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中国最新ドラマ|チャオ・リーイン主演「在人間」が示した、短編ドラマの市場ポテンシャル

引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「 《在人间》收官高概念填补市场空白,白鹿《临江仙》定档爱奇艺丨剧日报」


中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察(datawinfilmtv)データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランクインしたドラマを、ピックアップしてご紹介!(以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です)

注目作品:チャオ・リーイン主演「在人間」が示した、短編ドラマの市場ポテンシャル

「在人間」キービジュアル

今回取り上げられた注目作品は、チャオ・リーイン(趙麗穎)、イン・ファン(尹昉)らが出演する現代ファンタジードラマ「在人間」。5月28日からiQIYI微塵劇場で配信が始まり、6月2日にVIP会員向けで最終回配信となったこのドラマは、斬新なテーマと、チャオ・リーインの熱愛報道で放送前から大きな話題を呼び、放送中、景気指数は最高1.946で3位にランクインするなど、好成績をキープした。

このドラマは、快穿(何度もタイプスリップする)、人格分裂、パラレルワールドといった設定を巧みに取り入れ、国内ドラマ市場の空白となっていたジャンルを埋める存在に。映画並みの特殊効果とサイバーパンクな雰囲気も、視聴者から高い評価を獲得したが、心理描写と雰囲気作りに重点を置いた物語の手法は、視聴者の注意力と解釈能力をより一層要求するものに。そのため、初期の注目度は高かったものの、わずか8話の短編ドラマであるため、人気の高まる期間も短く、一部の視聴者からは物語のスタイルを理解するのに苦労したという声もあり、一定の成績を収める形で終了を迎えた。

しかし、短編シリーズが市場の人気と視聴者の認知を得るのが難しいというわけではなく、今回の「在人間」の残した成果を前向きに受けとめ、短編ドラマの市場ポテンシャルが依然として大きな余地を秘めていることを示していると、分析された。


注目の放送待機作品:バイ・ルー&ツォン・シュンシー主演の時代劇「臨江仙」が、6月6日より放送開始

今回取り上げられた放送待機作品は、バイ・ルー(白鹿)&ツォン・シュンシー(曾舜晞)主演の時代劇「臨江仙」。6月6日にiQiyiで放送開始となることを正式に発表し、同時に予告編も公開。テレビドラマに興味、関心を持つ視聴者の注目を集め、放送予定ドラマの景気指数ランキングで3位に躍り出た。

このドラマは以前、プロデューサーのユー・ジョン(于正)が主演のバイ・ルーのスチール写真を公開したことで大きな注目を集めていたが、今回は、同名のラジオドラマの制作も発表され、さらに影響力を高めている。また、オリジナル脚本の内容もストーリーの展開に対する視聴者の憶測と好奇心を掻き立て続けている。同時に、このドラマは「蔵海伝」と、リウ・ユーニン(劉宇寧)&ソン・ズーアル(宋祖児)共演の「折腰」の放送終了時期に合わせてオンライン配信を開始するという巧妙な選択をし、競争の激しい市場スケジュールを効果的に回避した点でも話題を集めている。


翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

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