立場に立って物事を考えるようにしています。


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—— 林賈騫(リン・ジアチエン)は周禎群にとってどんな存在だと思いますか?

ホン・イェンシャン 彼は、周禎群の生活の中にあるすべての不安定さや不確かさを、まるごと安定させてくれる存在です。彼がそばにいてくれるだけで、どんな問題も解決できるような気がして、彼のそばにいるだけで、周禎群は何の遠慮もなく、ただの楽しい子どものようにいられるんです。

—— 周禎群の林賈騫への気持ちが恋愛に変わっていったタイミングはいつだと思いますか? またその感情の変化をどう解釈して演じられたのかも教えてください。

ホン・イェンシャン 実は最初、周禎群が林賈騫に出会ったときは、あまり深く考えていませんでした。少しだけ懐かしさのような感覚はあったかもしれませんが、それほど強く心に残るものではなかったんです。でも、ある時薬を盛られてしまい、林賈騫に丁寧に看病されたことで、「どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう」と本気で思うようになりました。その後、林賈騫のことを少しずつ知っていくうちに、彼がとても真面目で努力家で、家族の借金を返すために必死に働いている人だということを知って、その責任感や誠実さにとても惹かれていきました。 一緒に過ごす中で、子どもの頃に感じたあの懐かしい感覚がまたよみがえってきて、実は彼があの頃の相手だったとわかった時には、すべてが繋がったような気がしました。そんな数々の出来事が重なって、周禎群は彼に対して心からの優しさを注ぎたくなったんです。 好感から「好き」への気持ちの変化は、とても自然な流れだったと思います。彼のことをもっと知りたくなって、大切に思うようになって、助けたいと思うようになって──そうやって、気がついたら彼を好きになっていました。

—— 羅布仕(ルオ・ブーシー)と恒4(ホンスー)のように人間とAI(ロボット)の恋愛についてどう思いますか?

ホン・イェンシャン 今の時代、どんなことでも起こり得るような気がします。 そして「愛」という感情も、もはや何かに縛られるものではなくなってきました。性別や種族はもちろん、たとえ相手がロボットだったとしても、お互いが幸せで笑顔でいられるなら、それが一番素晴らしいことだと思います。

—— 周禎群と林賈騫の撮影シーンが一番多かったかと思いますが、演じるうえで心がけたことやお互いに対して気を使った部分はどのようなところでしょうか?

ホン・イェンシャン 知り合ってから稽古を重ねるうちに、少しずつお互いのことを理解していきました。撮影が始まったばかりの頃は、まだちょっと照れくさい気持ちもあって、いろんな場面で事前にジャンエン(羅章恩)と相談したり話し合ったりしていました。でも一緒に過ごす時間が増えるにつれて、僕たちの息もだんだん合ってきて、今では目を合わせるだけでお互いの気持ちが分かるようになりました。最初の頃は、ジャンエンが役に入り込みすぎて、カメラの位置に気づかず顔を背けてしまうことがあって、そのとき僕がこっそり小声で「君のイケメンな顔、ちゃんとカメラに向けてね」って言ったんです。


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—— ルオ・ジャンエンさんとの撮影で起こったハプニングや印象に残っている撮影裏話があれば教えてください。

ホン・イェンシャン あるシーンでは、ベッドの上で僕が寝坊しているところを彼がキスで起こす場面がありました。その時、ジャンエンはまるでキツツキみたいにちょんちょんとキスをして起こしてくれて、それがすごく可愛くて印象的でした。実は台本にはそんな風には書かれていなかったんですけど、あの演出のおかげで、禎群と賈騫の間にある幸せな雰囲気がすごくよく表現されていて、とても素敵なシーンになりました。それでこのシーンは僕にとってすごく記憶に残っていますし、ちょっと照れくさい気持ちにもなりました。

—— ホン・イェンシャンさんから見たルオ・ジャンエンさんはどんな魅力を持った俳優だと思いますか?

ホン・イェンシャン ハハハ、これは私がプライベートで彼に言ったことなんですが、彼は自分が魅力的だということに気づいていないタイプだと思います。特に彼の目線が、時々僕が本当に周禎群であることを信じさせてくれるんです。

—— 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

ホン・イェンシャン 現場での撮影はとても楽しく、キャストもスタッフも皆さんが大好きです。印象に残っているエピソードは、僕たち四人が一緒に座って火鍋を食べるシーンです。実はまだ食材が完全に火が通っていない時に撮影が始まってしまったし、すでに口に入れてしまったから無理に食べなければならなかったんです。しかも、火鍋が熱々だったのに、一回吹いて冷ましてから食べるのを忘れて、そのまま口に入れてしまって、火傷しちゃったんですけど、それでもなんとか耐えてセリフを言い終わらなければなりませんでした(笑)。周りの人たちはみんな笑いを堪えていました。

—— 「Eternal Butler」で、ご自身が一番気に入っているシーンまたはセリフがあれば教えてください。

ホン・イェンシャン 周禎群の「怖くない そばにいたいんだ」というセリフがとても好きです。

—— 周禎群と林賈騫との2人のシーンで一番思い出深いシーンは何ですか?

ホン・イェンシャン 前出のベッドでキスで起こされるシーンです。台本には書かれていなかったのに、そのシーンは本当に周禎群と林賈騫の日常がとても甘く描かれていて、自然で幸せな瞬間を感じさせてくれるからです。そのシーンを見るたびに、心の中が甘くなっていくのを感じます。


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—— 「Eternal Butler」には、キュンとするシーンがたくさんありますが、ご自身が思うNo.1胸キュンシーンを教えてください。

ホン・イェンシャン 胸キュンシーンと言えば是不是CPを話さざるを得ないですね。もちろん布仕が薬を盛られて、恒4が雇い主の問題を解決しなきゃいけないシーンです。正当に見えますが、実は…フフ。

—— この作品はご自身にとってどのような作品になりましたか?

ホン・イェンシャン この作品は愛をテーマにしていると思います。恋愛、家族愛、友情など、すべてが織り交ぜられています。作品を最後まで見終わった後、心の中でとても豊かな気持ちになりました。僕はとても感謝しています。チーム全員にも、自分自身にも感謝しています。もちろん周禎群にも感謝しています。彼のおかげで林賈騫と出会うことができました。周禎群が劇中でとても勇敢で、真剣に自分の愛を追い求めている姿にも感謝しています。この作品に参加して、時間が本当にあっという間に過ぎたと感じます。みんなと過ごす時間がとても楽しかったからこそ、今は少し寂しい気持ちもあります。

—— 「Eternal Butler」をこれからご覧になられる日本の視聴者に向けてホン・イェンシャンさんだからこそ知っている“ここに注目しておくともう一歩楽しめる”というポイントを教えてください。

ホン・イェンシャン 
第8話の僕たち2組のCPが食事をするシーンで、僕がむせてしまう設定があったのですが、その時本当にむせてしまったんです! 辛かったのにセリフを言いながら続けなきゃいけなくて。ハハハ


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—— 最近、個人的にはまっていること、好きなことは何ですか?

ホン・イェンシャン 最近は真面目に音楽創作を学んでいます。もともと音楽が大好きですし、歌手としての顔も持っているので、いつか自分の音楽作品をリリースできる日を楽しみにしています。

—— お休みの時はいつもどんなことをされていますか?

ホン・イェンシャン 僕はけっこうインドア派で、家で過ごすのが好きなタイプです。一人で過ごす時間もわりと好きで、家では愛犬と遊んだり、公園に散歩に連れて行ったりしています。天気のいい日には、裸足で公園の芝生に座って、のんびり日向ぼっこするのが好きです。

—— ご自身の性格を一言で表すと?

ホン・イェンシャン 理性的でありながらちょっとユーモアもあって、穏やかで温かいタイプだと思います。静かだけど、自分なりのこだわりや信念はしっかり持っている──そんな性格だと思います。

—— 今後演じてみたいキャラクターなどあれば教えてください。

ホン・イェンシャン 自分の外見から受ける印象とはまったく違うような役に挑戦してみたいと思っています。たとえば、クールで冷酷なタイプだったり、悪役のようなキャラクターとか。

—— 今後の目標を教えてください。また、言える範囲で構いませんので、今後の活動に関して決まっていることがあれば教えてください。

ホン・イェンシャン これからも俳優としての道をしっかり歩み続けていきたいと思っています。今後は、これまでとはまた違った一面のホン・イェンシャンを、もっとたくさんの方にお届けできたら嬉しいです。そして音楽の面でも、創作活動に力を入れていて、近い将来には僕の音楽作品を皆さんに聴いてもらえるように願っています!

—— 最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

ホン・イェンシャン まずは、「Eternal Butler」というドラマを好きになってくれて本当にありがとうございます。この作品が、皆さんにとって素晴らしい物語として届いていたら嬉しいです。そして、いつか日本でこのドラマを応援してくれているファンの皆さんとお会いできる日を心から楽しみにしています。きっとその日は、とても素敵な一日になると思います♡


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「Eternal Butler」 
・デジタル配信中
・Blu-ray BOX・DVD-BOX 発売中(
BD 16,500円/DVD 13,200円 税込)
【映像特典】メイキング:全面監視カメラ/ プレミア上映会/特別上映会/予告編集 
【封入特典】ブックレット、サイン入りチェキ風カード
発売・販売元:エスピーオー
https://www.spoinc.jp/official/eb/

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